投稿日 : 2024.7.8 | 投稿者 : Kiwi Breeze
リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス 第2戦 レポート
7月6日(土)に豊田スタジアムにて行われた、リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス 第2戦を取材してきました。
先週6月29日(土)に秩父宮ラグビー場で行われた第1戦は、36-10でマオリ・オールブラックスが勝利しました。(試合レポートはこちら)
キウイブリーズが注目するのは、ビリー・ハーモン
先週に引き続き共同キャプテンを務めます。
リザーブに入った
マックス・ヒックス(No19)
二コラ・ブロートン(No20)
試合前のハカ
前半10分マオリ・オールブラックスの反則から素早くリスタートしたJAPAN XV。齋藤からのパスを受けたサミソニ・トゥアのトライで先制します。
第1戦と同じくペアになってディフェンスをすることで、マオリ・オールブラックスにプレッシャーをかけ反則を誘うなどして得点させませんでした。
前半は、8-0でJAPAN XVがリードして折り返します。
後半5分ラインアウトモールで押し込み、最後はカート・エクランドが飛び込みトライ!
ラメカ・ポイヒピのコンバージョンゴールも決まり、1点差にします。
しかし10分にペナルティゴール、13分竹内のトライで再びリードを広げるJAPAN XV。
後半18分にマックス・ヒックス
後半26分に二コラ・ブロートンが交代で入りました。
ニコラはこれがマオリ・オールブラックスデビューでした。
後半27分ラインアウトモールからタイロン・トンプソンのトライが決まり、4点差にまで迫りましたが。。。
慣れない暑さとJAPAN XVのプレッシャーで消耗しているのと、焦りも見られたように感じました。
JAPAN XVは後半33分にペナルティゴール、36分に佐藤のトライでさらに突き放しました。
試合は26-14でJAPAN XVが勝利しました。
JAPAN XVは短い期間でここまで修正してきたのは本当に素晴らしいと思いました。
勝利できた要因として、まず集中力が途切れなかったことです。
特にディフェンスで動き出しが早くプレッシャーをかけにいくことで、マオリ・オールブラックスはテンポ良いボール出しや動かせていなかったです。
若手選手たちのハングリー精神も見られて良かったです。
試合後のマオリオールブラックスの選手たち
日本へのリスペクト素晴らしかったです。東葛のアッシュディクソンが他の選手へお辞儀を伝えていました。
試合後に行われた記者会見の一部をお届けします。
JAPAN XV
Q. 手応えを感じた部分は
A. 齋藤直人
「先週から改善できた点として、まずスコアしきれたところ。特に前半もちろんミスもありましたが22m入ってスコアしきってゲームを先に支配できたところと、ディフェンスで我慢強く、前半のスコアにも表れていますが前半8-0で攻められる場面もありましたけど簡単に取られることなく粘り切れたこと。3つ目は80分通して全員オンの状態でいられたと感じています」
Q. マオリ・オールブラックスに勝つことができましたが感じることは
A. エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ
「史上初めてマオリ・オールブラックスに勝つことができ、大きな実績になっていると思います。マオリ・オールブラックスは誇りが高く世界でもトップ10に入るチームだと思っていますので、そういったチームに対して勝利を収めることができたのは大きな自信につながります。若いプレイヤーが多いチームの中では自信というのは大切ですし、やっていく道への信条へと繋がります」
マオリ・オールブラックス
Q. 先週と比較すると苦しそうに見えましたが、グラウンドや選手たちのコンディションはどうでしたか
A. ラメカ・ポイヒピ
「フィールドのコンディションは良かったです。確かに暑かったのですが、両方とも同じコンディションで戦いましたしその中で日本の方がより良い試合をしたということだと思います」
Q. 日本のディフェンスについて
A. ロス・フィリポ ヘッドコーチ
「日本は今日さらに競争性を増していて、先週よりも改善された部分が多くありました。パフォーマンスが非常に上がったと思います。自分たちの方としてはハーフタイムの時に、前半エラーが多かったので減らそうという話をしました。確かに後半エラーは減って前半よりも良いプレーができたのですが、日本が勢いがありましたし精度も上がっていました。この結果は自分たちの努力が足りなかったということでは全くありません。前半は自分たちにとって厳しい内容になりました。できるだけ明確に、はっきりとしたプレーをしようと思ったのですが40分間継続するのが厳しかったです」
Q. エディーがまた来年マオリ・オールブラックスと試合をしたいと言ったら受けますか
A. ロス・フィリポ ヘッドコーチ
「もちろんです。いつでも受けたいと思います。(JAPAN XVと日本代表どちらですかとの問いに対し)例えば両方と試合をすることが出来たらいいんじゃないでしょうか。JAPAN XVが1戦目である種ウォームアップの試合として、翌週にフル代表と戦うというのもいいアイデアだと思います」
ラメカ・ポイヒピ
「もちろん100%出る意欲があります。例えどういう対戦相手だったとしても、それに関わらずマオリ・オールブラックスとして試合に出ることが名誉なことで、しかも日本が対戦相手であることはありがたいことです。今回日本に来て皆さんがもてなしてくださって感謝しています。ですのでまた日本と戦うことは嬉しいことです」
こちら補足すると、マオリ・オールブラックスは国の正式な代表チームではないので、今後も対戦する際は日本は「JAPAN XV」の名称になります。今回JAPAN XVはまだ経験の少ない若手も多かったですが、マオリ・オールブラックス側としては日本のフル代表クラスのメンバーとも戦いたいということだと思われます。
試合後、岡部 崇人と話すビリー・ハーモン
ビリーの移籍先はまだ発表されていませんが、もしかして…!?
正式リリースが待ち遠しいです!
なお、本人に聞いたところチームへの合流は11月とのことです。
マックス・ヒックスと二コラ・ブロートンは来季もハイランダーズでプレーするそうです。
マックスはまだ24歳と若い選手ですが、「自分もビリーのように日本でプレーしたい!」と言っていたので、将来的に来てくれたら嬉しいです!
ではでは
熊木