投稿日 : 2017.11.10 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク
シャルドネの会~ニュージーランドワイン会 開催報告
こんにちは。
昨日は私主催のニュージーランドワイン会を開催させていただきました。
今回のテーマはシャルドネ。シャルドネは最も有名な品種のひとつであり、「ワインの女王」と呼ばれるほどに世界的愛されている白ワインです。今回もニュージーランド産のシャルドネを6本厳選し、お料理とともにご提供させていただきました。
最初にご提供したのは、シャーウッド・エステート ストラタム シャルドネ2016です。
シャーウッド・エステートはマールボロ地域の中で特にワイン生産に適しているとされる「ワイパラ・ヴァレー」に位置し、サステイナブルプログラムおよび有機栽培に取り組んでいるワイナリーです。
今回お出ししたシャルドネの中では最もすっきりとした口当たりで、しっかりとした酸味とミネラルが特徴のワインです。それでいてほのかに梨のようなフルーティーな香りがあるので、すっきりと楽しめる一本です。
こちらにあわせていただいたのは、特製バーニャカウダーソースの野菜ディップ。
ストラタムにあわせて、バーニャカウダーソースには、ワインビネガーで酸味を少し出してみました。その酸味と、ストラタムの酸とミネラルがとてもよくマッチしていたのではないかと思います。
2本目は、グリーンソングス ネルソン シャルドネ2016をお出ししました。
グリーンソングスは、日本人醸造家のコウヘイ氏の手がける、パーマカルチャー、エコロジカルなワイナリーで、2017年にアタマイビレッジワインズから現在の「グリーンソングス」にワイナリー名を変更しました。
こちらのシャルドネは、非常にやわらかくまろやかな飲み口が特徴です。ふんわりと包み込んでくれるような、優しい白い花とフローラルな香りが特徴です。
続いてやってくるフレッシュな酸、そしてその奥にほのかに樽の香りを感じることができ、フルーティーさ、香り、酸、ミネラルのバランスの良い、素晴らしいワインだと思います。
こちらのワインに合わせていただいたのは、アサリの白ワイン蒸し。
ガーリックとオリーブオイルでしっかりと下味をつけた中で、一気に白ワインで蒸し上げ、長ネギを散らしました。料理酒として利用したのも、シャルドネです。
アサリの味わいと、長ネギの風味が、グリーンソングスの奏でる爽やかで優しい味とマッチしたのではないでしょうか。
続いて3本目は、クーパーズ・クリーク “LIMEWORKS”ホークスベイシャルドネ 2015です。
ワインメーカー、サイモン・ナンズは、「香りの魔術師」の異名をもち、彼が手掛けるクーパーズ・クリークのワインは国内外のワインコンテストで常に高い評価を集め、数多くのトロフィーを獲得しています。
特にこのシャルドネは彼らのラインアップの頂点に位置し、ニュージーランド産の全シャルドネの中で2位になった実績や、世界中でも賞を数多く受賞している、伝説のワインです。
香りの魔術師という異名の通り、非常にスモーキーな香りが特徴のこちらのシャルドネは、今までの2本とは対照的です。
重厚な口当たりは、まるでバターのようなエッセンスがあり、熟した果実の味わいをしっかり感じられます。
そしてなんと言っても一番の特徴は、スモーキーな樽香です。飲み終わった後も長く続く、香ばしいスモーク感が、リッチな気分にさせてくれます。
樽の感じがしっかりと効いたシャルドネが好きな方には、本当にオススメの一品です。
こちらにあわせたのが、エリンギのバターソテーです。
肉厚のエリンギを、たっぷりのバターとオリーブオイルでソテーした後に、お醤油で味付けさせていただきました。
シャルドネは濃厚でクリーミーな味付けによく合いますが、特にこのクーパーズクリークは、強い樽やバターのエッセンスが特徴なので、しっかりとバターや醤油で味付けしても、全くワインを壊しません。
強いインパクト同士の交わるマリアージュを楽しんでいただけたのではないでしょうか。
4本目はアストロラーベ シャルドネ 2015をお出ししました。
こちらのシャルドネは全て手摘収穫された後、10ヶ月間のオーク樽熟成されたもので、クーパーズ・クリークと同じように樽の香りがしっかりとついたシャルドネです。
しかしクーパーズ・クリークほどにガツンと来る樽感ではなく、スモーキーな中にも、メロン、ドライフルーツのような熟した果実な香りと、やわらかい酸、そしてクリーミーな口当たりが豊かな気分にさせてくれました。
こちらのワインに合わせていただいたのは、豚とキムチのピリ辛ナゲットです。
お好みでレタスと一緒に召し上がっていただきました。
ワインとキムチをあわせるというのは、常識的にはあまり考えられないかもしれませんが、少し抑え目にしたキムチが辛味だけではなく、程よい甘さを引き立たせ、豚肉のジューシーさとマッチして、ワインを引き立ててくれました。
あまり常識的ではないマリアージュに、少しドキドキしましたが、有難いことに、こちらのお料理は大好評を頂きました。
5本目はジョージ・ミッシェル ゴールデンマイル シャルドネ 2014です。
ブルゴーニュのChateau de Grandmont
のオーナー兼醸造家であるジョージ・ミッシェルが、世界的に高い評価を受けるマールボロでもワインを生産したいと考え、1997年にジョージ・ミッシェル
エステートを設立しました。
こちらのワインは、口に入れた瞬間にピーチやパッションフルーツのような香ばしいフルーツの香りがふわっと広がります。それと同時に優しい樽の香りが包み込んでくれて、まるで上品なデザートを頂いているような気持ちになります。
樽香の強いインパクトのあるクーパーズ・クリーク、アストロラーベとはまた一線を画した、良質なワインです。
個人的にジョージ・ミッシェルのワインは、ピノ・ノワールとともに大好きなのですが、大変残念なことに、今年限りで日本での販売が終了となってしまうそうです。。
早い販売再開を切に願います。。
最後の6本目、締めの一本としまして、クラウディーベイ シャルドネ2015をお出ししました。
クラウディーベイはご存知の通り、ニュージーランドで最も有名なワイナリーのひとつです。
口に含むと、グレープフルーツやシトラスのようなフルーティーな味わい、その中にメロンのようなリッチな甘さが広がってきます。
続いてやってくる、ローストしたナッツのような樽の余韻が続き、ゆったりとフィニッシュを迎えます。
スタートからフィニッシュまでの味わいの変化が一気に走っていく、素晴らしいシャルドネだと思います。
ソーヴィニヨン・ブランが有名ですが、シャルドネも素晴らしいので、是非味わってもらいたい一本です。
こちらにあわせていただいたのが、ほうれん草とスモークサーモンのクリームパスタです。
少し強めにスモークされたサーモンの香ばしさと、塩分が、ワインを引き立ててくれました。
最後にデザートとして、エスプレッソ風味のマスカルポーネを、クラッカーにディップしていただいて、締めとさせていただきました。
5回目となる今回のNZワイン会。
早速感想もたくさん頂いています。
「同じようなワインがひとつも無く、すべて楽しめました」
「こんなにシャルドネを飲み比べたのは初めてでした」
「ワインとのお料理が最高でした」
「ワインは音楽にとっても似てるなぁと思いました。」
参加者の皆様同士は、はじめましての人が多かったのですが、共通の知り合いがいたり、出身が同じだったりと不思議なご縁があり、すぐに打ち解けてくださって、ワインとお料理、そして会話を楽しんでくださっていたのが印象的でした。
ご来場くださった方、改めて御礼申し上げます。
我妻
タグ : シャルドネ, ニュージーランドワイン