投稿日 : 2018.6.10 | 投稿者 : Kiwi Breeze
2011年度のエアーニュージーランド・ワインアワード チャンピオンワイン 「ヴィラマリア ケルターン ホークスベイ シャルドネ2010」
こんにちは。
先日、2011年度のエアーニュージーランド・ワインアワードでチャンピオンになったワイン、ヴィラマリア(Villa
Maria)の「シングル・ヴィンヤード ケルターン ホークスベイ シャルドネ2010」をテイスティングさせていただきました。
2006年度から順に、毎年エアーニュージーランドワインアワードでのチャンピオンワインを飲むという企画を行っています。
この賞は、ニュージーランドのワインアワードの中で最も名誉あるもののひとつで、多くのニュージーランドのワイン関係者にとってチャンピオンになることが目標とされているものです。
ご興味のある方は、過去記事も良かったらお読みくださいね。
さて、ヴィラマリアといえば、ご存知の方も多いかもしれませんが、ニュージーランドでもっとも有名なワイナリーのひとつで、ニュージーランド航空の国際線のエコノミークラスでサーブされています。
ワイナリーの設立も1961年と、ニュージーランド国内では最も古いもののひとつであり、ヴィラマリアは世界中のワインコンペティションでニュージーランド最多の受賞歴を誇るワイナリーとしても有名です。
例えば、またイギリスの専門誌「ドリンクス・インターナショナル」による「世界で最も称賛されるワインブランド」において、ヴィラマリアは2015年、2016年と2年続いてトップ10に選ばれています。
そういう意味で、名実ともに一流のヴィラマリアがエアーニュージーランド・ワインアワードでチャンピオンになるというのは、ある意味で妥当な結果ではあるのですが、それだけに楽しみにしていました。
しかも、2006年からチャンピオンワインの試飲を継続していますが、そこから数えると初の白ワインですので、期待感も高まります。
スクリューキャップをあけ、グラスにゆっくりと注ぐと、まず立ち上ってくるのは白い花や洋ナシのようなほんのり甘くフルーティーな香り。
シャルドネ由来の潤沢な果実味のポテンシャルを感じさせます。その中からほんのりと樽の香りが漂ってきて、樽熟成されたシャルドネだと感じさせてくれます。
そしてゆっくり口に含むと、、、あれ?ちょっと硬い?
洋ナシや桃のようなアロマティックな香りと甘さに、少しアンバランスに感じる酸味、樽感も一緒に混ざり合っている感じがあまりしません。
ちょっとサーブ温度が低かったのかなと思い、常温の中でゆっくり戻していきました。
すると、香りはさらにアロマティックになり、果実の風味とほんのりとした甘い香りが鼻を刺激し、幸せな気分にしてくれました。
そして再び口に入れると、先ほどのようなアンバランスさはなくなり、アロマティックな骨格を酸味と樽感がゆっくり覆ってくれました。
シャルドネは本当に温度帯が重要なことが分かりますが、しかしそれでも、このポテンシャルであれば、他のシャルドネでも同じレベルのものはたくさんあるような気がしました・・。
もしかしたらチャンピオンを取った当時に飲んだら違った印象だったのかもしれませんし、現行のケルターンホークスベイシャルドネのヴィンテージもまた違うかもしれません。
しかし、残念ながら歴代のチャンピオンワインの中では初めて、感動で終わる、というものではありませんでした。。
また改めて、現行のケルターン ホークスベイ シャルドネを飲んでみたいなと感じました。
【過去のチャンピオンワインのテイスティングレポート】
2010年:ペレグリン「ピノ・ノワール2009」
2009年:ユリヒャー「ピノ・ノワール2008」
2008年:チャーチロード「リザーブ・ホークスベイ シラー2007」
2007年:トリニティーヒル「オマージュ シラー2006」
2006年:デルタ・ヴィンヤード「ピノ・ノワール2005」
我妻
タグ : エアーニュージーランド, ニュージーランドワイン, ホークスベイ