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ニュージーランドの旬な情報や取材報告など、タイムリーな話題を綴っています。

投稿日 : 2018.1.30 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

インヴィーヴォ エイトポイント (Eight Point) ソーヴィニヨン・ブラン2016&2017 飲み比べ

インヴィーヴォ エイトポイント (Eight Point) ソーヴィニヨン・ブラン2016&2017 飲み比べ

こんにちは。

先日、「エイトポイント バイ インヴィーヴォ(Eight Point byInvivo)」のソーヴィニヨン・ブラン2016と2017のヴィンテージの違いを飲み比べてみました。

エイトポイントは、ニュージーランドを代表するワイナリーのひとつ、インヴィーヴォの送るブランドのひとつです。

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当時30歳のニュージーランド人、Tim LightbourneとRobCameronの2人によって2007年に設立されたインヴィーヴォは、非常に短期間のうちに世界市場に認められるワイナリーに成長しています。

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例えば、Decanter World Wine Award 2010においては、世界トップ10のソーヴィニヨンブラン(Top10Sauvignon Blanc in the world)に選ばれたり、
2011年には424本のマールボロ産ワインのみで行われた「theMarlborough wineshow」にて最優秀ソーヴィニヨンブランと最優秀ワインの2冠に輝くなど、数多くの輝かしい成功を成し遂げています。

そんな彼らの作り出すブランド「エイトポイント」のソーヴィニヨン・ブランが、年によって違いがあるのかを試してみたく、この飲み比べをしてみました。

まず、それぞれをグラスに注いだこちらの写真をご覧ください。

違いが分かりますか?

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ちょっと写真が見づらいかもしれませんが、左が2016、右が2017です。

どうでしょう。

2017の方が、色が薄いんです。

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香りを比べてみると、2017の方がガツンと来るフレッシュな香りがします。青草のようなグラッシーなアタックが強く、より強い柑橘の香りが立ち上ってきます。

2016ももちろんフレッシュでグラッシーではあるのですが、比較すると2017の強さをより感じます。

まさに摘み立て、フレッシュな「搾り立て」といった表現が分かりやすいかなと思います。

実際の味はといいますと、グレープフルーツやライムのような柑橘系の果実を手でぎゅっと搾った時に感じる、みずみずしいインパクトを強く感じました。まさに「搾り立て」のライムやグレープフルーツ。そんな果実味がファーストインプレッションですが、同時にその果実味から来る酸味は、人によってはやや強いと感じたり、少し苦いと感じるかもしれません。

しかし、それだけフレッシュだという証拠で、まさに「柑橘系白ワイン」といえるかもしれません。

魚介類、特に牡蠣や新鮮な白身のお刺身などに、とても合うワインだと思います。

それに比べ、2016はフレッシュさと、まろやかさが同居している感じです。柑橘系、グレープフルーツのようなみずみずしい酸をしっかり感じるのですが、2017ほど苦味は感じず、「搾り立て」というよりも、程よく円熟されている感じです。

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他社のソーヴィニヨン・ブランに比べても、マールボロの特徴的な青草の香り、柑橘のアロマ、酸味が良く出ているのですが、2017と比べてしまうと、落ち着いた印象を受けるのが面白いですね。

おそらくこれが、1年間瓶内で熟成されたことによる、円熟味なのでしょう。

好みが分かれるところですが、両ビンテージともとても美味しくいただけました。

ちなみに、冬だったこともありますが、キャップをあけた4~5日後であっても、劣化の少ないワインでした。

予想では、香りが完全に飛んでしまうかなと思ったのですが、確かに開栓後のガツンと来るみずみずしさは弱まりましたが、柑橘系の香りは健在で、味の方も、2017は少し丸みを帯びた感じはありましたが、美味しく頂けました。

両ビンテージとも、少なくとも3日間くらいは栓を開けたあとも十分に楽しめるお得なワインです。

こんな記事を書いておいて申し訳ないのですが、2016は既に在庫切れで、現在取り扱っているのは2017のみですが、是非フレッシュでみずみずしい、エイトポイントのマールボロ
ソーヴィニヨン・ブランをお試しくださいね!

金額もとってもリーズナブルですよ!

我妻

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投稿日 : 2018.1.25 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

13年前のヴィンテージのニュージーランド産ピノ・ノワールを開けました!

13年前のヴィンテージのニュージーランド産ピノ・ノワールを開けました!

こんにちは。
先日、デルタ・ヴィンヤードのピノ・ノワール2005を開けました。

こちらは、2006年のエアーニュージーランド ワインアワードでチャンピオンとなったワインで、熊木がセラーに保管していました。

ニュージーランドワインは歴史が40年程度のため、熟成したヴィンテージを楽しむことはほとんど無く、また、そもそもとしてニュージーランドワインは長期保存ができないのではないか、とも言われていました。

ですので、このワインをあけるのは少しドキドキだったのですが、果たして結果は・・

記事後半でお伝えします。

さて、エアーニュージーランド(ニュージーランド航空)では、毎年多数作られるワインの中から、1本だけチャンピオンワインを選出し、表彰します。

この賞はニュージーランドのワインメーカーにとって、もっとも栄誉ある賞のひとつで、日本で言うならば分野は違いますが、直木賞や芥川賞のようなものに当たるでしょうか。

チャンピオンになったワインは、1年間ニュージーランド航空のファーストクラスにて、振舞われることになっています。

ちなみに2017年のチャンピオンワインは、イザベル・エステートのシャルドネ2016でした。これについては、以前こんな記事を書かせていただいています。

こちら

さて、お待たせしました。

デルタ・ヴィンヤードのピノ・ノワール2005は、どうだったかと言いますと・・

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グラスに注ぐと、美しいレンガ色に変化しており、チョコレートやカカオのニュアンスが柔らかに立ち上ってきました。

樽熟成されたフレーバーが、まろやかなロースト香と円熟した深みとなって、香りだけでも幸せな気分になります。

一口飲んだ瞬間に、思わず「あぁ、美味しい」と声が漏れてしまいました。

シルクのような舌触り、香りからも感じられたチョコレート、カカオのニュアンス、優しい土の香り、熟成したイチジクやプラムのようなテイスト、そしてまろやかなタンニンとスパイス感が混ざり合って、静かなフィニッシュを迎えます。

非常に複雑な中にも絶妙なバランスでワインが熟成されていて、本当に素晴らしいヴィンテージになっていました。

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ニュージーランドワインのヴィンテージのポテンシャルが、充分にあるということが分かりました。
これは個人的にもとても嬉しい発見ですが、何故ニュージーランドにはヴィンテージの保管がないのでしょう・・

恐らくですが、5年、10年と熟成させる前に、ワインが大好きなキーウィーは、みんな我慢できずに飲んでしまうんでしょうね(^^;

それはまぁ冗談としまして、、
美味しいワイン、好きなワインを自分のセラーで保管して数年後に開けるという楽しみが、ニュージーランドワインでもできそうですね!

今後、弊社オンラインショップでは、デルタ・ヴィンヤードの取り扱いを本格的に始動する予定ですのでお楽しみに!

我妻

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投稿日 : 2018.1.19 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

ニュージーランドワイン「ゲヴュルツトラミネール」の会 開催報告

ニュージーランドワイン「ゲヴュルツトラミネール」の会 開催報告

こんにちは。

昨日、毎月恒例となっている私主催のワイン会を開催させていただきました。

毎回違うテーマで開催させていただいているワイン会、今回のテーマは「ゲヴュルツトラミネール」です。

ゲヴュルツトラミネール(Gewurztraminer)は、フランス東部のアルザス地方の代表品種のひとつで、強く上品なアロマを特徴とするこのワインは、リースリング、ピノ・グリとともに、アルザスを代表する高級白ワインです。

Gewurzとは、ドイツ語で香辛料の意味で、ライチの香り、グレープフルーツまたは藤色のバラの香りとも表現される、非常に強いアロマを持っています。

実際に科学的に分析しても、ライチやバラと同じ香り成分が含まれているそうです。

通常は引き締まった辛口で造られますが、ぶどうを遅摘みにしたり、貴腐化したぶどうを手摘みすることにより、甘口の超高級デザートワインも造られています。

そんな辛口から超高級デザートワインまで幅広く作ることのできるゲヴュルツトラミネール、ニュージーランドでも数は少ないものの、生産されているんです。

さて、乾杯の1本目は、サイフリード・エステートの「オールドコーチロード ゲヴュルツトラミネール2016」です。

オーストリア出身のヘルマン・サイフリード氏が妻のアグネスとネルソンにワイナリーを開いた1973年当時、他にぶどう畑は1つもありませんでした。

誰もがネルソンはぶどうを育てるに適さないと思っていた中、ヘルマンは努力を続け、素晴らしいブドウを育て上げ、ワインビジネスで成功を収めました。

現在ではネルソンはニュージーランドでも有数の素晴らしいワインの産地として、多くの生産者が集まっていますが、その意味でこのワイナリーはパイオニア的な存在です。

さて、こちらのゲヴュルツトラミネール、注いだ瞬間に白いお花のような優しい甘い香りがグラスから立ち上ってきます。ライチ、ジャスミンの優しい甘みと、ホワイトペッパーのようなスパイシーさと凝縮感ある果実味が口の中に溢れます。

思わず参加者から、「おいしい~」という声がたくさん聞こえました。

そんな優しいゲヴュルツトラミネールにあわせたのは、「イカとアーモンドのグリーンサラダ~中華風醤油ドレッシング和え~」です。

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イカとアーモンドの風味と、エッセンスで使ったかいわれのピリ辛さ、そして特製のドレッシングがマッチして、優しいお花やライムの風味をもつこのワインといいマリアージュになったのではないかと思います。

続いて2本目は、ブラッケンブルックの「シャングリ・ラ ゲヴュルツトラミネール2016」。

ブラッケンブルックはニュージーランド南島の町ネルソンで、非常にアロマティックなワインを生産するワイナリーで、ブドウは全てサステイナブル(持続可能)な畑で大切に育てられています。

ゲヴュルツトラミネールはアロマティックなワインなので、ブラッケンブルックが最も得意とするワインのひとつです。

このワインに合わせたのが「油淋鶏(ユーリンチー)」。

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ユーリンチーは、からっと揚げた鶏肉に、甘辛ダレをたっぷりかけて味わう中華料理ですが、中華とワインというと、もしかしたら意外だと感じる人もいるかもしれません。

しかし、中華とワインのマリアージュはトレンドの1つになっています。

特製の甘辛ダレと鶏肉のジューシーな味わい、油でさっと揚げることによって甘みの増した野菜が、このワインの持つシルキーな飲み口と、バラの花のような上品な香りと甘さにマッチしていたのではないかと思います。

3本目はシャーウッド・エステートの「シグネチャー・ファミリー ゲヴュルツトラミネール2014」をお出ししました。

シャーウッド・エステートは、サステイナブルプログラムおよび有機栽培で、非常に手間をかけたブドウ栽培を実践しており、「高品質のワインは世界中の人々を魅了する」という信念のもと最高級のクオリティを目指してワイン造りを行っているメーカーです。

こちらを、今回、リーデルのセントラル・オタゴ ピノ・ノワールグラスに注がせていただきました。

というのも、ピノ・ノワールもゲヴュルツトラミネールも、非常にアロマティックなワインなので、このワインの香りをより楽しんでいただけると考え、このグラスに注がせていただきました。

前の2本よりも甘くフルーティーに作られたこちらのワインは、完熟したライチ、パイナップル、そしてハチミツのような甘さや香りが漂います。このフルーティーさが、グラスからふんだんに香ってきました。

しかもこのワインの持つ甘さは、爽やかに口の中から消えるので、どんどん飲めてしまうある意味危険な一本です(笑)

お食事としてあわせたのは「ベーコンとソーセージのポトフ」です。

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スパイスを少し強めに、お塩加減は少し優しくお味付けをさせていただいたので、甘さとスパイスがいいマリアージュになったのではないかと思います。

4本目は大沢ワインズの「フライングシープ ゲヴュルツトラミネール2013」です。

「海外で農業をしたい」という長年の夢を実現すべく、色々な農業国を視察した結果、ニュージーランドでワイン造りを始めることを決意した大沢泰造氏。

「安全で美味しいワイン造りは、最高のぶどうを作る事から始まる」という信念の元、ニュージーランドで高級ワインを作り続けている、日本人経営者のワイナリーです。

お食事としてあわせたのは「タラのにんにくパン粉焼き~ローストトマトを添えて」です。

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にんにくの香りと淡白なタラの食感、甘酸っぱいトマトとワインビネガーと一緒に、生姜や程よいスパイスエッセンスを持つ大沢のゲヴュルツトラミネールが、うまく絡み合ってくれたように思います。

5本目は、アントマッケンジーワインズの「クラフトファーム ホークスベイ ローズヒップ2016」です。

こちらは、以前記事を書かせていただきましたオレンジワインです。

ゲヴュルツトラミネール単体ではありませんが、ブレンド比率としては最も高いため、こちらをセレクトさせていただきました。

アントマッケンジーワインズは、オーガニック栽培(現在ビオグロ認証の申請中)をベースに、亜硫酸の使用も極少量に抑えて、酵母もすべて土地由来の天然のものを使うなど、とにかく自然にこだわった農法でワイン造りをしている作り手です。

こちらも、セントラルオタゴのピノ・ノワールグラスに注がせていただいたところ、美しいオレンジ色に皆さん驚かれていました。

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香りも強く、やや苦味のエッセンスもあるこちらのワインに合わせましたのが、「グリーンマッスルと鶏肉のパエリア」です。

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グリーンマッスルは、ニュージーランドやオーストラリア近海で取れる、ムール貝に似た貝です。

こちらをパエリアに入れさせていただきました。
この貝の持つミネラルが、オレンジワインを引き立ててくれたように思います。

フィニッシュとしてお出ししたのが、大沢ワインズの「レイトハーベスト ゲヴュルツトラミネール2013」というデザートワインです。

お食事の最後に、ゴーダチーズとあわせて、デザート感覚でお楽しみいただきました。

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白桃、完熟したパイナップル、ハチミツのような高貴で芳醇な甘さに、皆さんから感嘆の声が沸きあがりました。

デザートワイン、なかなか頂く機会は少ないかと思いますが、この素晴らしさを感じていただけたのではないかと思います。

6本全く違う表情を持つこと、ゲヴュルツトラミネールというワインの幅広さに、皆さんとても驚いていらっしゃいましたが、ゲヴュルツトラミネールという品種の理解がとても深まったと喜んでくださいました。

最後に参加者の皆様で集合写真を撮影。

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今回、久し振りにワインを飲まれる方もいらっしゃったのですが、
「何年かぶりに飲んだ最初の一口の「おいしい」と思った記憶は、たぶんこれから先もずっと忘れないと思います」という、素晴らしい感想も頂きました。

また、今回静岡からわざわざお越しいただいた方もいて、心から感謝です。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

我妻

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投稿日 : 2018.1.10 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

新発見!?ゲヴェルツトラミネールに合うフードは、NZの代表的な○○でした

新発見!?ゲヴェルツトラミネールに合うフードは、NZの代表的な○○でした

こんにちは。

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、私の新年最初の記事は、いつも通りニュージーランドワインについて書かせていただきたいと思います。

先日、東京駅の新丸ビルにある「ZEALANDER(ジーランダー)」に行ってきました。

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ZEALANDERは、ニュージーランドの食材とワインを楽しむことをコンセプトに作られたレストランです。特に置かれているワインはすべてNZ産なんです。

実は今回、昨年のワインコンプレックス2017で「ベストオイスターワイン」10選に入ったインヴィーヴォのスパークリングワインと、ZEALANDERで食べることのできるNZ産のフレッシュオイスターのマリアージュを楽しむために行ったのですが、残念ながらその日はオイスターが売り切れ・・

そこで、モートン・エステートというワイナリーの「ワイン ポートフォリオ ミミ ピンク」というロゼ・スパークリングワインを注文しました。

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こちらは、サクラ ウーマンズ ワインアワード 2014 で、ゴールドと ベスト ラベルデザイン ベスト10に選ばれたワインでもあります。

ロゼのスパークリングはきれいな桜色で、可愛らしいラベルは女性に大変好まれそうです。

お味の方は、程よい発泡とともにベリーの爽やかな香りと酸味が印象的でしたが、残糖が20.0g/Lという表記の通り、フィニッシュは口の中にもったりした甘さが残り、ちょっとバランスに欠く印象を受けました・・

続いてインヴィーヴォのスパークリングを。

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マールボロ産のソーヴィニヨン・ブラン100%で作られたこちらのスパークリングは、まさに爽やかでフレッシュ、はつらつとした果実味あふれるドライなワインで、だからこそZEALANDER自慢のオイスターに合わせてみたかったです。。

最後は、ブラッケンブルックの「シャングリ・ラ ゲヴェルツトラミネール」を頼みました。

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ブラッケンブルックは、“サニー”ネルソンと呼ばれる、ニュージーランドで最も日照時間の長いネルソンで、オーガニック、そしてサスティナブル(持続可能)な形で手作業でワイン造りをしているワイナリーです。

シルクのような滑らかな舌触り、バラの花びらの香りを中心に複雑な果実のアロマが長く続く中、優しい果実の甘みが絶妙の上品なワインでした。

アロマティックなワイン作りに非常にこだわっているブラッケンブルックの真骨頂といえるワインだと感じました。

これに合わせたのは、ニュージーランドの代表的なスイーツ、パブロバです。

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パブロバの甘みと、ゲヴェルツトラミネールの複雑味あふれる香り、特にバラのような香りのエッセンスが、パブロバをさらに引き立ててくれました。

正直、甘みと甘みがぶつかって、あまり良いマリアージュにはならないのではと思っていたのですが、良い意味で期待を裏切ってくれ、大変勉強になりました。

デザートにもあわせられる、ゲヴェルツトラミネール。
非常に奥が深いです。

ブラッケンブルックは、弊社オンラインショップでお求めいただけます。
価格もリーズナブルなので、是非一度お試しくださいね。

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我妻

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投稿日 : 2017.12.30 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

大沢ワインズのデザートワイン「レイトハーベスト ゲヴュルツトラミネール」

大沢ワインズのデザートワイン「レイトハーベスト ゲヴュルツトラミネール」

こんばんは。

先日、「大沢ワインズ」の「プレステージコレクション レイトハーベスト ゲヴュルツトラミネール」をテイスティングさせていただきました。

ヴュルツトラミネールって何だか難しい単語ですよね。。聞いたことはありますか?

ゲヴュルツトラミネール(Gewurztraminer)は、フランス東部のアルザス地方の代表品種のひとつで、強く上品なアロマを特徴とするこのワインは、リースリング、ピノ・グリとともに、アルザスを代表する高級白ワインです。

また、Gewurzとはドイツ語で香辛料の意味で、ライチの香り、グレープフルーツ、藤色のバラの香りとも表現される非常に強いアロマを持っています。実際に科学的に分析しても、ライチと同じ香り成分が含まれているそうです。

通常は引き締まった辛口で造られますが、ぶどうを遅摘みにしたり、貴腐化したぶどうを手摘みすることにより、甘口の超高級デザートワインも造られています。

そんな辛口から高級デザートワインまで幅広く作ることのできるゲヴュルツトラミネール、実はニュージーランドでも生産されているんです。

先日、そんなゲヴュルツトラミネールを手がける、大沢ワインズのデザートワインをテイスティングしました。

そのレポートの前に、大沢ワインズのご紹介を少しだけ。

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「海外で農業をしたい」という長年の夢を実現すべく、色々な農業国を視察した結果、ニュージーランドでワイン造りを始めることを決意した大沢泰造氏。「安全で美味しいワイン造りは、最高のぶどうを作る事から始まる」という信念の元、自社畑で大切に育てられたブドウを用いて、最高級のワインを作っています。いまやニュージーランド国内はもちろん、世界でも注目されている日本人の生産者の一人です。

そんな大沢ワインズの「プレステージコレクション レイトハーベスト ゲヴュルツトラミネール」。

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グラスに注いだ瞬間から強く立ち上る白桃やマンゴー、完熟したパイナップルのような香りとニュアンスが感じられ、一口飲んだだけでその芳醇な香りと甘さに、至福の豊かさを感じることができました。

ただ甘いだけではなく、複雑なアロマとスパイス感、そしてまろやかな口当たりと、非常に完成度の高いワインです。

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美味しい料理を堪能した後に、最後に飲む一本として、最高のものになると思います。

さて、こちらのワイン、単体で飲むのももちろん素晴らしいのですが、どんなものとマリアージュさせたらいいでしょうか。

今回、実験的に以下のものとあわせてみました。

・完熟マスカット
・チーズ6種類
 カマンベール
 ゴーダチーズ
 テロワール
 パルミジャーノ・レッジャーノ
 ミモレット
 熟成チェダー

当初は甘さがあるので、マスカットが最も合うかなと思ったのですが、逆にマスカットの酸が立ちすぎてしまい、お互いのよさを殺してしまい、あまり良くないマリアージュとなりました。

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これはとても面白い発見でした。

次にチーズですが、結論から言うと、ハードタイプのチーズ(パルミジャーノ・レッジャーノ、ミモレット、チェダー)の方がよく合いました。

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ハードタイプのチーズをかじりながら合わせるのも、最高のワインです。

このワイン、本当に素晴らしいので、来年最初のワイン会でもお出しさせていただく予定です。

ご家庭でも、おもてなしとして最高の一本となるはずですので、良かったら是非お試しくださいね!

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今年も大変お世話になりました!

また来年もワイン会や本ブログ等でお目にかかります。
どうぞよろしくお願いします。

皆様、良いお年をお迎えくださいませ。

我妻

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投稿日 : 2017.12.26 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

クーパーズ・クリーク 「ローンカウリ」 テイスティングレポート

クーパーズ・クリーク 「ローンカウリ」 テイスティングレポート

こんばんは。

今日はワインの時間経過によるテイスティングレポート第3弾としまして、クーパーズ・クリークというワイナリーの「ローンカウリ」シリーズの4本をお届けしたいと思います。

1980年に設立されたクーパーズ・クリーク・ワイナリーは、「ぶどうを、常にその最良のものが得られる場所で育てる」というポリシーの元、世界のおよそ20ヶ国以上にワインを輸出しています。
そして、実際に国内外のワインコンテストで常に高い評価を集め、数多くのトロフィーを獲得しています。

そんな彼らのワインのラインナップのひとつ「ローンカウリ」は、低コストでお手軽なデイリーワインをお届けするというコンセプトで作られている、コストパフォーマンスの良いワインです。

品種は4つ、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール、メルロー&マルベックで、価格帯もすべてが1,500円前後と、とてもお手ごろです。しかも、ワイン王国 №91の『1,000円台で見つけた世界のシャルドネ』ザ・ベスト・バイワイン32本にて、ローンカウリのシャルドネが5ツ星を獲得するなど、その実力はお墨付きです。

さて、改めてこの企画は、ワインはボトルをあけてから、何日かに分けて飲むという人のために、ワインキーパーなどを一切使わず、通常のスクリューキャップのみで保存した状態で、どれくらい味が変わっていくかを実験してみたものです。

1日にテイスティングする量は、約200ml、グラス2杯分です。

徐々に減っていく中で、どのように味や香りが変わっていくかをレポートしました。

現行のヴィンテージは以下の通りです。

・ソーヴィニヨン・ブラン2014
・シャルドネ2016
・ピノ・ノワール2016
・メルロー&マルベック2009

4本あるので、少し長いレポートになりました。
読み応えがありますが、まずは興味のある品種からでも読んでみてください。

▼ローンカウリ ソーヴィニヨン・ブラン2014

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ハーブや青草、そしてグレープフルーツやパッションフルーツ、白桃のようなフルーティーな果実の香りがグラスから立ち上ります。口に入れると爽やかな酸味と、フルーツの果実味のバランスがとても良く広がり、すっきりと飲めてしまうワインです。

良く冷やして飲むことをオススメします。実験時は12℃で保管していましたが、冷蔵庫の温度くらいがちょうどよいでしょう。

爽やかな果実味が持ち味なので、牡蠣はもちろん、グリーンサラダ、魚介類、お刺身、海草など、日常のお食事にとても合わせやすい一本です。

<2日目>

グラスに注いだ際の香りのアタックが、若干弱くなった気がしました。実際に飲んでみると、ソーヴィニヨン・ブランの持つフレッシュな酸味と果実味のバランスが崩れ、まったりとした口当たりに変わってしまいました。青草の香りはとても落ち着いてしまい、飲み終わると、ほのかな果実味の甘みが残りました。これをフレッシュなソーヴィニヨン・ブランとは、残念ながら言えません・・。

<3日目>

2日目にあまりにもポテンシャルが落ちてしまったため、2日目の実験後、冷蔵庫に保管しました。
すると、昨日感じた、まったりとした口当たりから、少しすっきりさや酸味が回復しました。
2014というヴィンテージも原因なのでしょうが、ソーヴィニヨン・ブランの抜栓後の保管は、冷蔵庫の温度(約5℃)くらいが良いのかもしれません。
肝心の味は、「落ち着いたソーヴィニヨン・ブラン」という感じです。ニュージーランドの特徴である青草、ハーブの香り、柑橘系の果実味と酸味が程よく落ち着き、ほのかな甘みを感じさせる、すっきりとした白ワイン、といえるでしょう。

<結論>

なるべくなら、初日にすべて飲んでしまいたいものです。ソーヴィニヨン・ブランの持つ良さが、日が経つごとにぐんと落ちてしまいます。
万一、一日目が残ってしまったら、冷蔵庫で保管して、二日目までに飲むことをオススメします。

▼ローンカウリ シャルドネ2016

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洋ナシやパイナップル、グレープフルーツのエッセンス、柔らかで甘い香りが特徴、程よい酸味・ミネラル感とフルーツの持つ甘さのバランスがとても飲みやすいシャルドネです。

ワイン王国が「ザ・ベスト・バイワイン」といったのも納得のポテンシャルです。
シャルドネらしい品格と、しっかりとした果実味の骨格を持っているので、デイリーワインとして気軽に料理に合わせる一本としても重宝しそうです。

<2日目>

依然として、フルーツの持つ甘い香りがしっかりと残り、柔らかな甘みがグラスから立ち上ります。香りやフルーツのエッセンスに関しては、抜栓後とほぼ変わらないポテンシャルです。しかし、ほとんど気にならないレベルではありますが、注意深く味わい、1日目と比較すると、少しだけ苦味を感じました。

<3日目>

2日目に微妙に感じた苦味が、拡大されました。苦味が抜けると、口の中に甘さが残ります。何ともこの酸味と甘さがアンバランスで、1日目に感じたこのシャルドネのポテンシャルがすっかり下がってしまいました。これは、空気に触れて酸化したことよって、絶妙に取れていた酸味と甘さが、ばらけてしまったからだと思います。

<結論>

1日目に感じた果実味、酸味、ミネラル感の品の良いバランスは、3日目になると影を潜めてしまいました。もしかしたら、冷蔵庫で保管したらもう少しポテンシャルは長くなるかもしれませんが、なるべく2日目までに飲みきってしまうことをオススメします。
(実験時は、12℃前後で保管していました)

▼ローンカウリ ピノ・ノワール2016

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美しいルビーレッドのワインで、イチゴやベリーのフルーティーな甘い香りが特徴です。

まるで、フレッシュなベリーのバスケットの中にいるように感じるほどに、美しい香りです。爽やかな飲み口で、ほのかな甘さと、程よい酸味、キレの良いタンニンが印象的でとても飲みやすく、女性にも好まれる味わいだと思います。

余韻は爽やかで、シンプルな肉料理、鴨、サーモンなど、ベリーを添えて楽しめる料理などに合いそう。クリームチーズも良く合いました。

ゆっくりと開いてくると、やわらかくて、ほんのりとした甘さが出てきて、それがとても後をひく美味しさになってきます。

<2日目>

1日目にゆっくりと開かせた際に感じた、ほんのりとした甘さが前面に出てきます。フレッシュで甘いベリーの香りを中心に、ふわっと美しいアロマが口いっぱいに広がりました。酸味も少し落ち着いて、とても美味しく飲むことができました。

<3日目>

少し気の抜けた感じですが、香りのポテンシャルはそのままで、タンニンがまろやかになり、よりベリーの甘さが引き立つような感覚がありました。

<結論>

抜栓後すぐは、こちらもしっかり空気に触れさせるなどして、良く開くといいでしょう。2日目がほぼベストな状態、3日目でも十分に楽しむことができます。

▼ローンカウリ メルロー&マルベック2009(メルロー85%|マルベック15%)

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2つのぶどうは別々に醸造、オーク樽で熟成させた後にブレンドされ、さらに瓶詰めまでタンクで熟成させます。

2009年という8年前のヴィンテージですが、状態は非常に良く、黒い果実、熟したベリーのフレーバーが豊かに香ります。口に運ぶと、滑らかで絹のような口当りで、程よいミネラル、酸味を感じることができます。タンニンはやわらかく、メルローの持つスパイス感は控えめです。

しかし、少し酸味が強く、後味が硬い感じがしました。しばらく置いたり、グラスを回して開かせると徐々にまろやかになってきました。

<2日目>

昨日感じた強い酸味が、グラスを回して開いたときと同じように、程よく丸みを帯び、非常に飲みやすく美味しくなりました。
意図的に開かせる、デキャンタージュさせるなどしないなら、2日目の状態がベストな飲み頃に感じました。

豊かな黒い果実の香りに、まろやかなタンニンとスパイス感が、ゆったりと長く口の中に余韻として残るのが印象的でした。

<3日目>

香りは依然として、ベリー系の香りがしっかりと立ってきます。しかしフレッシュな酸味や、しっかりしたタンニンは失われてしまい、味としては少し気が抜けた感じで、ポテンシャルが下がってしまいました。
しかし、甘さもより感じるので飲みやすく、これはこれで美味しいと感じますが、ピノ・ノワールの方が、持ちが良い感じです。

<結論>

抜栓後、すぐはしっかり空気に触れさせるなどして、良く開くといいでしょう。スクリューキャップを締め、冷暗所に保存しておけば、2日目でもベストな状態で飲むことができます。実験が好きな方は、味の変化が良く分かるので、3日目も飲んでみてください。

日持ちするのは、やはり赤ワインのほうですね。特にピノ・ノワールのポテンシャルはとてもよいと思います。

しかし総じて4本どれも良質なワインで、この価格帯が信じられません。
本当にコストパフォーマンスがいいので、オススメですよ!

4本セットで是非お求め頂きたいですが、個人的な順位をつけるならば、ピノ・ノワール、シャルドネ、メルロー&マルベック、ソーヴィニヨン・ブランの順でしょうか。

読者の皆様もどう感じたか、良かったら感想もらえたら嬉しいです。

我妻

▼ローンカウリ 4本セット(送料無料)

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▼ローンカウリ ソーヴィニヨン・ブラン2014

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▼ローンカウリ シャルドネ2016

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▼ローンカウリ ピノ・ノワール2016

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▼ローンカウリ メルロー&マルベック2009

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Kiwi Breezeの更新情報です。

登録日 : 2018.5.8

NZフレンズに「Clive Jones」をアップしました!!

登録日 : 2018.4.10

NZフレンズに「野村祥恵」をアップしました!!

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