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投稿日 : 2017.12.26 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

クーパーズ・クリーク 「ローンカウリ」 テイスティングレポート

クーパーズ・クリーク 「ローンカウリ」 テイスティングレポート

こんばんは。

今日はワインの時間経過によるテイスティングレポート第3弾としまして、クーパーズ・クリークというワイナリーの「ローンカウリ」シリーズの4本をお届けしたいと思います。

1980年に設立されたクーパーズ・クリーク・ワイナリーは、「ぶどうを、常にその最良のものが得られる場所で育てる」というポリシーの元、世界のおよそ20ヶ国以上にワインを輸出しています。
そして、実際に国内外のワインコンテストで常に高い評価を集め、数多くのトロフィーを獲得しています。

そんな彼らのワインのラインナップのひとつ「ローンカウリ」は、低コストでお手軽なデイリーワインをお届けするというコンセプトで作られている、コストパフォーマンスの良いワインです。

品種は4つ、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール、メルロー&マルベックで、価格帯もすべてが1,500円前後と、とてもお手ごろです。しかも、ワイン王国 №91の『1,000円台で見つけた世界のシャルドネ』ザ・ベスト・バイワイン32本にて、ローンカウリのシャルドネが5ツ星を獲得するなど、その実力はお墨付きです。

さて、改めてこの企画は、ワインはボトルをあけてから、何日かに分けて飲むという人のために、ワインキーパーなどを一切使わず、通常のスクリューキャップのみで保存した状態で、どれくらい味が変わっていくかを実験してみたものです。

1日にテイスティングする量は、約200ml、グラス2杯分です。

徐々に減っていく中で、どのように味や香りが変わっていくかをレポートしました。

現行のヴィンテージは以下の通りです。

・ソーヴィニヨン・ブラン2014
・シャルドネ2016
・ピノ・ノワール2016
・メルロー&マルベック2009

4本あるので、少し長いレポートになりました。
読み応えがありますが、まずは興味のある品種からでも読んでみてください。

▼ローンカウリ ソーヴィニヨン・ブラン2014

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ハーブや青草、そしてグレープフルーツやパッションフルーツ、白桃のようなフルーティーな果実の香りがグラスから立ち上ります。口に入れると爽やかな酸味と、フルーツの果実味のバランスがとても良く広がり、すっきりと飲めてしまうワインです。

良く冷やして飲むことをオススメします。実験時は12℃で保管していましたが、冷蔵庫の温度くらいがちょうどよいでしょう。

爽やかな果実味が持ち味なので、牡蠣はもちろん、グリーンサラダ、魚介類、お刺身、海草など、日常のお食事にとても合わせやすい一本です。

<2日目>

グラスに注いだ際の香りのアタックが、若干弱くなった気がしました。実際に飲んでみると、ソーヴィニヨン・ブランの持つフレッシュな酸味と果実味のバランスが崩れ、まったりとした口当たりに変わってしまいました。青草の香りはとても落ち着いてしまい、飲み終わると、ほのかな果実味の甘みが残りました。これをフレッシュなソーヴィニヨン・ブランとは、残念ながら言えません・・。

<3日目>

2日目にあまりにもポテンシャルが落ちてしまったため、2日目の実験後、冷蔵庫に保管しました。
すると、昨日感じた、まったりとした口当たりから、少しすっきりさや酸味が回復しました。
2014というヴィンテージも原因なのでしょうが、ソーヴィニヨン・ブランの抜栓後の保管は、冷蔵庫の温度(約5℃)くらいが良いのかもしれません。
肝心の味は、「落ち着いたソーヴィニヨン・ブラン」という感じです。ニュージーランドの特徴である青草、ハーブの香り、柑橘系の果実味と酸味が程よく落ち着き、ほのかな甘みを感じさせる、すっきりとした白ワイン、といえるでしょう。

<結論>

なるべくなら、初日にすべて飲んでしまいたいものです。ソーヴィニヨン・ブランの持つ良さが、日が経つごとにぐんと落ちてしまいます。
万一、一日目が残ってしまったら、冷蔵庫で保管して、二日目までに飲むことをオススメします。

▼ローンカウリ シャルドネ2016

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洋ナシやパイナップル、グレープフルーツのエッセンス、柔らかで甘い香りが特徴、程よい酸味・ミネラル感とフルーツの持つ甘さのバランスがとても飲みやすいシャルドネです。

ワイン王国が「ザ・ベスト・バイワイン」といったのも納得のポテンシャルです。
シャルドネらしい品格と、しっかりとした果実味の骨格を持っているので、デイリーワインとして気軽に料理に合わせる一本としても重宝しそうです。

<2日目>

依然として、フルーツの持つ甘い香りがしっかりと残り、柔らかな甘みがグラスから立ち上ります。香りやフルーツのエッセンスに関しては、抜栓後とほぼ変わらないポテンシャルです。しかし、ほとんど気にならないレベルではありますが、注意深く味わい、1日目と比較すると、少しだけ苦味を感じました。

<3日目>

2日目に微妙に感じた苦味が、拡大されました。苦味が抜けると、口の中に甘さが残ります。何ともこの酸味と甘さがアンバランスで、1日目に感じたこのシャルドネのポテンシャルがすっかり下がってしまいました。これは、空気に触れて酸化したことよって、絶妙に取れていた酸味と甘さが、ばらけてしまったからだと思います。

<結論>

1日目に感じた果実味、酸味、ミネラル感の品の良いバランスは、3日目になると影を潜めてしまいました。もしかしたら、冷蔵庫で保管したらもう少しポテンシャルは長くなるかもしれませんが、なるべく2日目までに飲みきってしまうことをオススメします。
(実験時は、12℃前後で保管していました)

▼ローンカウリ ピノ・ノワール2016

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美しいルビーレッドのワインで、イチゴやベリーのフルーティーな甘い香りが特徴です。

まるで、フレッシュなベリーのバスケットの中にいるように感じるほどに、美しい香りです。爽やかな飲み口で、ほのかな甘さと、程よい酸味、キレの良いタンニンが印象的でとても飲みやすく、女性にも好まれる味わいだと思います。

余韻は爽やかで、シンプルな肉料理、鴨、サーモンなど、ベリーを添えて楽しめる料理などに合いそう。クリームチーズも良く合いました。

ゆっくりと開いてくると、やわらかくて、ほんのりとした甘さが出てきて、それがとても後をひく美味しさになってきます。

<2日目>

1日目にゆっくりと開かせた際に感じた、ほんのりとした甘さが前面に出てきます。フレッシュで甘いベリーの香りを中心に、ふわっと美しいアロマが口いっぱいに広がりました。酸味も少し落ち着いて、とても美味しく飲むことができました。

<3日目>

少し気の抜けた感じですが、香りのポテンシャルはそのままで、タンニンがまろやかになり、よりベリーの甘さが引き立つような感覚がありました。

<結論>

抜栓後すぐは、こちらもしっかり空気に触れさせるなどして、良く開くといいでしょう。2日目がほぼベストな状態、3日目でも十分に楽しむことができます。

▼ローンカウリ メルロー&マルベック2009(メルロー85%|マルベック15%)

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2つのぶどうは別々に醸造、オーク樽で熟成させた後にブレンドされ、さらに瓶詰めまでタンクで熟成させます。

2009年という8年前のヴィンテージですが、状態は非常に良く、黒い果実、熟したベリーのフレーバーが豊かに香ります。口に運ぶと、滑らかで絹のような口当りで、程よいミネラル、酸味を感じることができます。タンニンはやわらかく、メルローの持つスパイス感は控えめです。

しかし、少し酸味が強く、後味が硬い感じがしました。しばらく置いたり、グラスを回して開かせると徐々にまろやかになってきました。

<2日目>

昨日感じた強い酸味が、グラスを回して開いたときと同じように、程よく丸みを帯び、非常に飲みやすく美味しくなりました。
意図的に開かせる、デキャンタージュさせるなどしないなら、2日目の状態がベストな飲み頃に感じました。

豊かな黒い果実の香りに、まろやかなタンニンとスパイス感が、ゆったりと長く口の中に余韻として残るのが印象的でした。

<3日目>

香りは依然として、ベリー系の香りがしっかりと立ってきます。しかしフレッシュな酸味や、しっかりしたタンニンは失われてしまい、味としては少し気が抜けた感じで、ポテンシャルが下がってしまいました。
しかし、甘さもより感じるので飲みやすく、これはこれで美味しいと感じますが、ピノ・ノワールの方が、持ちが良い感じです。

<結論>

抜栓後、すぐはしっかり空気に触れさせるなどして、良く開くといいでしょう。スクリューキャップを締め、冷暗所に保存しておけば、2日目でもベストな状態で飲むことができます。実験が好きな方は、味の変化が良く分かるので、3日目も飲んでみてください。

日持ちするのは、やはり赤ワインのほうですね。特にピノ・ノワールのポテンシャルはとてもよいと思います。

しかし総じて4本どれも良質なワインで、この価格帯が信じられません。
本当にコストパフォーマンスがいいので、オススメですよ!

4本セットで是非お求め頂きたいですが、個人的な順位をつけるならば、ピノ・ノワール、シャルドネ、メルロー&マルベック、ソーヴィニヨン・ブランの順でしょうか。

読者の皆様もどう感じたか、良かったら感想もらえたら嬉しいです。

我妻

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▼ローンカウリ ソーヴィニヨン・ブラン2014

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▼ローンカウリ シャルドネ2016

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▼ローンカウリ ピノ・ノワール2016

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▼ローンカウリ メルロー&マルベック2009

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投稿日 : 2017.4.1 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

クーパーズクリーク レザーバック セントラルオタゴ ピノノワール2015 試飲レポート

クーパーズクリーク レザーバック セントラルオタゴ ピノノワール2015 試飲レポート

こんにちは。
今日はニュージーランドでも有数のワインの産地、セントラルオタゴで作っている「クーパーズ・クリーク」というワイナリーの赤ワイン、「レザーバック」をご紹介します。
詳しい方はクーパーズクリークはオークランドって思われる方もいると思いますがなんとセントラルオタゴでも作っているんですよ。

ピノ・ノワールという品種で作られたこのワインは、深いタンニンの味わいと、ブラックベリーやブドウ本来の持つ果実味をふんだんに感じることが出来ます。
色はオーソドックスなピノ・ノワールではあるものの、これがピノかと思うほどにフルボディーの味わいを感じることが出来るワインです。

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なかなかこれだけフルボディーのピノ・ノワールは味わうことは出来ないと思います。

その鍵となるのは、オーク樽での7ヶ月の熟成期間。

ピノ・ノワールは、樽の香りを吸いやすい品種とされていますが、絶妙な熟成期間の調整があるのでしょう。
樽の香りをほとんど感じさせないながらも、まろやかな果実味を引き出す、生産者の技術が光ります。

肉料理、特に岩塩などで味付けされたラム肉などにあわせたら、ラム本来の香りをとても引き立ててくれそうなワインです。
パプリカ、ブロッコリーなどの焼野菜にも良く合うでしょう。

また、空気とのふれあいによって、時間と共に変化していく味わいも必見です。

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日本では、弊社の運営する楽天ブリーズオンラインショップでのみ購入できます。
また、レストランでは渋谷道玄坂にあるEbizoで取り扱っています。

これから拡販する予定ですが、本数が少ないので。
ご希望の方はお早めにお求めください。

是非、このフルボディーのピノ・ノワールを片手に、贅沢な時間を味わってみてくださいね。

我妻

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