投稿日 : 2016.6.30 | 投稿者 : Kiwi Breeze
クラウディーベイ フォラージュ体験イベント
6月29日(水)渋谷のクォーツギャラリーにて開催された、ニュージーランドワインのパイオニア、クラウディーベイが2006年より提唱するテロワール体験プロジェクト『美食のトレジャーハント=「FORAGE フォラージュ」』を取材して参りました。
※クラウディー ベイは、ワインを理解するのにその起源を知る必要があると考え、クラウディー ベイを生み出す、ニュージーランド・マールボロ地方の自然の恵み、その恵みの収穫に関わる全ての人々の離れられない関係性を伝える体験として2006年、地域を探索する「フォラージュ(Forage)」を立ち上げました。
豊かな森に覆われ、海に囲まれたニュージーランド、そして日本。その自然・気候・風土には共通項が多く見出され、そこで育まれる食、ワイン、ライフスタイル、美意識は、自然と調和の中に見出されるシンプルなラグジュアリー、ナチュラル ラグジュアリーという言葉で結ばれます。
今回は“海から山まで、ニュージーランドそして日本の自然の恵みをふんだんに掛け合わせながら、クラウディー ベイのスパークリングワイン、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、そしてピノ・ノワールを媒介に、テロワールを旅する”というテーマでイベントは進められました。
それでは、当日登場したお料理などをご紹介致します。
まずは、クラウディー ベイのスパークリングワイン「ペロリュス」で乾杯。
クラウディー ベイの葡萄栽培責任者ジム・ホワイト氏も登場し、ニュージーランドやフォラージュについて、また今回用意されたワインについてなどの挨拶がありました。
このペロリュスと共に頂いたのは、日本の五島列島で採れた岩牡蠣「花美」。
産卵期のふくよかな身を楽しめる様育成された種で、今回はニュージーランドで生牡蠣を食べる時に用いられる方法、すなわち海水から上げたそのままの状態で提供されました。
塩分がそのまま残された牡蠣は少々塩辛く感じられましたが、海のミネラルをしっかりと感じられる食べ方。ペロリュスの繊細な泡でつるりと入って行きました。
また同じくペロリュスで頂いたのは、ニュージーランド産スキャンピと、オーラ キング サーモン。
世界でもっとも甘みが強いスキャンピと評価されていて、今回は試験管の様な容器にレモン水、山梨産山椒オイルに入れられて登場しました。レモン水によって甘みがより引き立てられ、口に含み山椒の香りを感じながらペロリュスを流し込む。今回の組み合わせで私は一番好きでした。
キングサーモンはシンプルな味付けでしたが、トッピングされたパクチーの花が斬新。
私はパクチー好きなので美味しくいただきましたが、これは好みが分かれそうですね。
冷菜だけでなく、ニュージーランド産パーナ貝(グリーンマッスル)を使ったパエリアもありました。貝殻の上に綺麗に盛り付けられたパエリアは、ほんのり磯の香りがしてもっちりと仕上がっていました。
ペロリュスの次に登場したのは、クラウディー ベイの代名詞とも言えるソーヴィニヨン・ブラン。
これに合わせ、キングサーモン、キウイフルーツのサラダが用意されていました。
キングサーモンは脂の乗りが良く、メロンと、喜界島でしか採れないという「シークー」という柑橘を甘く煮た物が添えられていました。ベルガモットの香りのする柑橘で、初めていただく組み合わせが新鮮でした。
キウイフルーツのサラダはキウイをそのまま器にしてあり、皮も残したまま。またまたパクチーの花が登場し、青々した香りが特徴的でした。
次に赤ワインとお肉に移ります。
会場に入った時からジュージューと美味しそうな香りを漂わせ、グリルされていたお肉たち。
まずはピノ・ノワールに合わせ、山梨県産の鹿が提供されました。
ネックショットという方法で獲られた鹿は臭みがなく、低温でじっくりと時間をかけ柔らかくジューシーに仕上げられていました。添えられたのはビーツのソース。
イメージや見た目よりクセがなくあっさりとした鹿肉に、食事を圧倒せずどんな料理にも合うピノ・ノワールがマッチしていました。
会場を1フロア上に移しお披露目されたのは、今年の8月に日本で初お目見えする「テ・ワヒ」。マオリ語で「The Place」という意味の名前を付けられたこのワインは、マールボロではなくセントラル・オタゴで作られた、クラウディー ベイにとって挑戦とも言えるワインとのこと。
こちらに合わせたのはニュージーランド産のラムと、日本の様々な野菜のグリルです。
カラフルな色のニンジンやジャガイモ、ビーツなど見た目にも楽しい一皿でした。が、ラムはこれまでに食べた事のないねっとりとした食感で、ある意味斬新。軽く衝撃を受けました。
想像していたより軽い口当たりでフルーティーなテ・ワヒは、赤ワインの渋みやえぐみが苦手、という方にもさらりと飲みやすいピノ・ノワールで、シンプルに塩でグリルされたラムや野菜の旨味を引き立てている様に感じました。
そして、最後に液体窒素を使ったパフォーマンスと共に提供されたのはパイナップルのシャーベット。香草のシャーベットが乗せられ、マヌカハニーが少しかかっていました。
こちらには柑橘のアロマが感じられるシャルドネと合わせ、お肉の後にサッパリといただけました。
クラウディーベイのワインは幾度となく口にして来ましたが、これまでにないスタイルのイベントで、ワクワクしました。これまでフォラージュという言葉すら知りませんでしたが・・・かしこまって飲むのではなく、捕って、調理して、食べて、飲む。そんな潔い楽しみ方もあるのだなと知る良い機会になりました。
いつかクラウディーベイのワイナリーへ行って、本物のフォラージュ体験、してみたいです。
福本
タグ : CLOUDY BAY, クラウディーベイ, ニュージーランドワイン