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ニュージーランドの旬な情報や取材報告など、タイムリーな話題を綴っています。

投稿日 : 2025.7.1 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

リポビタンDチャレンジカップ2025 JAPAN XV vsマオリ・オールブラックス レポート

リポビタンDチャレンジカップ2025 JAPAN XV vsマオリ・オールブラックス レポート

6月28日(土)に秩父宮ラグビー場で行われた、リポビタンDチャレンジカップ2025 JAPAN XV vsマオリ・オールブラックス を取材してきました。

チームは24日(火)に発表され、25日(水)の夕方に成田空港に到着。

弾丸スケジュールの中、ツアー1戦目を迎えました。

キウイブリーズが注目するのは、

ハイランダーズのテカマカ・ハウデン

Canon (300)

ジョナ・ロウ

Canon (295)

昨年に引き続き来日した二コラ・ブロートンはメンバー外でした。

Canon (297)

ウォーミングアップ中はメンバーと一緒に参加してましたが、膝にテーピングをしっかりしていたので、コンディションが万全ではなさそうでした。

Canon (192)

試合には、

NECグリーンロケッツ東葛のパリパリ ・パーキンソン

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三重パールズのサラ・ヒリニ

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元オールブラックスのダン・カーター、リッチー・マコウ

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元オールブラックスでクボタスピアーズ船橋・東京でもプレーしたデイン・コールズ、そしてニュージーランド大使館のヘイミッシュ・ネヴィル・フランシス・クーパー特命全権大使の姿も見られました。

試合前にはテ・ティマタンガというマオリ独自のハカが披露されました。

Canon (403)

 

JAPAN XVは一列にハカを見ていました。

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前半9分マオリ・オールブラックスのディフェンスミスをうまく突いて一気にトライまで持っていきました。

前半20分にペナルティゴールも決め、JAPAN XVがリードを広げます。

前半23分ラインアウトから中央にディフェンスが集まっていたところに、大外へボールを回してコール・フォーブスがトライ

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さらに28分に左サイドでボールを受けたジョナ・ロウがディフェンスを引きつけ、最後はギデオン・ランプリング

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オフロードパスを繋ぎながら、素晴らしいトライでした!

これで同点に追いつきました。

32分ラインアウトからモールを組み、ボールをキープして大外にいた植田が2本目のトライを決めました。

35分にはスクラムからマオリ・オールブラックスのキャプテン カート・エクランドが押し込んでトライ

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前半は17-15でJAPAN XVがリードして折り返します。

取って取られてのシーソーゲームではありますが、取られてすぐ取り返しているためマオリ・オールブラックスのメンタルは良いはずです。

後半に入り、マオリ・オールブラックスは3分にラクラン・マックワンネルのトライで逆転すると、後半だけで合計6本のトライを奪うなど完全に主導権を握りました。

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フィジカルの強さはもちろんですが、反応が早いのでチャンスをきちんとものにしていました。

チームの精度が試合の中でどんどん良くなっているのがわかりました。

テカマカ・ハウデンは後半24分に交代しました。

マオリ・オールブラックスはニュージーランドと真逆の気候に苦しみ後半バテてしまう可能性もあるかと思っていましたが、JAPAN XV のパターンを読み解いて理解し、日本に合わせてきていました。一人一人のスキルの高さはもちろんのこと、その順応力はすごいなと思いました。

逆にJAPAN XVは前半は良かったものの、後半はディフェンスで消耗が大きかったように感じました。一対一で止めきれなかったり、疲れから判断やカバーが遅れたのは今後の課題かと思います。

あとはレフリーのジャッジについても少し触れたいと思います。

リーグワンの取材の際にも何度も書いていますが、日本人のレフリーは正確性を求めて細かく笛を吹いて止めてTMOをする傾向があります。しかしこの試合では外国人のレフリーでほとんど止めずに流していて、試合のテンポはすごい良かったです。

ただJAPAN XVとしてはリーグワンの時のように止まっている間にマインドリセットできなかった可能性はあります。ですが世界で戦うためにはこれに慣れないといけないと思っています。

観客数は、19,792人でした!

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試合は、53-20でマオリ・オールブラックスが勝利しました。

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試合後、ハイランダーズ組で写真を撮らせてもらいました!

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試合後の記者会見の模様を一部お届けします。

マオリ・オールブラックス ロジャー・ランドル アシスタントコーチ

「今回準備に時間が限られた中で来日してきました。先週スーパーラグビーが終わったばかりで、月曜の夜にシューティング(撮影)をし、そこから短いセッションでマオリの文化を再認識する時間を設けながら水曜に来日しました。木と金に練習し、この試合に臨んだところです。試合に関しては勢いに乗るまでは少し時間がかかりましたが、徐々にボールを保持しながらパスを回して点に繋がったと感じています」

カート・エクランド キャプテン

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「こんにちは。コーチからも話がありましたが、短い期間の中で準備してきて、まずチームメイトを誇りに思っています。序盤は歯がゆい場面があり、そこから我々のコンビネーションを再認識しながら徐々にかみ合ってきて、それが自信につながっていったと思います」

Q. JAPAN XVのアタックを崩していったが、どう修正したか

A. (カート・エクランド キャプテン)

わたしが何かをしたというよりは、皆のマオリの血が騒いだのではないでしょうか。皆スキルが豊富で反射神経に長じているので、いつもやっていることが表現できた。マオリだからこそというところもありますが、皆揃ってできたと思います。

Q. 半分くらいは去年と同じメンバーだが、JAPAN XVがやってくることはある程度想像できていたか

A. (カート・エクランド キャプテン)

昨年から再来日したメンバーが多かった中で、我々の中では不完全燃焼の部分が正直あったので、自分たちのトレーニングに誇りを持ちながらプレーをしていこうと話し、実現できた。これからもマオリと日本との関係性が続くことによって、このような試合ができることを期待しています。

Q. 去年も対戦して日本の印象の違いは

A. (カート・エクランド キャプテン)

今回に関しては、皆本当に集中できたと感じています。去年は割と油断していた部分があって、2戦目の敗戦につながってしまった。今回は日本がどうこういうよりかは、我々がしっかり準備ができた。皆がフォーカスできて勝利につながったと思います。

続いて、JAPAN XV

ニール・ハットリー HC代行

「今日の結果はがっかりしていますが、良いところもたくさんあったと思っています。リーグワンのレベルで経験してきた選手にとっては1個上のレベルでプレーする大きな学びだったので、今回よかった点を来週に向けて活かしていきたいと話しました」

Q. ディフェンスについて

A. (下川甲嗣キャプテン)

特に後半40分一貫性に欠いて相手にチャンスを与えてしまった。タックルの精度だったり、マオリ・オールブラックスのようなスキルのある選手はボールをフリーにしてしまうと止められなかった。そこで後手に回るところがあった。今日の試合で感じられたことを次につなげていくことが大事。

一貫性を欠いてしまったのは、相手もアタックを修正してきたし、自分たちも疲労が溜まってくる中でシステム通り動けなかったり、アタックの精度、フィジカリティのところで受け身になってしまった。いいサイクルを生み出せなかったところが後半相手にスコアを重ねさせてしまった。

Q. いいところとは具体的に

A. (ニール・ハットリー HC代行)

ポジティブだった点は、セットピースが良かったところがありました。スクラムも良かったところがありましたし、ラインアウトからのセットピースは良かった瞬間がたくさんありました。ディフェンスに関しては、特に江良颯、下川甲嗣のすごく良いタックルからのターンオーバーが何度かありました。

ただ(下川)甲嗣が言っていたように一貫性に欠けてしまったというのはあったと思います。若い選手で初めてこの舞台でプレーする選手が多い中で、大きな学びだったと思います。植田和磨も良いパフォーマンスをしていました。月曜からまた選手たちと仕事をするのを楽しみにしています。

Q. キャプテンとして今日の評価は

A. (下川甲嗣キャプテン)

勝つための入りを大事にしようと話していた。前半30分はできたので、そこはポジティブ。

80分経った時のスコアはあそこまで差が開いてしまったのは自分たちの実力の差を実感した。反省もあるけどよかったところもあるのでこれをいかに繋げていくか。来週誰がメンバーになっても次にウェールズと戦うためにつなげていきたい。

マオリ・オールブラックスは秩父宮ラグビー場を出た後はチーム皆で新橋に飲みに行ったみたいです。

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短い滞在でしたが、少しでも日本を楽しんでくれていたならいいなと思います。

次のスコットランド戦も頑張ってほしいです!

ではでは

熊木

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投稿日 : 2024.7.8 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス 第2戦 レポート

リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス 第2戦 レポート

7月6日(土)に豊田スタジアムにて行われた、リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス 第2戦を取材してきました。

先週6月29日(土)に秩父宮ラグビー場で行われた第1戦は、36-10でマオリ・オールブラックスが勝利しました。(試合レポートはこちら

キウイブリーズが注目するのは、ビリー・ハーモン
先週に引き続き共同キャプテンを務めます。

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リザーブに入った
マックス・ヒックス(No19)

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二コラ・ブロートン(No20)

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試合前のハカ

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前半10分マオリ・オールブラックスの反則から素早くリスタートしたJAPAN XV。齋藤からのパスを受けたサミソニ・トゥアのトライで先制します。

第1戦と同じくペアになってディフェンスをすることで、マオリ・オールブラックスにプレッシャーをかけ反則を誘うなどして得点させませんでした。

前半は、8-0でJAPAN XVがリードして折り返します。

後半5分ラインアウトモールで押し込み、最後はカート・エクランドが飛び込みトライ!
ラメカ・ポイヒピのコンバージョンゴールも決まり、1点差にします。

しかし10分にペナルティゴール、13分竹内のトライで再びリードを広げるJAPAN XV。

後半18分にマックス・ヒックス

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後半26分に二コラ・ブロートンが交代で入りました。

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ニコラはこれがマオリ・オールブラックスデビューでした。

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後半27分ラインアウトモールからタイロン・トンプソンのトライが決まり、4点差にまで迫りましたが。。。

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慣れない暑さとJAPAN XVのプレッシャーで消耗しているのと、焦りも見られたように感じました。

JAPAN XVは後半33分にペナルティゴール、36分に佐藤のトライでさらに突き放しました。

試合は26-14でJAPAN XVが勝利しました。

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JAPAN XVは短い期間でここまで修正してきたのは本当に素晴らしいと思いました。
勝利できた要因として、まず集中力が途切れなかったことです。
特にディフェンスで動き出しが早くプレッシャーをかけにいくことで、マオリ・オールブラックスはテンポ良いボール出しや動かせていなかったです。

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若手選手たちのハングリー精神も見られて良かったです。

試合後のマオリオールブラックスの選手たち

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日本へのリスペクト素晴らしかったです。東葛のアッシュディクソンが他の選手へお辞儀を伝えていました。

試合後に行われた記者会見の一部をお届けします。

JAPAN XV
Q. 手応えを感じた部分は

A. 齋藤直人

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「先週から改善できた点として、まずスコアしきれたところ。特に前半もちろんミスもありましたが22m入ってスコアしきってゲームを先に支配できたところと、ディフェンスで我慢強く、前半のスコアにも表れていますが前半8-0で攻められる場面もありましたけど簡単に取られることなく粘り切れたこと。3つ目は80分通して全員オンの状態でいられたと感じています」

Q. マオリ・オールブラックスに勝つことができましたが感じることは

A. エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ

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「史上初めてマオリ・オールブラックスに勝つことができ、大きな実績になっていると思います。マオリ・オールブラックスは誇りが高く世界でもトップ10に入るチームだと思っていますので、そういったチームに対して勝利を収めることができたのは大きな自信につながります。若いプレイヤーが多いチームの中では自信というのは大切ですし、やっていく道への信条へと繋がります」

マオリ・オールブラックス
Q. 先週と比較すると苦しそうに見えましたが、グラウンドや選手たちのコンディションはどうでしたか

A. ラメカ・ポイヒピ

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「フィールドのコンディションは良かったです。確かに暑かったのですが、両方とも同じコンディションで戦いましたしその中で日本の方がより良い試合をしたということだと思います」

Q. 日本のディフェンスについて

A. ロス・フィリポ ヘッドコーチ

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「日本は今日さらに競争性を増していて、先週よりも改善された部分が多くありました。パフォーマンスが非常に上がったと思います。自分たちの方としてはハーフタイムの時に、前半エラーが多かったので減らそうという話をしました。確かに後半エラーは減って前半よりも良いプレーができたのですが、日本が勢いがありましたし精度も上がっていました。この結果は自分たちの努力が足りなかったということでは全くありません。前半は自分たちにとって厳しい内容になりました。できるだけ明確に、はっきりとしたプレーをしようと思ったのですが40分間継続するのが厳しかったです」

Q. エディーがまた来年マオリ・オールブラックスと試合をしたいと言ったら受けますか

A. ロス・フィリポ ヘッドコーチ

「もちろんです。いつでも受けたいと思います。(JAPAN XVと日本代表どちらですかとの問いに対し)例えば両方と試合をすることが出来たらいいんじゃないでしょうか。JAPAN XVが1戦目である種ウォームアップの試合として、翌週にフル代表と戦うというのもいいアイデアだと思います」

ラメカ・ポイヒピ

「もちろん100%出る意欲があります。例えどういう対戦相手だったとしても、それに関わらずマオリ・オールブラックスとして試合に出ることが名誉なことで、しかも日本が対戦相手であることはありがたいことです。今回日本に来て皆さんがもてなしてくださって感謝しています。ですのでまた日本と戦うことは嬉しいことです」

こちら補足すると、マオリ・オールブラックスは国の正式な代表チームではないので、今後も対戦する際は日本は「JAPAN XV」の名称になります。今回JAPAN XVはまだ経験の少ない若手も多かったですが、マオリ・オールブラックス側としては日本のフル代表クラスのメンバーとも戦いたいということだと思われます。

試合後、岡部 崇人と話すビリー・ハーモン

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ビリーの移籍先はまだ発表されていませんが、もしかして…!?
正式リリースが待ち遠しいです!

なお、本人に聞いたところチームへの合流は11月とのことです。

マックス・ヒックスと二コラ・ブロートンは来季もハイランダーズでプレーするそうです。

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マックスはまだ24歳と若い選手ですが、「自分もビリーのように日本でプレーしたい!」と言っていたので、将来的に来てくれたら嬉しいです!

ではでは

熊木

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投稿日 : 2024.6.30 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス レポート

リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス レポート

6月29日(土)に秩父宮ラグビー場にて行われた、リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス を取材してきました。

水曜の夕方に来日(詳細はこちら)し、タイトスケジュールの中迎えたJAPAN XV戦です。

キウイブリーズが注目するのは、ハイランダーズのビリー・ハーモン。キャプテンを務めます。

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マックス・ヒックスはリザーブに入りました。

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ウォーミングアップの時に、チームに帯同しているマオリオールブラックスのレジェンド アッシュ・ディクソンが自分に気付いてポーズをとってくれました。とても良い笑顔です!

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試合前のハカ

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リポビタンアンバサダーのリッチー・マコウとダン・カーターも秩父宮に来ていました。

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前半序盤はJAPAN XVが流れを掴みました。
前半6分ラインアウトから原田のトライで先制します。
しかし9分マオリ・オールブラックスのキャメロン・スアフォアのトライで同点に追いつきます。

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その後徐々にJAPAN XV の速いスピードに順応してきたマオリ・オールブラックス。
イエローカードによる数的不利となる時間帯もありましたが、28分カート・エクランド

36分にはラインアウトからモールで抜け出したビリー・ハーモンがトライし、点差を広げていきました。

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前半は17-5でマオリ・オールブラックスがリードして折り返します。

後半17分にマックス・ヒックスが交代で入りました。

後半に入ってもJAPAN XVはチャンスの場面でミスをしてしまい、なかなか得点することができませんでした。
対するマオリ・オールブラックスはミスはあったものの、ベイリン・サリヴァンとラメカ・ポイヒピ は2トライで合計3トライを奪いました。

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観客数は、13,565人でした。

試合は、36-10でマオリ・オールブラックスが勝利しました。

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JAPAN XVはフェーズを重ねていいところまでいくのに取りきれないのが1番の改善点だと思います。
スクラムに関しては機能していましたが、JAPAN XVの低いスクラムにマオリ・オールブラックスが慣れていなかったのが理由として考えられるので、マオリ・オールブラックス側も来週はアジャストしてくるでしょう。この写真が勝敗の一枚。二人でストップしてもパス出す余裕があるところ。

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マオリ・オールブラックスはペナルティが多く、出来としては決して良いとは言えないですが、チームの結束力と個人のスキルの高さが差として表れたと思います。

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マオリ・オールブラックスの記者会見の模様をお届けします。

Q. 序盤日本の速いアタックに戸惑っていたところがあるように見えましたが、どのように立て直しましたか

A. ビリー・ハーモン

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「日本はとにかく速いスピードで攻撃を仕掛けてくるというのが分かっていましたので、やはりそうだったなと思いました。ですのでこちらでゲームをコントロールしてボールの動きを少し遅くすることによってチャンスを作ることができると思っていましたし、実際そうなりました。ただ今日目の当たりにしたのは、日本が来た方向に向かって着実に進んでいくということ、そして今後日本はどんどん良くなっていくと思いました」

Q. 22mラインに入った回数は日本の方が多かったですが、マオリ・オールブラックスは少ない回数でもたくさん点を取りました。なぜだと思いますか

A. ビリー・ハーモン

「ハーフタイムの時にこのスコアは幸運だという話をしました。ただ私たちとしては、非常にプレッシャーを与えられたと思っています。日本の方が22mラインを越えてやってきましたので。でも選手たちはうまく守ったと思います。自分たちはセットピースからチャンスを作ろうと思っていたので、それがだんだん上手くいってきて、BKも優れた力を発揮してそこまで点が取れたと思っています」

Q. 水曜の夜に来て、短い時間の中でチームがうまく機能しましたが、なぜだと思いますか

A.ロス・フィリポ ヘッドコーチ

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「成熟している選手たちが揃っているからだと思います。何年間もプロとしてプレーをしている、キャプテンのビリーもジュニアの頃からキャプテンで、リーダーに慣れています。過去からの経験をしっかりと活かすことができたと考えています。私たちの選手は、マオリ・オールブラックスにいるということは何を期待されているのかをよく分かっています。この1週間目まぐるしかったのですが、自分たちがやるべきことを忘れずにしっかりとプレーしてくれたことにコーチとして誇りに思います。実はこの1週間は大変なものでした。まず試合をして、日本に飛んできて、また試合をするということだけでなく、本当に親しい友人が亡くなって喪に服す、そして感情が揺さぶられるような1週間になりました。それでもなぜ自分たちはこのジャージを着てプレーをしているのかということをしっかりと胸に刻んでプレーをしている選手たちを見ていると、自分はヘッドコーチとして素晴らしいものを見ているんだという気持ちになりました。それが短い期間の準備だったとしても、ここまでの結果を出すことができたと思います。つまり一言で言うと、経験があるということ。そしてマオリ・オールブラックスでプレーをするということについて選手たちがその意味を心から理解しているからです」

試合後にミックスゾーンでインタビューをしました。

Q. 今日の試合を振り返って

A. ラクラン・マックワンネル

「JAPAN XVは強くて技術があると思いました。最初の20分間は相手が速く、技術もあるので、こちらはディフェンスに徹底しなければなりませんでした。あと必ずペアになって動いていたので、そこをどうやって破るかという点が難しかったです」

Q. 次の試合に向けて改善点はありますか

A. ラクラン・マックワンネル
「確実にスクラムです。かなりプレッシャーを受けました。また私たちはペナルティーを出してしまったので、そこは次戦に向けて必ず改善しなくてはいけません」

Q. ニュージーランドと日本は季節が反対で日本は蒸し暑かったと思いますが、プレーしてどう感じましたか

A. ラクラン・マックワンネル

「1月に(クロスボーダーマッチで来日し)ブルーズでプレーした時は雪が降りましたが、今日は28℃もありました。かなり大きな気温差だったので、そういった面で選手は本当によくやったと思います」

Q. 先週仲間であるコナー・ガーデンバショップ選手が亡くなるという悲しい出来事がありました。今日選手たちのジャージの腕の部分にコナーのイニシャルが入っていましたが、それについて聞かせてください

A. サム・ノック

「気持ちが昂っているというか、感極まるような体験でした。家族ともコナーの話をしましたし、その中でジャージにイニシャルを入れてプレーをしようということになりました。なぜかというと、コナーに対するリスペクトを示したいということ、そしてコナーだったらできるだろうというフィジカルなプレーをして、コナーが誇りに思ってくれるようなプレーをしたいと思いました」

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自分はフォトとしてピッチで撮影していてこのイニシャルの刺繍に気付きました。
また、コナーと同じハイランダーズのマックス・ヒックス

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二コラ・ブロートン

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の手首のテーピングにも「CGB」の文字がありました。

コナーは今回のマオリ・オールブラックスの来日メンバーとして選出される可能性が高かったでしょうし、来季は日本でプレーする予定でした。本当に残念でなりません。

来週7月6日(土)に豊田スタジアムで行われる第2戦もレポートします。

ではでは

熊木

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投稿日 : 2024.6.27 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

マオリ・オールブラックス来日&ウェルカムセレモニー レポート

マオリ・オールブラックス来日&ウェルカムセレモニー レポート

リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス が6月29日(土)に秩父宮ラグビー場、7月6日(土)に豊田スタジアムで行われます。

6月26日(水)にマオリ・オールブラックスが来日
しました!

来日メンバーは28名

FW

ベネット・クメロア(ハリケーンズ)
ジョー・ムーディー(クルセイダーズ)
マルセル・レナタ(ブルーズ)
オリー・ノリス(チーフス)
ポウリ・ラケテストーンズ(ハリケーンズ)
カート・エクランド(ブルーズ)
タイロン・トンプソン(チーフス)
アイザイア・ウォーカーレアウェレ(ハリケーンズ)
ラクラン・マックワンネル(ブルーズ)
マックス・ヒックス(ハイランダーズ)
テイラー・ケーヒル(クルセイダーズ)
ビリー・ハーモン(ハイランダーズ)
キャメロン・スアフォア (ブルーズ)
カレン・グレース(クルセイダーズ)
二コラ・ブロートン(ハイランダーズ)
テカマカ・ハウデン (ハリケーンズ)

BK

サム・ノック(ブルーズ)
テトイロア・タフリオランギ(チーフス)
リヴェス・レイハナ(クルセイダーズ)
タハ・ケマラ(クルセイダーズ)
ベイリン・サリヴァン(ハリケーンズ)
コーリー・エヴァンズ(ブルーズ)
ダニエル・ロナ(チーフス)
ラメカ・ポイヒピ(チーフス)
クイン・トゥパエア(チーフス)
コール・フォーブス(ブルーズ)
ジョシュア・モービー(ハリケーンズ)
タナ・トゥハカライナ(チーフス)

夕方に成田空港へ到着後すぐに柏の葉へ移動し、マオリ・オールブラックス ウェルカムセレモニーでたくさんのファンがマオリ・オールブラックスを出迎えました!

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会場に来たファンへ配布された柏の葉 x マオリ・オールブラックスのリストバンド

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レッドではなくブラックカーペットを歩くオールブラックス経験もあるジョー・ムーディー
ファンに気さくにサインをしていました

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三井不動産 柏の葉街づくり推進部長 尾實 健氏

「2019年に(オールブラックスに)来ていただいて、そこから柏の葉および柏市にラグビー、ハカがすごい根付いてこんなに皆さんの温かい声援でお迎えすることができて本当に嬉しく思っています。数日ですが合宿されますので、マオリ・オールブラックスさんの良いパフォーマンスが発揮されるよう応援していきたいと思います」

太田 和美 柏市長

「柏市とニュージーランドラグビー代表チームとの関わりは、2019年ラグビーワールドカップの時に柏の葉を事前キャンプ地としていただいたことから始まりました。その時にラグビーフットボール協会とニュージーランドの皆様のご縁によって生まれた柏ハカ(柏のオリジナルハカ)が、市内外から大きな反響をいただきました。今でも学校行事やラグビー以外の場面でも子どもたちを中心にしっかりと受け継がれています。柏市としてはこの訪日をきっかけに、柏の街がラグビーでさらに盛り上がっていくことを期待しています」

記念品の交換

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Q. ブラックカーペットを歩いた感想は

A. ロス・フィリポヘッドコーチ

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「今日はこのような大歓迎をしていただきありがとうございます。大変胸わくわく踊っています。このような形でお迎えいただいたこと心から感謝申し上げたいと思います」
ビリー・ハーモン
「私も日本に来れたことを嬉しく思っています。いつも日本に来ますとこのように温かく迎えていただけることを感謝しています。私も今胸がわくわく踊っていますし、試合もとても楽しみにしています」

Q. 日本チームの印象、注目している要注意選手は

A. ロス・フィリポヘッドコーチ

「山沢などいい選手が沢山います。日本のラグビーはスピードが速いので私たちにとってチャレンジで楽しみにしています。マオリオールブラックスと日本のチームは似たようなスタイルラグビーをしますので、そのようなチームがぶつかり合うという意味でも皆さんに楽しんでいただけるのではないかと思っています」

Q. 試合への意気込み、日本での滞在で楽しみにしていることは

A. ビリー・ハーモン

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「JAPAN XVとの試合を楽しみにしています。ヘッドコーチも言っていましたが、日本のチームはスピードが速く、非常に丁寧なプレーをすることで知られていますので、おそらくベストを尽くしていくと思っています。日本のチームはすでに強いですがまだまだ上に登っていくと思いますので、今回タフな試合になるでしょうし楽しみにしています。また、街を見ることや日本の文化や食に触れ、人々に会えることを楽しみにしています」

Q. たくさんの子どもたちへメッセージを

A. オリー・ノリス

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「日本そして柏に来て、慣れ親しんだ顔も見れて嬉しく思っています。今日集まった子どもたちに言いたいのは、スポーツというのは楽しむためにやるものです。決して上手くなくともやり続けるということが大事ですので、是非楽しんでこれからもスポーツを続けてほしいと思います。私たちの試合も楽しみにしていてください」

次に、地元の子どもたちから「ハカ」のパフォーマンス披露

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迫力があって凄かったです。

お返しでマオリ・オールブラックスから歌が披露された後、ハカの感想を聞かれるとお返しのハカのパフォーマンスが!

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間近でハカが見れて、子どもたちやファンも大喜びでした。

ハイランダーズからは、ビリー・ハーモン

昨年のオールブラックスXVぶりの来日です。来季は日本でプレーするそうです!

マックス・ヒックス

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二コラ・ブロートン

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2人は初来日とのことです。

セレモニー中にNECグリーンロケッツ東葛のアッシュ・ディクソンを発見

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話を聞いたところ、今回のマオリ・オールブラックスのサポートスタッフとしてチームに帯同するために来日したそうです。
ツアー後はまたニュージーランドに戻り、グリーンロケッツのチームが始動する8月に再来日するとのことです。
アッシュはまだ怪我が治っていないとのことですが、来季も日本でプレーする姿を見れるのは嬉しいですね。
ハイランダーズでチームメイトだったパリパリ・パーキンソンの加入も発表されましたので楽しみです!

マオリ・オールブラックスの試合は2試合とも取材予定ですので、またレポートします。

金沢

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Kiwi Breezeの更新情報です。

登録日 : 2018.5.8

NZフレンズに「Clive Jones」をアップしました!!

登録日 : 2018.4.10

NZフレンズに「野村祥恵」をアップしました!!

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