こんばんは。
先日、イチローズモルトの製造・販売している株式会社ベンチャーウイスキーの秩父蒸留所に行ってきました。
今回取材させていただくきっかけとなったのが、イチローズモルト 秩父エディション2021!
世界的に有名なKUSUDA WINES(クスダワインズ)のピノ・ノワールカスクを使用しています。
クスダワインズの楠田氏は秩父出身で、現在ニュージーランドのマーティンボローでワインを造っています。
イチローズモルトとクスダワインズのコラボレーションは、今回で3度目です。
コラボレーションの経緯やエピソードなどをブランドアンバサダー吉川(吉の字はつちよし)由美さんに伺ってきました。
Q. コラボレーションのきっかけは
A. 秩父市内で酒屋を営む秩父あさひやさんがきっかけです。秩父あさひやの朝川さんは楠田さんと同級生だということもあり仲が良くお話をいただきました。秩父の生産者同士で世界的に評価されるお酒を造っている繋がりがあって、ワイン樽をウイスキーで使うというのは海外でも行われているので、せっかくなのでコラボレーションしてみませんかと声をかけていただきました。朝川さんには、弊社で使用させていただいているワイン樽の仕入れについて色々とご調整いただいております。
お酒造りというのは、生産者の性格というのが出ると思っていて、楠田さんのワインは、実直で真面目な印象です。ここも肥土伊知郎や働いている人たちの性格というのが味に出ていて、クラシックでトラディショナルでありつつも少し遊びがあって、窮屈でないのが特長です
Q. 秩父エディションというのは秩父だけの取り扱いですか
A. 秩父のみで、年に1回リリースしているものです。
エディションは他にも、ロンドン・パリ・台湾、USAエデションがあります。シングルモルトを世界的に出そうとすると、最低でも生産量が1万本くらい必要になってきます。1万本でも少ないのですが、昔から取引してくれている都市にはお出ししたいと思っているので、都市限定にすると少量でもリリースできるんです
Q. ピノ・ノワールカスクの特徴は
A. たとえばシラーは、ワイン自体もスパイシーで力強さがあり、それがウイスキーにも引き継がれます。それと比べてピノ・ノワールは、繊細で柔らかい感じの味わいになりますし、ワインの品種が違えばタンニンの出かたも変わってきます。ワインに限らず、もともと入っていたお酒の特長を頭に置いて飲むとそれが引き継がれると思います。なので、ウイスキーだけでなく入っていたお酒を飲んでみたりします。クスダワインズも秩父あさひやさんで購入してたまに飲んでいます
Q. ニュージーランドに行かれたことはありますか
A. ウイスキーのイベントでドラムフェスタというのがあるんですが、それでクライストチャーチに行きました。2014年か15年にブース出展の依頼があり、3日間滞在しました。ニュージーランドでもそんなにたくさんの量は入っていないのですが、飲めるところはあります。マーティンボローにある楠田さんのワイナリーにも行きましたが、あの街でもウイスキーを飲む方が多いと聞きました。酒販店との話し合いになりますが、将来的に小ロットでもニュージーランドの商品があってもいいかなと思います
Q. ニュージーランドワインは飲みますか
A. ホテルでバーテンダーをしていたときに、クラウディーベイはホテルで取り扱いがありましたし、昔から色々と飲んでいます。楠田さんとお仕事させていただくようになって、クスダワインズも飲んでいます。ウイスキーだけでワインも好きなので、同じ品種の生産国違いで飲み比べをして違いを感じたりもします
Q. 今後のビジョンは
A. 最近ウイスキーの層が広がっていて、ウイスキーを飲んでみたいけれど手が出しにくいと感じている人に向けてのきめ細やかな対応をしていくことが、近い将来の目標のひとつです。そういったのはクラフトの方がやりやすいのではと思っています。また、秩父市内で幅広い世代の方を対象として教室をやって住民の人たちのウイスキーの知識が他の地域よりも底上げされて、ウイスキーの街として認知度が上がっていくのが街の将来として見えていったらいいなと思っています
実際にお話を伺ったりイチローズモルトを飲んでみて、アットホームだけれど、その中でも骨格があって従業員の方々の人柄の良さが表れていると感じました。
ウイスキーに関しては、自分はニュージーランド関連のものを飲むことがある程度でしたが、今回の取材を通して色々と飲んでみたいなと思いました。
そして、秩父エディション2021で使用された樽がこちら。実際に見ることができて良かったです!
ブランドアンバサダーの仕事以外にも、秩父市内での飲食店の会社を設立されていて、ブリティティシュパブをやっていらっしゃいます。店頭に立たれるのはイベントの時くらいだそうですが、イチローズモルトのブランドアンバサダーとしてでなく、地域にも貢献したいという強い想いを感じました。古民家を改装した素敵な雰囲気のパブでした。
ハイランダーイン秩父
ちょうど秩父エディション2021が在庫切れとのことで残念でした。。。
また、秩父神社近くの秩父あさひやさんにも行って、朝川さんにもお話を伺ってきました。
朝川さんが4代目で約110年という歴史を持つ秩父あさひやさん。
同級生である楠田さんとワインの空き樽の話になって、このコラボレーションにつながったとのこと。空き樽が出たら、日本に送ってもらっているそうです。
さまざまな縁があってできたイチローズモルト 秩父エディション2021。生産量も少ないため、地元の飲食店などを中心に行き渡っているとのことです。
今回、3店舗でイチローズモルト 秩父エディション2021を味わってきました。
秩父は自然豊かで、地元の人たちもアットホームでとても良いところでした。
また機会を作って行きたいなと思っています。
ではでは
熊木
タグ : イチローズモルト, ウイスキー, クスダワイン, ニュージーランドワイン, ピノノワールカスク