投稿日 : 2017.10.27 | 投稿者 : Kiwi Breeze
ミーシャズ・ヴィンヤード × Ebizo ワインメーカーズディナー 開催報告
こんにちは。
先日25日に、弊社主催イベントとしまして、ニュージーランドのセントラルオタゴにあるワイナリー「ミーシャズ・ヴィンヤード」のオーナーであるミーシャさんをお招きし、渋谷道玄坂にあるEbizoにて、ワインメーカーズディナーを開催させていただきました。
以前もこのブログで何度か伝えさせていただきましたが、度重なる事前準備、Ebizoと共同でのフードマリアージュの考案を経まして、当日を迎えることができました。
続々とお客様がいらっしゃる中、ずらりと並んだリーデルのグラスに、びっくりされていらっしゃる方もたくさんいました。
今回はそれぞれのワインにベストなグラスを揃えさせていただいたんです。
交通事情でミーシャが遅れるというハプニングがあり、15分押しでのスタートとなりましたが、ミーシャはすぐに慣れた様子で自己紹介とワイナリーの説明を参加者の皆さんにしてくださいました。
その後、満を持して注がれた1杯目は、ソーヴィニヨン・ブランです。
マールボロのフレッシュでいわゆる「グラッシー」な、草のような香りのソーヴィニヨン・ブランとは違い、セントラルオタゴのものは「フルーティーで、マイルド」。そのやわらかで果実味とミネラルあふれるワインを楽しんで欲しいと説明がありました。
最初のワインということもあり、皆さん期待が膨らんでいたでしょうが、予想を上回るおいしさに、たくさんの方が唸っていらっしゃいました。
こちらのワインに合わせたのが、「NZ産グリーンマッスルと平目のカルパッチョ 酢橘と石垣島天日海塩を添えて」。
実は元々は色合いの意味から、ピンクソルトを添えるのが面白いと企画していたのですが、マリアージュの打ち合わせの際に、石垣島で作られた、柔らかでミネラルたっぷりのお塩と合わせた際に、よりソーヴィニヨン・ブランが引き立った感覚があったのです。
お塩とソーヴィニヨン・ブラン。この面白い組み合わせも、楽しんでもらえたのではないかと思います。
2杯目はリースリングです。ミーシャは、甘さと酸はまるで光と影、陰と陽のようなもので、そのバランスがマッチしたとき、すばらしいワインが生まれたと話していました。
まるでライムジュースのような味わい。その意味もこめて、このリースリングを「ライムライト」と名付けたそうです。
このワインに合わせたのが「Ebizoのサクッと海老パン」です。
海老と鶏のすり身をたっぷりとバケットの上に乗せて上げたこの一品も、まさしくほんのりとした海老の甘みと塩味、さくさくのパンとふわふわの具という、対極のものが組み合わされたものと言えると思います。
このマリアージュも、楽しんでもらえたのではないかなと思います。
3杯目はピノ・グリ。ピノ・グリの香り高さを感じてもらうため、シャルドネグラスに注がせていただきました。
ミーシャからは、最近のニュージーランドのトレンドは、食事にあわせやすく、香りが際立つピノ・グリなのだとお話があり、飲む前にワイングラスを回してその香りを楽しんで欲しいというアナウンスがありました。
その香りを楽しんでいただきながら、マリアージュしていただいたのは「ロブスターテールのソテーとサフランリゾット」。
ロブスターの味わいや食感はもちろんのこと、サフランリゾットのクリーミーな味わいがピノ・グリととてもマッチしていると、ミーシャも大絶賛されていました。
そしてここから赤ワインになります。
4杯目はインプロンプトゥというピノ・ノワールです。
このピノ・ノワールは気軽に出すことのできるテーブルワインとして造られたとのことですが、シンガポールでは一流ホテルのレストランで、バイ・ザ・グラスとしても提供されている、人気のものなのだそう。
生産本数も少ないので、主にレストラン中心に卸しているため、ある意味貴重なワインになってしまったと話されていました。
これにあわせたのは「NZ産ラムチョップとタスマニア産マスタードを添えて」。
やわらかいラムに、つぶつぶした面白い食感が特徴のタスマニア産マスタードを添えてあります。
このマスタードの程よい酸味が、インプロンプトゥのタンニンやスパイス感に、とても良くマッチするマリアージュを楽しんでもらえたのではないかと思います。
ミーシャも、「そうそう、こういう酸味がインプロンプトゥには良いんです」とマスタードの酸味のバランスをほめてくださいました。
5杯目はいよいよ、ミーシャの中で一番のハイブランドとなる「ザ ハイノート ピノ・ノワール」をお出ししました。
グラスは、セントラルオタゴ産のピノ・ノワールに感激した、リーデル社の社長が特別に作らせたという「セントラルオタゴ・ピノノワールグラス」にサーブさせていただきました。
マリアージュは「葡萄牛のリブロースグリル」。
お肉は柔らかく、程よい脂身がうまみを引き出すため、塩コショウをメインにしたシンプルな味付けです。
単体でも非常においしいステーキですが、ハイノートの花のようなフローラルな香りとバニラのような味わい、そしてエレガントなタンニンがステーキと混ざり合うと、新しいソースと一緒にお肉を頂いているような、そんな感覚を楽しんでいただけたのではないかと思います。
ここでだいぶおなかがいっぱいで、おいしいワインで満たされているような感じでしたが、最後の1本を、デザート「林檎のブリュレとさつまいものジェラード」とともにお出ししました。
デザートワインではないゲヴェルツ・トラミナーを、デザートとともにお出しするというのはあまりないケースだと思います。実際ミーシャ自身も驚かれていました。
しかし、ミーシャのゲヴェルツ・トラミナーはエレガントでフルーティーな果物や、白い花のような甘い香りと、洋ナシのような味わいを楽しむことができる、まさしくアロマティックという名がふさわしいワインです。そのため、林檎を焦がした香ばしい香りがワインととてもマッチするんです。
その楽しさを感じていだだけたのではないかと思います。
おいしいワインと食事と会話で、盛り上がりは最高潮になっていましたが、デザートとゲヴェルツ・トラミナーの余韻を少し味わっていただいたところで、終了の時間となりました。
最後にミーシャから挨拶を頂きましたが、盛り上がっているところに終了時間を告げるのはとても心苦しいけれども、皆さんが心からワインや食事を楽しんでくださったことが分かり、とても嬉しく、また私にとっても楽しい時間だったとお話いただきました。
参加者の皆さまも、今回の会を通じてミーシャの優しくも情熱的で人懐っこいお人柄を楽しんでもらえたのではないでしょうか。
その後、全員で集合の記念写真を撮影させていただきました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
弊社では、これからもこのように生産者をお呼びしたメーカーズディナーのほか、さまざまなワインイベントを企画、開催して参りますので、どうぞご期待ください。
我妻
タグ : Ebizo, ミーシャズ・ヴィンヤード, メーカーズディナー