投稿日 : 2025.5.26 | 投稿者 : Kiwi Breeze
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 D2/D3入替戦 D2 7位vsD3 2位 第1戦 清水建設江東ブルーシャークス vs 狭山セコムラガッツ レポート
5月24日(土)に江東区夢の島競技場で行われた、NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 D2/D3入替戦 D2 7位vsD3 2位 第1戦 清水建設江東ブルーシャークス vs 狭山セコムラガッツ を取材してきました。
5/10のホーム最終戦で日野レッドドルフィンズに1点差で惜しくも敗れ、翌日の試合結果によりD2/D3入替戦に回ることになった、清水建設江東ブルーシャークス。
ディビジョン2残留のため、絶対に負けられない戦いです。
キウイブリーズが注目するのは、清水建設江東ブルーシャークスのリマ ・ソポアンガ
だったんですが…まさかのメンバー外となりました。
会場にはいましたので、話を聞いてきました。
記事の後半でご紹介しますので、どうぞ最後までご覧ください!
前半7分にフェーズを重ねながら江東BSが大外に長いパスを受け安達のトライで先制しました。
しかし9分にすぐ簡単にトライを取り返されて勝負は振り出しに戻りました。
23分クリップス ヘイデンの危険なプレーでイエローカードになった後、検証によりレッドカードで退場になり、江東BSは1人少ない状況に。
江東BSは狭山RGのプレッシャーでなかなか決め切れない状況が続きました。
40分ペナルティゴールが決まって、前半は10-5で江東BSがリードして折り返します。
後半に入り、6分狭山RG神座のトライで逆転、さらに15分ペナルティゴールを許し5点リードされてしまいました。
その後も何度かチャンスはありながらも決め切れない場面がありましたが、それだけ狭山RGの強いプレッシャーと勢いがあってミスが生まれてしまいました。
38分ティジェイ ・ファイアネの危険なプレーがイエローカードから検証によりレッドカードで退場になりゲーム終盤は14人同士の戦いとなりました。
そして試合終了間際の39分エッセンドン ・トゥイトゥポウのトライとコンラッド ・バンワイクのコンバージョンゴールが決まり、試合は17-15で清水建設江東ブルーシャークスが勝利しました。
色々なことが起こり本当に苦しい戦いでしたが、今までとは違い最後の最後まで粘って取り切ったことは大きいです!
応援に来ていたファンもハラハラドキドキだったと思います。
プレーヤー・オブ・ザ・マッチはトライを勝ち越しトライを決めたエッセンドン ・トゥイトゥポウでした。
自分的にはコンラッド・バンワイクですね!
15番でしたが、途中からシステム変更により10番のポジションに入りつつ15番のカバーもしていて本当に素晴らしい働きをしていました。
ブルーシャークスの取材を行くようになって3年目になりますが、後半20分くらいからしゃがんでしまうくらい疲れきっているコンラッドは初めて見ました。それくらいハードだったんだと思います。
試合後に行われた記者会見の一部を紹介します。
狭山セコムラガッツ スコット・ピアス ヘッドコーチ
「両チーム100%出して、ともに規律に問題があったけど、来週-2で始まる。今週のフォーカスポイントは最初のコンタクト。相手は前半ボールキャリーのゲインでラックとラインブレイクもスルーだけど、後半のパフォーマンスは凄かった。すごい勇気でプレーしていて、こういうレベルでは小さいエラーが影響する。また来週チャンスがある」
飯田キャプテン
「前半後半ともに自陣のところで長く戦って大変な時間が多くて受けてしまった部分があった。来週-2ポイントから始まるので、そこは気にせずいい試合ができるように1週間いい準備をして準備していきたい」
清水建設江東ブルーシャークス 仁木監督
「またようやく夢の島で勝つことができて少しほっとしています。内容はただ勝っただけというところで、セコムさんの素晴らしいラグビーに、ディフェンスに、受けに回ってしまった結果。ただ2点差で勝って反省ができるので、次に繋がったかなと思います。何がなんでもディビジョン2に残留することを目標にして、来週1週間勝って反省しながら過ごしていきたいです」
立川ゲームキャプテン
「入替戦というプレッシャーやセコムさんの強い気持ちをかなり受けてしまったところがあったのですが、最終的にどうであれ勝ち切れたことはチームの成長を実感できる試合だったのかなと思います」
Q. 想定していたことと、よかったこと、悪かったこと
A. (仁木監督)
想定外は左にいる立川キャプテンが早々とピッチから去ったことじゃないでしょうか。ただその後田森がしっかりとラインアウト含めて抑えてくれましたので、ここは田森の成長に繋がったのかなと。用意してきたプレーというよりも、セコムさんがただひたむきにディフェンスをやってきたところに若干受けてしまって、駒がなくなってというところだった。我々も全体を通してエリアはほとんど取れたと思いますので、そこは評価するところだと思っています。2点差で勝って次負けてしまったら一緒ですから、必ずディビジョン2に残るために今日出た反省をしっかりチーム全員で受け止めて1週間過ごしたいと思います
Q. 人数が減ってしまって、ハーフタイムで何と声をかけたのか
A. (仁木監督)
常に先手必勝とディビジョン3の頃から言い続けてきました。若干受けに回ってしまった部分があったので、まだまだ走れる顔をしていた安達には自分が引っ張って1歩2歩前に出てディフェンスをしてこいと話しました。コミュニケーション取ったりチームでプレーが乗るところに対して全員で反応しようと。あとは誰かやってくれるだろうというのはやめよう、自分でやるんだという、この3つを声かけしました
Q. シーズン最終戦とその一個前で終了間際で点を取られて勝ち切れなかったのがあったが、今日は逆の展開になった。比べて成長した点は
A. (仁木監督)
今回に関しては意地だったと思います。ディビジョン2で近鉄さんにも勝たせてもらって、上位でも戦えると認識は全員でしていた。今日は意地で取り切ったトライで、クーニー(コンラッド)も意地で入れてくれた。クーニーには感謝です
Q. 次の試合の抱負は
A. (仁木監督)
前半からしっかり1歩2歩前に出て勇敢に戦って欲しいなと思いますし、戦う準備をしていきます。気持ちの部分で見ていたら伝わるものだと思いますし、そういった気持ちを見に観客は来ていただいていると思っているので、それ見せる場は今シーズンもう来週しかないので、ブルーシャークスで見てもらって、来シーズンひょっとしたらディビジョン1昇格するんじゃないかと思ってもらえるプレーをしっかりしたいと思っています
Q. 今シーズンベテランのコンラッド選手とリマ選手を中心に攻撃の形を組み立ててきていて、この重要な一戦でリマ選手を外した理由
A. (仁木監督)
難しいですが、ヘイデンはヘイデンでBチームでずっと良いパフォーマンスをし続けてくれていて、いつか使わなきゃなと。逆に彼も使って欲しい顔をしていたので、今週起用しました。リマがいけないというわけではなくて、単純に起用の中でヘイデンの方がチームに合っていて良いだろうと思っていて使いました。能力は誰もが認めるリマかもしれないですけど、ヘイデンの姿勢とか、今日はレッドカードで退場してしまいましたけど、人一倍悔しがっている顔を見ると絶対に使うべき選手と思っていましたし、彼の取り組みを評価しています。迷わずリマじゃなくヘイデンを選びました。来週はヘイデンのカードの状況で、色々な可能性が出てきますし、怪我人も戻ってくるんじゃないかと聞いています。外国人枠の兼ね合いもあるのでリマを使うと名言はできませんが、ベストなメンバーで誰が出てもブルーシャークスらしいラグビーを全員ができると思いますので、それを皆さんに見てほしいです
試合後、リマ ・ソポアンガにインタビューしてきました。
Q. 今日の試合はいかがでしたか?
A. ああ、とてもストレスフルでした。どっちに転んでもおかしくないような試合だったし、勝てただけで満足です。
ただ、いずれにせよ、我々は自分自身を見つめ直し、選手たちのためにどのように1週間を設定し、彼らがどのように準備したかを考えなければならないと思います。セコムはとても危険なチームだからです。良い準備をして来週に臨まなければならなりません。また違ったストーリーになるかもしれません。でも、我々の選手たちには満足しています。あそこで踏ん張ったし、タフに頑張った。時には、あのような勝利が必要なんだと思います
試合後、ホームゲームで選手が着用していたジャージの販売があったので、リマのジャージを購入させてもらってリマにサインを貰いました。メッセージまで書いてくれて記念になりました!
試合後に9番金築と話していたリマ。
外から見ることでより冷静に分析できたんだと思います。すぐにフィードバックしていました。
来週の第2戦も取材予定ですので、またレポートします。
ではでは
熊木
タグ : リマ ・ソポアンガ, リーグワン, 清水建設江東ブルーシャークス