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ニュージーランドの旬な情報や取材報告など、タイムリーな話題を綴っています。

投稿日 : 2018.5.28 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

マウント・ディフィカルティー テイスティングセミナーに参加してきました!

マウント・ディフィカルティー テイスティングセミナーに参加してきました!

こんにちは

先日、マウント・ディフィカルティーの生産者であるフレイザー・マッケンジー氏が来日し、テイスティングセミナーが開催されたので行ってきました。
輸入元であるジェローボームの本社で行われた本セミナー。

マウント・ディフィカルティーの歴史や畑の特徴などを聞き、非常に勉強になりました。

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1998年に作られ、20年目になるワイナリーです。

セントラルオタゴにおいてはフェルトンロードと同じくらい有名な生産者で、ニュージーランドのオリンピック代表のスポンサーをやっています。

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特徴は多種多様なピノノワールです。

セミナーでは下記5種類のワインをテイスティングしたので、それぞれコメントを書きたいと思います。

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Growers Series Lowburn Chardonnay 2016

特徴は、酸がしっかりある中に樽で発酵したクリーミーさやバターみたいなフレーバーがあり、シャルドネの中で酸がしっかりあるのが特徴に感じました。

Pinot Gris 2016

ニュージーランドでもトレンディーな「ピノグリ」。
レストランでもフードに合わせやすいという観点から、採用が多くなっています。
ピーチのアロマから始まり、ふくよかで滑らかな口辺りが特徴でした。
バランスが良いピノグリだと感じます!

Roaring Meg Pinot Noir 2015

15年前より栽培しているローリングメグピノノワール。
オーストラリアで一番売れているニュージーランド ピノノワールであり、このワインをニュージーランドのセントラルオタゴのピノノワールとして初めて飲む方が多いと言われている。
クロムウェルの畑のブドウを使用し、10か月樽で熟成しているのでバランスが良いピノノワールに仕上がっています。
ベリー感が強く感じられ、軽やかでぐびぐび飲めてしまいそうなワインです。

Pinot Noir 2014

これぞセントラルオタゴワインという感じのワイン。とても力強くエレガントなタンニンを含んでいて、コーヒーやチョコレートのニュアンスも感じられました。
熟成したらどう変貌するかみてみたいワインでした。

Long Gully Pinot Noir 2013

1991年よりスタートした、ロングガリーのシングルヴィンヤード。こだわりを感じるワインでした。セントラルオタゴの中で1番古い畑から作られるワインで、毎年作っているわけではなく、良い年だけ生産しているワイン。赤いベリーやレッドフルーツのキャラクターがしっかり表れ、力強い果実味やリッチな味わいが感じられる。素晴らしく滑らかなタンニンの余韻を持っているワインです。

現在楽天ブリーズオンラインショップで取り扱っていますので、是非ご覧ください。

個人的に一番のオススメはピノノワール2014でした!

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是非、セントラルオタゴのピノノワールをはじめて飲む方にお勧めしたい1本でした!

ではでは

熊木

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投稿日 : 2018.5.26 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

「マウント・ディフィカルティ」ワインメーカーズディナーに参加してきました

「マウント・ディフィカルティ」ワインメーカーズディナーに参加してきました

こんにちは。

先日、六本木一丁目にあるレストラン「Ruby Juck’s」にて開催された、マウント・ディフィカルティのメーカーズディナーに参加してきました。

マウント・ディフィカルティは、ニュージーランドのセントラル・オタゴにあるワイナリーで、1998年に設立されました。

イギリスのデカンタ―誌では、アタランギ、フェルトンロード、そしてマウント・ディフィカルティがニュージーランドの3大ピノ・ノワールのメーカーと評される、NZの代表的ピノ・ノワール生産者でもあります。

一般参加者、インポーターの社長、そしてマウント・ディフィカルティのセールス&マーケティングマネジャーのフレーザーさんの合計20名で行われたメーカーズディナーは、静かな雰囲気の中、ゆったりとスタートしました。

乾杯として出されたのは、ポロ・ロジェのリザーブ・ブリュット[NV]。

こちらはマウント・ディフィカルティのワインではありませんが、同じインポーターさんが取り扱っているシャンパンです。

お料理として出されたのは「バニラで香りづけした豆腐エスプーマ」

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ふわふわの食感と、雲丹とコンソメの香りが、ポロ・ロジェにとてもマッチしていました。

この後から、いよいよマウント・ディフィカルティのワインが登場です。ラインアップとしては、

・シャルドネ2015
・ピノグリ2016
・ローリング ピノ・ノワール2015
・ターゲット・ガリー ピノ・ノワール2013
・ロング・ガリー ピノ・ノワール2013
・パイプレイ・テラス ピノ・ノワール2013

の6本が出されました。

シャルドネ2015とピノグリ2016は両方とも非常にアロマティックなワインで、フルーティーな香りと、口の中に入れた瞬間に何層にも果物のフレーバーが広がるのが印象的な、美しいワインでした。

サーブされた際は少し温度が低く、冷たかったのですが、徐々に温度が上がってくる度に、刻々とワインの表情が変わっていきました。

また、両方ともお料理の中にはフルーツが使われており、シャルドネにはグレープフルーツ、ピノグリには枇杷(びわ)という少し異色の組み合わせだったのですが、これがまたワインと良く合う素晴らしいマリアージュになっており、大変勉強になりました。

シャルドネ2015に合わされた「富士山産トラウトのコンフィ

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ピノグリ2016に合わされた「青森産平目のタルタル

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そしてなんと言ってもマウント・ディフィカルティの目玉はピノ・ノワール。今回は特に2013年というヴィンテージの異なる3種類のシングル・ヴィンヤードのワインの飲み比べを楽しみにしていました。

ローリング ピノ・ノワール2015とお料理については長くなるので割愛しますが、「長野産ズッキーニのグリル」というお野菜とピノ・ノワールのマリアージュにとてもビックリしました。

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さて、マウント・ディフィカルティではシングル・ヴィンヤードでの生産にとてもこだわっており、ターゲット・ガリー、ロング・ガリー、そしてパイプレイ・テラス、これらは生産量が限られており、良いヴィンテージにのみ生産されるそうです。

畑の位置も全て近いところにあるらしいのですが、どれも異なる味わいで、こうやって飲み比べるのがとても勉強になりました。

ワインには正解がなく、それぞれにこのワインが好きだ、こっちのワインの方が深みがある、そんなディスカッションを参加者同士で楽しめるのがとても面白く、みんなで盛り上がりました。

個人的には、ロング・ガリーが今一番の飲み頃で、セントラル・オタゴのパワフルで骨格がしっかりしている特徴がありながらも、シルクのような口当たりと、熟したプラム、チェリーのような果実味とほんのりとした甘さ、そして全体を包み込むやわらかいスパイス感とタンニンが、とてもバランスよく美しく仕上がっているように感じました。

マリアージュされたアメリカ産プライムサーロインのチャーグリルにも、その果実味のバランス感とスパイス、タンニンがとてもよく合っていたように思います。

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最後はお口直し、デザートとして、「ブリー&ゴルゴンゾーラ ドルチェ」が出されました。

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それぞれのチーズの美味しさと、ドルチェとしてはベリーソースのジャムだったのですが、それがまたピノ・ノワールともよくマッチしていました。

本当に楽しい時間を過ごさせていただきましたが、フレーザーさんは反対側のテーブルにほとんど座ったままで、それぞれのワインについての説明がなく、あまりお話できなかったことだけが残念でした。

(途中で一度だけ席に来てくださり、少しだけお話できましたが・・)

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ともあれ、マウント・ディフィカルティのワインを堪能させていただき、大満足の本当に素晴らしい会でした。

マウント・ディフィカルティにはレストランも併設しているそうで、いつかは訪れたいと思いました。

Ruby Juck’sの皆様も、素敵なサービスをありがとうございました。

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最後に楽天ブリーズオンラインショップではマウント・ディフィカルティを各種取り扱っております。

詳しくは、こちらを参照下さい。

我妻

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投稿日 : 2018.5.22 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

NZワイン会「クラウディーベイ」の会

NZワイン会「クラウディーベイ」の会

こんにちは。

18日に毎月恒例、ニュージーランドワイン会を開催しました。

今回のテーマは「クラウディーベイ」。

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このブログをお読みの方は既にご存知かと思いますが、ニュージーランドでもっとも有名かつ、世界にニュージーランドワインのすばらしさを広める立役者となったワイナリーのひとつです。

ある著名なワイン評論家が、クラウディーベイのソーヴィニヨン・ブランを絶賛し、「世界が白に目覚めた」と表現したことは有名な話です。

さて、今回のワイン会では、日本で発売されているクラウディーベイのワイン6本と、ピノ・ノワールのオールドヴィンテージ2本、合計8本をご提供させていただきました。

まず乾杯の1本目は、伝統的なシャンパーニュ製法で作られたスパークリングワイン ペロリュス[NV]です。

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最低2年間の瓶内二次発酵を経てリリースされるこちらのスパークリングは、ライムやレモン、グレープフルーツのニュアンスと、複雑なナッツや、イースト香の特徴が複雑に絡み合い、口の中にたくさんの香りが開く、完成度の高いスパークリングです。

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お食事は前菜として、スパイスを効かせたブラックオリーブとグリーンオリーブのカナッペと、レモンオリーブとミニトマトのピンチョスでお楽しみいただきました。

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2杯目は、クラウディーベイを世界的ワイナリーにさせた、ソーヴィニヨン・ブラン2017です。

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フレッシュなライム、レモン、グレープフルーツのようなニュアンスに、みずみずしい酸とミネラルがさわやかさを演出する、こちらのワイン。

皆さんから美味しいという声がもれ聞こえます。

お食事は、NZ産グリーンマッスルを使った魚介のセビーチェ。

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たっぷりとライムを搾り、白ワインビネガーで酸味を効かせたこちらのセビーチェと、ソーヴィニヨン・ブランがとてもマッチしていたと思います。

続けて3杯目はテ・ココ2014です。

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テ・ココとは、ニュージーランドの先住民であるマオリ族の言葉で「クラウディーベイ」を意味します。

こちらのワインは異なるスタイルで作られたソーヴィニヨン・ブランで、樽熟成から来る深い味わいと、何層にも重なり合うテクスチャーが特徴のプレミアムワインです。

お食事としてあわせていただいたのは、鱈の素揚げ~タルタルソース添え です。

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テ・ココにはてんぷらなどがとてもよく合うんです。

4杯目はシャルドネ2016です。

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2016ヴィンテージはちょうどこの2~3週間に日本に入ってきてリリースされたばかりで、今までのヴィンテージからマイナーチェンジがされました。

レモンのようなさわやかな香りがやってきて、クリーミーな口当たりの中に、わずかなミネラル感とローストしたナッツのような特徴が混ざります。繊細でやわらかくまろやか。美しい白ワインだと感じさせる完成度がありました。

お食事としては、クラムチャウダーをご用意させていただきました。

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こちらのシャルドネには、こういったクリームを使ったお料理、サーモンなどにもとてもよく合います。

5~7杯目はピノ・ノワールの飲み比べとして、2010、2014、2015の3つのヴィンテージをご用意しました。

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2010年ヴィンテージは、先日クラウディーベイのセラードアで購入してきたものです。

恐らくこうやってクラウディーベイのピノ・ノワールのヴィンテージ違いを飲み比べることは、ほぼできないのではないでしょうか。

2010年は僕自身もとても楽しみにしていたのですが、まさに飲み頃で、美しいブラックチェリーやプラムのような香りが際立ち、円熟された甘みと滑らかな舌触り、豊かな味わいが最高に美味しかったです。

2015年は非常にいい年だったということもあり、個人的には2014年よりも美味しく感じましたし、このように8年近い熟成も望めると思いました。

なお、お食事はトマトチーズリゾットをお出ししました。

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最後の8杯目は、テ・ワヒ2015です。

こちらを、リーデルのセントラルオタゴ・ピノ・ノワールグラスにサーブさせていただきました。

一般的に、セントラル・オタゴのワインは、より黒く、豊かな色合いを持っており、同じようにセントラル・オタゴ産のテ・ワヒはその性質を強く持っています。

ピノ・ノワール2015よりも骨格が強く、パワフルで、タンニンが非常にしっかりとしています。

こちらには王道の合わせ方、ラムステーキをお出しさせていただきましたが、やはりテ・ワヒとの相性はバッチリでした。

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お食事後、皆様で記念撮影。

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今回も来てくれた人の笑顔あふれる、大満足の会になりました。

来月はニュージーランド滞在時にも訪問した「アストロラーベ」のワイン会を行う予定です。

なお、先日私がニュージーランドに訪問した際に、こちらのクラウディーベイに宿泊させていただき、ドキュメンタリービデオも製作させていただきました。

良かったらこちらのビデオ、是非ご覧くださいね。

詳しくはこちら

我妻

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投稿日 : 2017.12.19 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

クーパーズ・クリーク “Razor Back” SV セントラル・オタゴ ピノ・ノワール2015 テイスティングレポート

クーパーズ・クリーク “Razor Back” SV セントラル・オタゴ ピノ・ノワール2015 テイスティングレポート

こんばんわ。

先日、アミスフィールドのピノ・ノワール2014の開栓後からの時間経過に関するテイスティングレポートを書かせていただいたところ、好評を頂きましたので、今後も時間経過を加えたテイスティングレポートをさせていただきたいと考えています。

アミスフィールドの記事はこちら

さて、今日はその第2弾としまして、クーパーズ・クリークというワイナリーの「レザーバック SV セントラル・オタゴ ピノ・ノワール2015」のレポートをお届けしたいと思います。

1980年に設立されたクーパーズ・クリーク・ワイナリーは、「ぶどうを、常にその最良のものが得られる場所で育てる」というポリシーの元、世界のおよそ20ヶ国以上にワインを輸出しています。

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輸出されたワインは、国外のワインコンテストでも高い評価を集め、数多くのトロフィーを獲得しています。

そんな彼らのワインのラインナップの中でもSV(Select Vineyards)と名のつくものは、自社畑の中でも特に厳選した畑のぶどうを使用した、最上級のワインです。

そして、実はこのワインは、日本では弊社専売で取り扱わせて頂いています。

(弊社でこういった特別なワインを取り扱う際、私もその選定に関わらせていただいています)

さて、改めてこの企画は「ワインはボトルをあけてから、何日かに分けて飲む」という人のために、ワインキーパーなどを一切使わず、通常のスクリューキャップのみで保存した状態で、どれくらい味が変わっていくかを実験したものです。

1日にテイスティングする量は、約200ml、グラス2杯分です。

徐々に減っていく中で、どのように味や香りが変わっていくかを観察しました。

<抜栓後>

グラスに注ぐと、チェリー、プラムなどの黒い果実と、ほどよいスパイス香がゆっくりと立ち上ります。非常にフルーティーで、さまざまな果実の香りが何層にも重なっています。

口に含むと、シルクのような柔らかな舌触り、そして、しっかりとしたチェリーのような果実味が口いっぱいに広がり、続いてほのかな酸味、ミネラル感、柔らかなタンニンが口の中に長く続きます。最後は程よいスパイス感でフィニッシュを迎えます。

洗練された柔らかな飲み口とバランスの取れた味わいで、エレガントなピノ・ノワールというのが印象的です。

実はこういった複雑なバランスをしっかり保った、柔らかなピノ・ノワールは、セントラル・オタゴ産としてはとても珍しいものです。

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セントラル・オタゴのピノ・ノワールの多くは、骨格が太く、しっかりとした果実味、土のような香り、そして長く続くタンニンが特徴です。一つ一つのエッセンスのエッジがすべて立っているワインと言えるかもしれません。

しかし、クーパーズクリークのピノ・ノワールは、もちろん一つ一つのエッセンスの個性はしっかりとあるのですが、すべてが調和されてまとまっているので、決して骨太とは言えないまろやかさがあります。

そのため、単体で飲んでもよし、食事にあわせてもよし、という使い勝手の良いワインなのです。

栓をあけた直後はその絶妙なバランス感と、果実の香ばしさをたっぷりと味わうことができます。

<2日目>

1日目とほとんど変わらず、エレガントな香りは一切失われていません。口に入れた瞬間に広がる果実味、舌触り、酸味、ミネラル、タンニンも、ほぼ1日目と同じです。

このワインの持つ、複雑なアロマのバランス感のポテンシャルを、2日目も十分に味わうことができました。

<3日目>

グラスに注いだ瞬間に立ち上る香りは、2日目と変わらずにほとんど失われていません。
しかし、口に入れた瞬間に広がるエッセンスには、ややバランス感が欠けてきている印象がありました。

これは、とても注意深く飲まなければ分からないかもしれませんが、最後に来る酸味とスパイス感がやや強くなってきたと感じました。

ほんの少し酸味が強くなってしまったことで、絶妙に保たれていたバランス感が少し崩れてきたのかもしれません。

しかし、逆にスパイスを強く感じるため、お肉料理には、より合わせやすい状態とも言えるでしょう。

<4日目>

さすがにグラスに注いだ瞬間の香りのエッセンスも、少し弱くなってきました。エレガントな果実味と、スパイス感が少しばらけてしまった印象です。3日までは両方が絡み合って立ち上ってきたものが、ほどけてしまった、そんな印象です。

味のほうも、さすがに少しピントがぼけてしまった感じです。3日目よりも、さらに酸味とスパイス感が強くなり、果実味が弱まった印象です。

逆にいうと、それだけ繊細なバランスの中で保たれたワインだともいえるでしょう。

<結論>

2日目までは、全く遜色や劣化なく、そのポテンシャルを最大限に楽しむことができます。
もし3日目まで残ってしまった場合は、お肉料理などと合わせて楽しむと良いかと思います。

エレガントな果実味、土の香り、ミネラル、酸味、タンニン、スパイス、すべてがバランスよく整った、セントラル・オタゴの生んだ素晴らしいピノ・ノワールです。

きっと、ピノ・ノワールの表現の奥深さを感じていただけることと思います。

ピノ・ノワールがお好きな方は、是非一度お試しいただきたい一本です。

我妻

▼クーパーズ・クリーク「レザーバック SV セントラル・オタゴ ピノ・ノワール2015」取扱い店舗

楽天ブリーズオンラインショップ

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投稿日 : 2017.12.13 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

「ピノ・ノワールの会」ニュージーランドワイン会開催報告

「ピノ・ノワールの会」ニュージーランドワイン会開催報告

こんにちは。

一昨日、私主催のワイン会を開催させていただきました。

毎回違うテーマで毎月開催させていただいているワイン会、今回のテーマは満を持してご用意させていただいた「ピノ・ノワール」です。

ニュージーランドのセントラル・オタゴは、世界三大ピノ・ノワールの産地として知られています。

その美味しさに感動したグラスメーカー“リーデル”の10代目は、セントラル・オタゴ専用のピノ・ノワールグラスを作らせたほどです。

今回はそのセントラル・オタゴのピノ・ノワールはもちろん、ニュージーランド各地から、6種類のピノ・ノワールを厳選し、それにあわせたお食事とともにご提供させていただきました。

乾杯の1本目は、シャーウッド・エステートの「ストラタム ピノ・ノワール2016」です。

シャーウッド・エステートはマールボロ地域の中で特にワイン生産に適しているとされる「ワイパラ・ヴァレー」に位置し、サステイナブルプログラムおよび有機栽培に取り組んでいるワイナリーです。

ニュージーランドのピノ・ノワールは、セントラル・オタゴ産だけでなく、マールボロ産も、再び注目されています。

先日の「エアーニュージーランド ワインアワード2017」でも、マールボロ産のピノ・ノワールが多く賞を受賞していました。

今回お出ししたワインには、残念ながら今年受賞したものはありませんが、それでも6本中3本は、マールボロ産をご用意させていただきました。

さて、こちらのピノ・ノワールは、美しい淡いルビーレッド色が特徴です。
非常にフレッシュで豊かなベリー果実のアロマが芳ばしく、口の中を果実味が優しく包み込みます。かすかにオークの香りが漂いますが、タンニンや酸は控えめで、非常に飲みやすいと思います。

フルーティーで綺麗な色のこのワインは、女性にとても好まれそうです。

そんなさわやかなピノ・ノワールにあわせたのは、「フレッシュグリーンサラダ」です。

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ベリー系のほのかな甘みが、グリーンサラダの苦味と程よくマッチして、さっぱりと頂けたのではないかと思います。

続いて2本目は、ブラッケンブルックの「シャングリ・ラ ピノ・ノワール2015」。

ブラッケンブルックはニュージーランド南島の町ネルソンで、非常にアロマティックなワインを生産するワイナリーで、ブドウは全てサステイナブル(持続可能)な畑で大切に育てられています。

こちらは少しブラックを帯びたルビー色で、ベリー系のアロマに加え、プラムやチェリーなどの味わいも感じられます。

タンニンやスパイスも控え目で、こちらもストラタムと同じように柔らかで飲みやすいのが印象的です。

このワインに合わせたのが「きのことチキンのフリカッセ」。

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フリカッセとは、バターでしっかりと玉ねぎを炒めながらも、白いソースで野菜とチキンを煮込むお料理です。

玉ねぎの甘さと鶏肉のジューシーな味わい、たっぷりとバターの香りをなじませたジャガイモが、ワインの持つベリー、プラム、チェリーなど黒い果実の味わいとバランスよくマッチしたのではないかと思います。

3本目はクーパーズ・クリークの「セントラル・オタゴ SV “RAZOR BACK”ピノ・ノワール2015」をお出ししました。

こちらを、リーデルのセントラル・オタゴ ピノ・ノワールグラスに注がせていただきました。

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注いだ瞬間に立ち上る、ブラックベリー、プラムなどの濃厚な果実味が、期待感を高めます。

口に含むと、非常に繊細でシルクのような口触り、そこに豊かな果実味とセントラル・オタゴの土壌特有のミネラル分、長く続くタンニン、これらがどれもすべて複雑に絡み合います。

しかしながら強いパンチはなく、あくまで柔らかで、優美。まさにアロマティックなワインと言えるでしょう。

このワインは単体で楽しんでいただきたかったため、ちょっとしたおつまみとして、チョリソーをあわせていただきました。

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こちらも辛すぎず、パンチが強すぎず、というものを選ばせていただきました。

4本目は「ジョージ・ミッシェル ゴールデンマイル ピノ・ノワール 2014」です。

ブルゴーニュのChateau de Grandmont
のオーナーであリ、醸造家であるジョージ・ミッシェルは、ニュージーランドのマールボロで、ピノ・ノワールの高いポテンシャルも見出し、1997年にジョージ・ミッシェル
エステートを設立しました。

こちらのピノ・ノワールは、まさにエレガントという表現がふさわしいワインだと感じます。ベリーの果実味、スミレの花のようなブーケの香り、チョコレートの風味など、たくさんのアロマが何層にも重なって感じられ、さらにベルベットのように本当になめらかなタンニンに包まれます。スパイス感も程よく、香りだけでずっと楽しめてしまうワインです。

柔らかでエレガント、そして伝統的なブルゴーニュの手法を引き継いでいるため、こちらのワインは、クーパーズ・クリークの対比として、ブルゴーニュのピノ・ノワールグラスに注がせていただきました。

お食事としてあわせたのは、「ほうれん草とスモークサーモンのクリームパスタ」です。

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スモークのしっかり効いたサーモンとあわせましたので、ワインとの相性もよかったのではないかと思います。

5本目は、「クラウディーベイピノ・ノワール2014」。

クラウディーベイは、ニュージーランドワインを世界に広めた立役者のひとつとなった、代表的なワイナリーです。ソーヴィニヨン・ブランが有名なクラウディーベイですが、ピノ・ノワールも非常に素晴らしいポテンシャルを持っています。

薔薇やスミレ、熟したベリーからダークチェリーやプラムなど奥行きのある様々な香りが感じられます。その上でしっかりとした骨格を持ち、オークとハーブの香りがさらに複雑味を加え、しっかりとしたタンニンとスパイス感で、長く余韻が続きます。

こちらとあわせたのが、「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」です。

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じっくりと煮込みました赤ワインも、もちろんピノ・ノワールを使いました。クラウディーベイの持つスパイス感が、少し優しく味付けさせていただいたこちらのお料理と良く合ったかと思います。

フィニッシュとしてお出ししたのが、「プロフェッツ・ロック Home Vineyard ピノ・ノワール2014」です。

セントラル・オタゴで唯一無二のワインを造るため1999年に創業したプロフェッツ・ロックは、いまや世界的なレストランにとって欠かすことのできないワインとなっています。世界中の有名なレストランが多く採用しているからです。

ラズベリーやチェリーの豊かな香りとスパイシーなアロマが感じられます。芳醇なアロマはシルクのように滑らかなタンニンと、バランスのとれた酸味とともに口の中で絶妙に調和され、そして長い余韻が続きます。

しっかりとしたインパクトがありながらも、重すぎず、繊細、豊かに湧き上がる複雑なアロマの数々。グラスを回しながら、ゆっくりと楽しむ。その時間がとても贅沢に思える、スペシャルなワインだと思います。

こちらにあわせたのが、「ラムチョップのステーキ マスタード添え」です。

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プロフェッツ・ロックはしっかりとした味わいがあるため、ラムもレア目に焼かせていただきました。ラムのやわらかさ、香りが残るほうが、こちらのピノ・ノワールによく合うからです。

6本全く違う表情を持つこと、ピノ・ノワールというワインの幅広さに、皆さんとても驚いていらっしゃいました。

最後に参加者の皆様で集合写真を撮影。

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今回は珍しく男性の多い会となりました。
(写真を撮ってくださっているのは女性です。全員男の方が面白いということで、その方に撮ってもらいました笑)

皆さん静かに、自分の中にかみ締めるように一つ一つのワインを味わっていらっしゃるのが印象的でした。

さて、今回で今年のワインイベントは一旦終了です。

来年もまた、特徴的で面白いワイン会、企画を作って行きたいと思います。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

我妻

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投稿日 : 2017.12.8 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

アミスフィールド ピノ・ノワール2014 テイスティングレビュー

アミスフィールド ピノ・ノワール2014 テイスティングレビュー

こんにちは。

先日、アミスフィールドのピノ・ノワールの新ヴィンテージ2014が届いたので、そちらをテイスティングさせていただきました。

アミスフィールドは、ピノ・ノワールの世界三大産地のひとつ、セントラル・オタゴにあるワイナリーで、サステイナブル認証を受けた自社畑のブドウを用いてワインを造っています。

2014年には、英国王室ウィリアム王子とキャサリン妃がアミスフィールドを訪問されてピノ・ノワールを試飲されたり、ワイン・スペクテイター誌にて「ニュージーランド
ベスト6 ピノ・ノワール生産者」として特集されるなど、世界から注目されるワイナリーです。

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私も今年の4月に、アミスフィールドへ訪れました。
その際のレポートはこちら

4月にテイスティングしたのは、2013ヴィンテージでしたが、最新の2014ヴィンテージがどんなものか非常に楽しみにしていました。

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早速あけてみると、スミレの香りを中心に、チェリー、プラムなど、華やかな果実の香りが非常に良い気分にさせてくれます。香りだけで長い時間、楽しんでいられるほどに、美しいフルーティーさが特徴で、これは2013よりもよりグレードが上がったかもしれません。

そして、口に含むと凝縮した果実、滑らかな舌触り、シルキーで繊細なタンニン、そしてほのかな黒胡椒のようなスパイス。それが長く口の中で続いて、ゆっくりとフィニッシュを迎えます。

2013はシスト土壌から来る、しっかりとした土の香りが特徴的でしたが、2014はよりまろやかでシルキー、バランス感が重視されて造られたように感じました。

ワイン単体でゆっくりと時間をかけて楽しむことのできる、本当に美しいワインです。

さて、今回はあまり行わない試みをしてみました。

通常、皆さんはワインのボトルをあけて、どれくらいで飲まれるでしょうか?

たくさんの人数がいれば、1本はパッと開いてしまうでしょうが、何日かに分けて飲むという人も多いのではないでしょうか。

しかし時間が経ってくると、ワインは徐々に劣化してきて、数日経ったワインが美味しくなくなって飲めなくなってしまった、という経験をされたことがある人も多いでしょう。

そこで、ワインキーパーなどを一切使わず、通常のスクリューキャップのみで保存した状態で、どれくらい味が変わっていくかを実験してみました。

<抜栓2日目>
香りは一切失われていませんでした。
繊細さ、滑らかな舌触り、濃縮した果実味、そして長く続くタンニン。すべて開封直後とほとんど変わらないことに、非常に驚きました。

<抜栓3日目>

香りも依然として豊かでフルーティーで、決してポテンシャルは落ちません。
味もほとんど変わらずでしたが、注意深く味わって飲むと、若干スパイス感が弱まり、その分まろやかに、より柔らかくなっている感じでした。

人によっては、こちらの方が飲みやすいと感じる人もいるかもしれません。

<抜栓4日目>

酸化して少し苦味が出てきた感じもありましたが、フルーティーな香りはそのまましっかり残っていました。スパイス感は3日目よりさらに弱まって、柔らかなワインとなっていました。

酸化が見られたので、4日目で完飲しました。

しかし、これだけポテンシャルが落ちないのは、本当にいいワインだという証拠ですね。

すぐに開けてしまっても、何日間かに分けてゆっくり味わいのも、どちらでも楽しめる素晴らしいワインです。

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年末年始のお祝いに、是非いかがですか?

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我妻

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登録日 : 2018.5.8

NZフレンズに「Clive Jones」をアップしました!!

登録日 : 2018.4.10

NZフレンズに「野村祥恵」をアップしました!!

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