投稿日 : 2025.5.11 | 投稿者 : Kiwi Breeze
NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25 ディビジョン2 第14節 清水建設江東ブルーシャークス vs 日野レッドドルフィンズ レポート
5月10日(土)に江東区夢の島競技場で行われた、NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25 ディビジョン2 第14節 清水建設江東ブルーシャークス vs 日野レッドドルフィンズ を取材してきました。
早いもので、最終節を迎えました。
ともに結果によってははD2/D3入替戦に回る可能性があり、まさに大一番です!!
午前中で雨も上がり、重要な一戦に多くのファンが応援に駆けつけました。
キウイブリーズが注目するのは、清水建設江東ブルーシャークスのリマ ・ソポアンガです。
雨が上がったとはいえ、ピッチやボールは滑りやすく、風も強かったためゲームに影響していました。
前半4分スクラム後にチャージでこぼれた球を江東BS金築がキャッチしトライが決まって先制します!
24分にラインアウトから立川が押し込んで決めたかと思われましたが、TMOでその前の反則によりノートライに。
しかしその後26分にラインアウトからモールで押し、サイドにパスを回してリマからボールを受けた尾崎がトライ!
29分日野RDが1トライ返し、前半は15-5で江東BSがリードし折り返しました。
後半に入り、4分にTMOで日野RDのトライが認められ、さらに16分のペナルティトライにより日野RDに逆転を許します。
しかし19分に江東BSのコンラッド ・バンワイクがペナルティゴールを決めて再度リードします。
江東BSは風の影響を受けながらもキックをうまく使い攻撃しましたが、日野RDの強いプレッシャーでなかなか取り切ることができませんでした。逆に日野RDに自陣に入られる時間の方が長かったです。
試合時間残りあとわずかとなった後半37分、江東BSのジョンベン ・コッツェのイエローカードにより1人少ない状況で守りきらなくてはならず、手に汗握る展開に。。。
40分に日野RD のペナルティゴールが決まり、試合は22-21で日野レッドドルフィンズが勝利しました。
プレーヤー・オブ・ザ・マッチはオーガスティン ・プルでした。
本当に最後の最後までどちらが勝つか分からない、凄い試合でした。
清水建設江東ブルーシャークスは翌日の日本製鉄釜石シーウェイブス vs 九州電力キューデンヴォルテクス の結果次第で入替戦に回るかどうかが決まります。
ホスト最終戦を勝ってシーズンを締めくくりたかったと思いますが、悔しい結果となりました。
個人的に感じたことですが、この試合に限らずリーグワンのレフェリングはTMOが多いです。正確性を求めることはもちろん大切なことですが、止めすぎて試合のテンポが悪くなります。
以前トヨタヴェルブリッツのスティーブ ハンセン ヘッドコーチも試合後の記者会見で苦言を呈していましたが、レフリーの育成に支援が必要だと思います。
試合後行われた記者会見の模様を一部お届けします。
日野レッドドルフィンズ 苑田ヘッドコーチ
「内容はきれいなラグビーではなかったけども、選手が1年間献身的にチームのために仲間のために努力し続けた結果。代表して試合に出た23名が自分の役割を遂行することによって勝利することができた。この1年間努力してくれた選手を誇りに思っています」
ノア・トビオ ゲームキャプテン
「今日は厳しい戦いになると思っていた。試合前に降っていた雨の影響でスリッピーな状態できれいなラグビーにはならなかったが、それでも前に出る意識を持ってプレーしました」
清水建設江東ブルーシャークス 仁木監督
「前回開幕戦で1点差で勝たせていただいて、今回1点差で負けるというところで、勝てば残留だったんですけど、日野さんのアタックの部分で乗らせてしまった部分で最後受けてしまったのが敗因。ただポジティブに考えると、2試合この壁をチーム全員で取りきることができれば得るものは相当多いし、来季に繋がっていく。ラグビーは気持ちのスポーツなので、無理矢理ポジティブに受け止めるまでと思っています」
立川ゲームキャプテン
「試合はこれがラグビーという感じ。どちらも用意してきたプランを出し切って、ミスはありながらも80分間膠着した試合で、最後は色々な要因もあったんですけど、最後の最後で日野さんに勝利の女神が微笑んだ、そういう試合でした。ただ負けはしたんですけど、こういうタフな試合を乗り越えることがチームの成長に繋がると思いますので、そういう意味ではいい経験ができたのかなと」
Q. 今シーズンを振り返って
A. (仁木監督)
前回D2ではおそらく歯が立たなかったイメージがあったと思いますが、D3から昇格させてもらって今回出来ることがいっぱい増えた。なんとかこのいい流れでD2でやっていきたいと思っていますし、明日の試合結果次第ではありますが負けを願いたくもないので、しっかり今日から準備して現実をしっかり受け止めていこうと思っています。
(具体的に出来ることとは)セットプレーは安定していて、そこに関して負けた試合は1試合もなかったと思っています。モールでの失点がほとんどなく、そこも戦えていた。あとは仕事とラグビーの両立をしっかりしてきて、選手は本当に頑張った結果がこの順位ですので、努力の質、時間の使い方の質を突き詰めていきながらレベルアップしていかなくてはいけないと思っています
今回もリマ・ソポアンガに恒例の独占インタビューを行う予定でしたが、試合結果に落ち込んでいて「言葉にならない」と一言。
攻守にわたりチームを牽引してただけに非常に残念な結果になりましたがもう2試合あるかもしれないので準備は必要だと思っております。ハイランダーズの後輩のミッチ・ハントの活躍に期待しているとのことです。
また次回会った時に色々話を聞きたいと思います。
ではでは
熊木
タグ : リマ ・ソポアンガ, 清水建設江東ブルーシャークス