投稿日 : 2025.10.27 | 投稿者 : Kiwi Breeze
リポビタンDチャレンジカップ2025 ラグビー日本代表vsオーストラリア代表 レポート
10月25日(土)に国立競技場で行われた、リポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表vsオーストラリア代表 を取材してきました。
2027年にオーストラリアで開催されるラグビーワールドカップがもう2年後と、時が経つのは本当に早いですね。。。
キウイブリーズが注目するのは、17番のエイダン・ロス
シドニー生まれですが、ニュージーランドで長くプレーしチーフスでは100キャップを超えるベテランで、オールブラックスでも1capを持つプロップです。
今はクイーンズランド・レッズに所属しています。オーストラリア代表資格を有しての初試合になります。
また、オーストラリア代表のアシスタントコーチを務めるトム・ドネリー
現役時代はハイランダーズやオタゴをはじめさまざまなチームでプレーしオールブラックスの経験もあります。
2009年に日本で開催されたブレディスローカップでは5番で先発出場でした。
2012年に三菱重工に所属していた時に取材して以来です。
日本代表は今までオーストラリア代表とは6度対戦していますが、まだ勝利はありません。
前半13分、ゴール前にペナルティを得たオーストラリア代表がパワーでねじ込むように決めてきました。
その後もオーストラリア代表がゴールライン間際まで迫り、日本代表はイエローカードで1人少ない状況の中でも守り続け、最後はリーチマイケルがスティール!
観客席もかなり盛り上がっていました。
26分にペナルティーゴールで3点を返した日本代表でしたが。その後すぐ30分にトライを許し、また点差を広げられました。
前半は、14-3でオーストラリア代表がリードして折り返します。
後半に入り日本代表は12分に竹内のトライが決まり、歓声が凄かったです。
オーストラリア代表も負けじと17分にトライを決めてきます。
後半19分にはオーストラリア代表のエイダン・ロスが交代で入り、初キャップを獲得しました!
ニュージーランド代表とオーストラリア代表両方の代表になった選手は5人目とのことです。
21分にベン・ガンダーのトライで4点差まで迫りましたが、試合は19-15でオーストラリア代表が勝利しました。
雨と風で寒い中での試合でしたが、観客数は41,612人でした。
オーストラリア代表はメンバーの入れ替えがあったことも影響して連携がまだまだと感じましたが、これからだと思います。
日本代表は勝利こそなりませんでしたが、成長を感じました。
今回のようなFW勝負のとなったときに、日本代表のように低く来られると迫りきれないので相手は苦しくなります。あのようなディフェンスは来週対戦する南アフリカ相手にも効いてくると思います。
ヨーロッパ遠征ではさらに強度の強い試合になることが予想されますので、今の日本代表が強豪相手にどのくらいやれるのか楽しみです。
試合後のエイダン・ロス
「(初キャップを獲得し)とても嬉しいです。これからも頑張ります」とコメントしてくれました。
家族も試合を観に来ていたみたいです。
試合後にはチーフスでチームメイトだったリーチ マイケルと話していました。
また、トム・ドネリーとも久しぶりに会えました。
今回、ジョー・シュミット ヘッドコーチに声をかけられ一時的にアシスタントコーチとして参加しているそうで、またウェスタン・フォースに戻るようです。
NPC決勝の話もして、以前彼がヘッドコーチを務めていたオタゴが敗れてしまったことを伝えると残念そうでした。
13年ぶりに日本で会えて嬉しかったです!
試合後の記者会見の模様を一部お届けします。
Q. 試合前に日本選手のことをしっかりと分析していましたが、今日のパフォーマンスはどう感じましたか
A. (ジョー・シュミット ヘッドコーチ)
驚きはまったくありませんでした。最後の最後まで彼らは諦めることなく戦っていました。私たちとしてはもっと点差を離したかったのですが、ディフェンスがとても強く我々も押されるところがたくさんあったので、素晴らしいパフォーマンスだったと思います
Q. 前半はゲームを支配していましたが、後半押されていたのはどこに原因があると思いますか
A. (ニック ゲームキャプテン)
基礎のところが乱れてしまったことと、後半は自分たちが自陣でプレーする時間が多すぎました。これからしっかりレビューして来週の試合に向けて切り替えたいと思っています
Q. ブレイクダウンでボールを取るシーンはどのようなことを意識していましたか
A. (ニック ゲームキャプテン)
ブレイクダウンでしっかりディフェンスをすることを話し合っていて、そこからチャンスが生まれました
Q. 今日2名の怪我人が出てしまいましたが、来週以降どのように影響してきますか
A. (ジョー・シュミット ヘッドコーチ)
セカンドローが薄くなったので、オーストラリアから数名追加招集しなくてはならないと考えています
Q. 日本代表のディフェンスの印象と、後半自陣でプレーする時間が長かったことについて
A. (ニック ゲームキャプテン)
日本代表が低い体勢で来るというのは分かっていたのでそこは目立っていました。
なるべくダイレクトでいってゲームをテンポ良く支配するということを皆で話し合っていました。それが遂行することができて、プレッシャーをかけられた印象です
Q. 天候が雨だったが通常のゲームプランとどう変えてきたか
A. (ジョー・シュミット ヘッドコーチ)
試合後にエディーHCと、お互いもっと速いテンポでプレーしたかったよねと話しました。雨で湿っていたので、それが叶いませんでした。お互いボールをロストしましたが、自分たちは切り替えてダイレクトにプレッシャーをかけることを意識してやってきました。ボールを持ってプレーするより、ボールを持っていない状況の方が大変でした
Q. 日本での滞在について
A. (ジョー・シュミット ヘッドコーチ)
練習の移動時間が長くて大変でした。また今日は前回からメンバーが13人変わり、今回2名のLOが怪我してしまったので、自分たちとしてはどうしようという状況ではあります。日本はすごく強く、背の高いチームになってきている印象です。ワーナー・ディアンズや、ジャック・コーネルセン、来週出てくるであろうハリー・ホッキングスの活躍が楽しみです。他には下川や藤原が素早くパスを回してボールを動かしていたので、もしドライな状況だったなら我々は苦しんだのかなと思います
オーストラリア代表はこの後ヨーロッパ遠征で、イングランド、イタリア、アイルランド、フランスとテストマッチを行います。
日本代表も同じくヨーロッパ遠征で、南アフリカ、アイルランド、ウェールズ、ジョージアとテストマッチを行います。
個人的には来週の南アフリカ戦に注目しています。
日本代表アシスタントコーチを務めたトニー・ブラウンが南アフリカ代表アタックコーチになってから初めての対戦です。
南アフリカ代表は土曜にはすでにロンドン入りしていて、環境に慣れるためしっかり準備しているようです。日本代表の試合も観ていると聞いています。
日本代表をよく知るトニーですから、さまざまな攻撃パターンをデザインしてくると思います。どのような試合展開になるか、とても楽しみです!
ではでは
熊木













