投稿日 : 2023.5.20 | 投稿者 : Kiwi Breeze
NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ レポート
5月20日(土)に国立競技場にて行われた、NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ を取材してきました。
2連覇を目指す埼玉パナソニックワイルドナイツと、初のプレーオフトーナメント決勝進出となったクボタスピアーズ船橋・東京ベイの対戦です。
キウイブリーズが注目するのは、ハイランダーズ出身で日本代表の埼玉パナソニックワイルドナイツのクレイグ ・ミラー
今シーズン限りで退団が発表されている元オールブラックスのクボタスピアーズ船橋・東京ベイのライアン ・クロッティ
前半立ち上がりはS東京ベイが敵陣でプレーする時間が多かったですが、埼玉WKの堅いディフェンスにより、チャンスを阻まれます。
しかし20分にペナルティゴールでS東京ベイが先制します。
その後両チームともにペナルティゴールで着実に得点を刻んでいき、前半は9-3でS東京ベイがリードして折り返します。
埼玉WKはハンドリングエラーなどのミスがいつもより多かったのと、規律が乱れていました。
後半に入り、得点を決めて流れを変えたい埼玉WKでしたが、またも反則によりS東京ベイにペナルティーゴールでリードを広げられてしまいました。
S東京ベイのライアン ・クロッティは後半9分に交代しました。
また、埼玉WKのクレイグ ・ミラーは後半10分から入りました。
そして後半18分にラインアウトから埼玉WKがモールを押し込み、待ちに待ったこの試合初のトライ!
続いて後半25分に埼玉WK山沢からのパスを受け取った長田がトライを決め逆転します。
これで流れが傾いたかと思われましたが、それでも怯まずに果敢に攻めたS東京ベイは後半29分に木田のトライで再度リードする展開に。
国立競技場も歓声で沸いていました!
埼玉WKは残り少なくなった時間帯にチャンスがありましたが、パスが繋がらず。。。
入場者数は、41,794人でした。
昨年の決勝(33,604人)を大きく上回りました!
試合は、17-15でクボタスピアーズ船橋・東京ベイが勝利し、リーグワン2022-23は、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが初優勝を飾りました。
自分はフォトとしてピッチにいましたが、現地のオレンジアーミーの声援は間違いなく選手を後押ししていたように感じました。
POM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)は、キャプテン立川でした。
試合後のインタビューでは、「トップイーストから会社の皆さんに根強くサポートしてもらい、その中で積み上げてきたものが今日形になって嬉しく思いますし少しでも恩返しできたのかなと思います。」と話していました。
インタビューの中で何度もオレンジアーミーへの感謝の言葉があり、皆で掴んだ優勝だというのが伝わってきました。
勝利を喜ぶクボタスピアーズ船橋・東京ベイ
オレンジアーミーに向かってトロフィーを掲げるライアン・クロッティ
試合後に、埼玉パナソニックワイルドナイツのクレイグ ・ミラーに独占インタビューしました。
Q. 今日の試合の感想は
A. 決勝はいつもとは違うプレッシャーがありました。クボタはとても良いプレーをしていました。キッキングゲームも良かったですし、クリエイティブなプレーで50-50のところをしっかりと取っていました。今日はクボタのペースになってしまい、我々は思っていたようにプレー出来ませんでした。
Q. 来シーズンについて
A. 来シーズンもパナソニックでプレーすることが決まっています。多くのラグビー選手は来シーズンについて不透明な中、自分は恵まれていると思います。チームメイトとも良い関係性を築けているので、出来る限り日本でプレーしたいと思っています。
次に、クボタスピアーズ船橋・東京ベイのライアン ・クロッティに独占インタビューしました。
Q. 今日の試合の感想は
A. 素晴らしかったです。パナソニックはとてもタフで、まるで腕相撲のような試合でした。両チームともにプレッシャーが激しかったですが、我々はチーム一丸となって戦うことができました。先週のサントリーとのゲームを教訓として、我々は自分たちの良いところを伸ばしていくよう意識しました。
Q. クボタで4シーズンプレーして、最後にチームが初優勝を果たしました。今どのような気持ちですか
A. クボタはディビジョン2(トップイースト)からスタートしましたが、ハードワークしてチームの風土も年々良くなっていきました。その結果、今日私たちがディビジョン1でNo.1となれたことをとても嬉しく思います。
Q. 今後について
A. 今シーズンでクボタとの契約は終わってしまうことは残念ですが、チャンピオンとなってチームを去ることができるのは嬉しいです。私にとって、素晴らしい思い出となりました。チームメイトともとても良い関係性を築くことができましたし、チームに誇りを持っています。わたしにとって、クボタは本当に特別な存在です。
Q. この後はクライストチャーチに帰るのですか
A. 妻と娘が待っていますので、会えるのが今からとても楽しみです。今後についてはニュージーランドに戻ってから妻と相談して決めますが、引退するのか、もしくはどこかのチームでプレーするか、はたまたコーチになるのかについてはまだ決まっていません。妻がボスなので彼女の判断に従います!
リーグワンは終わりましたが、次は日本代表が9月開幕のラグビーワールドカップ2023フランス大会へ向けて、再始動します。
5月24日(水)10時に日本代表候補浦安合宿参加のメンバーを発表予定です。
昨日に引き続き視察に来ていたトニー・ブラウンアシスタントコーチ
合宿の後に日本代表は7月・8月の国際試合開催 5連戦に挑みます。
All Blacks XVをはじめとして、日本代表がワールドカップ前に強豪相手にどのような戦いを見せてくれるのか楽しみです!
ではでは
熊木
タグ : オールブラックス, クボタスピアーズ船橋・東京ベイ, クレイグ ・ミラー, ライアン ・クロッティ, 埼玉パナソニックワイルドナイツ