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ニュージーランドの旬な情報や取材報告など、タイムリーな話題を綴っています。

投稿日 : 2019.12.31 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

プロフェッツ・ロック レトロスペクト ピノ・ノワール2014 レポート

プロフェッツ・ロック レトロスペクト ピノ・ノワール2014 レポート

生産本数わずか720本という希少なワイン、プロフェッツ・ロック レトロスペクト ピノ・ノワール2014 を飲みましたので、レポートいたします。

プロフェッツ・ロックは、ワイン生産に理想的な気候で名高い高級ブドウ産地、ニュージーランド南島のセントラルオタゴの中でも最も素晴らしいテロワールを持つベンディゴ、ピサレンジ地区に位置するワイナリーです。

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極限までニュージーランドの自然が詰め込まれた「プロフェッツ・ロック」は、徹底したキャノピーマネージメントを行い、肥料は一切使わず、地中3メートル以上伸びた根 (確認範囲)から吸収した栄養分のみでブドウを生育。酵母は自然酵母のみを使用して発酵させています。

ヴィンテージから5年間熟成したのちにリリースされた秘蔵ワイン『レトロスペクト ピノ・ノワール
プロフェッツ・ロックのホームヴィンヤードが持つユニークな個性を余すことなく表現するために造り出され、じっくりと時間をかけて熟成したワインです。

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蝋封されたワインは初めてだったので、開ける際は緊張しました…。

今回、3種類のリーデルのピノ・ノワールグラスを使用し、味わいの差に注目してみました。

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使用したのは、左から

①エクストリーム ピノ・ノワール
②エクストリーム セントラルオタゴ ピノ・ノワール
③ヴェリタス ニューワールド・ピノ・ノワール
です。

テイスティングしてみると、黒系ベリーに胡椒、なめし革、樽のニュアンスを感じます。豊かな果実味に、酸味とタンニンは非常に滑らかです。綺麗にまとまっていて、余韻も長いです。

セントラルオタゴ産ピノ・ノワールの中でも抜きん出た逸品といえるのではないでしょうか。

個人的に、③のヴェリタス ニューワールド・ピノ・ノワールグラスで飲んだときが最も美味しく感じました。
香り豊かで、果実味・酸味・タンニンのバランスがとれ、エレガントな味わいを楽しむことができました。また、余韻がより心地よく続きました。

エクストリーム ピノ・ノワールグラスは酸味や苦味がはっきりとしました。

のエクストリーム セントラルオタゴ ピノ・ノワールグラスももちろん美味しいのですが、それ以上に③ヴェリタス ニューワールド・ピノ・ノワールグラスとの相性が良く、素晴らしかったです。

このようにワインに合わせてグラスを使い分けると、ワインのポテンシャルをさらに引き出すことができると実感しました。

こちらのプロフェッツ・ロック レトロスペクト2014は、数量限定で楽天ブリーズオンラインショップにて販売中です。
ご興味のある方はこちらからご覧ください。

来年もワインをはじめ、たくさんのニュージーランド情報をお届けいたしますので、お楽しみに!

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投稿日 : 2019.7.13 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

フェルトン・ロード ピノ・ノワール バノック・バーン2014-2017 垂直試飲

フェルトン・ロード  ピノ・ノワール  バノック・バーン2014-2017 垂直試飲

こんにちは。
ヴィレッジ・セラーズの試飲会に参加してきましたので、レポートいたします。

今回の試飲会では、フェルトン・ロード ピノ・ノワール バノック・バーン2014-2017を垂直試飲してきました。

フェルトン・ロードは、ニュージーランドワイン通ならご存知の方も多いかと思いますが、ニュージーランドの南島セントラルオタゴにあるワイナリーです。
初リリースの1997年ピノ・ノワールが高い評価を得て、セントラルオタゴの名を一躍世に広めた第一人者です。

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すべての畑はバイオダイナミック農法により育成し、自然酵母による発酵、果汁やワインに過度な圧力や負担をかけないよう重力を利用した醸造所内の設計やレイアウトなど、合理性を追求しながら、人的介入を最小限に抑えています。

また、ニュージーランド ピノ・ノワール生産者格付けで、5つ星生産者の評価を受けました。(2019年は512生産者のうち、わずか7ワイナリー)

それぞれのヴィンテージの特徴を、簡単ではありますがご紹介いたします。

2017(新ヴィンテージ)

2017

果実味豊かで、果実由来のきめ細かい酸味を感じました。
ブドウが成熟したことによる甘みやアルコールのボリューム感もあり、余韻も長め。
バノックバーンの4つの自社畑のブドウを使用(エムルズ、コーニッシュポイント、カルヴァート、マクミュアー)。13ヶ月間樽熟成。

2016

2016

色調は他のヴィンテージと比較するとやや淡めで、味わいも軽やかな印象。赤・黒系ベリーにスパイスのニュアンスが口に広がり、すっときれいに抜けていきます。
もう少し寝かせると味わいがまた変わってきそうです。
3つの自社畑のブドウを使用(エムルズ、コーニッシュポイント、カルヴァート)。13ヶ月間樽熟成。

2015

2015

上品な味わいで、果実の凝縮味が長く続き、シルキーななめらかなタンニンを感じました。
果実味、タンニン、アルコール感のバランスが良く、個人的に1番好みでした。
3つの自社畑のブドウを使用(エムルズ、コーニッシュポイント、カルヴァート)。13ヶ月間樽熟成。

2014

2014

熟成を経て、落ち着いてきている印象です。フローラルなアロマとスパイシーさがまとまり、エレガントな味わい。
3つの自社畑のブドウを使用(エムルズ36%、コーニッシュポイント52%、カルヴァート12%)。11ヶ月間樽熟成。

セントラルオタゴは、ここ数年冷涼なシーズンと温暖なシーズンが一年ごとに繰り返されています。
フェルトン・ロードは、ブドウのフィジカルな成熟度を見極めながら、摘み取るタイミングを早めるようになっています。醸造においても、より繊細で畑やヴィンテージのディテールを示すワインへと変化しています。

私自身、垂直試飲は初めての経験でしたが、このように1つずつ飲み比べることで、それぞれの個性を感じることができました。

ブリーズオンラインショップでは、楽天・Amazonともにフェルトン・ロード ピノ・ノワール バノック・バーン 各ヴィンテージを数量限定で販売いたします。

ご興味のある方は、こちらをご覧くださいませ。
楽天

Amazon

それでは。

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投稿日 : 2019.4.17 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

ニュージーランドワイン「マナ バイ インヴィーヴォ」をテイスティングしました。

ニュージーランドワイン「マナ バイ インヴィーヴォ」をテイスティングしました。

マナバイインヴィーヴォ」のソーヴィニヨン・ブラン2018、ピノ・ノワール2017をテイスティングしました。

マナバイインヴィーヴォ」は2007年、当時30歳だったティム・ライトボーン(マーケティング&ディレクター)とロブ・キャメロン(ワインメーカー&ディレクター)によって設立され、南島のマールボロとセントラルオタゴから世界水準の高品質なワインを生産するワイナリーです。

世界中に最高のニュージーランドワインを届けるという理想のもと、2009年以降数々の賞を受賞し、世界規模のワイナリーに成長しています。

ワイナリー名の「インヴィーヴォ(ラテン語)」は英語では「IN THE LIFE」という意味を持ちます。

商品名の「マナ(MANA)」はニュージーランドの先住民族であるマオリ族が大切にしていた価値観であり、日本語では「」や「品格」を意味します。

ニュージーランドに貨幣制度が存在する前、マオリ族の間で流通していたのはお金ではなく「MANA」という価値観でした。

マオリ族はお金や物資のためではなく「MANA」を高めるために生きていたといい、人間が本来持つ高潔さや気品という尊い価値観を大切にしていたマオリ族の思想を意味しています。

①ソーヴィニヨン・ブラン 2018

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生産地 マールボロ
アルコール度数 12.5%

南島のマールボロ地方のアワテレとワイラウで収穫されたぶどうを使用し、約28%はビオグロ認証(オーガニック認証)を受けた畑のぶどうが使用されています。

トロピカルフルーツやライム、グースベリーのアロマが香り、爽やかな酸味とキリッとした辛口の爽快な白ワインです。

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アスパラガスの天ぷら」と「イカのマリネ」とマリアージュしましたが、旬のアスパラガスと衣のサクッとした食感がソーヴィニヨン・ブランの爽やかさとマッチし、天ぷらにかけたレモンとマリネの酸味も相性が良かったです。

②ピノ・ノワール 2017

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生産地 マールボロ・セントラルオタゴ
アルコール度数 13%

マールボロ産のピノ・ノワール80%とセントラルオタゴ産のピノ・ノワール20%を使用し、約11ヶ月間フレンチの古樽で樽熟成されました。

マールボロの赤系果実(イチゴ・ラズベリーなど)の風味にセントラルオタゴの黒系果実(ブルーベリー・ブラックチェリーなど)の風味がバランス良く調和し、生き生きとした酸ときめ細かい滑らかなタンニンが優しい口当たりです。

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ポークソテー グリーンピースソース」と「マカロニ ナポリタン」とマリアージュしましたが、旬のグリーンピースに塩・コショウでシンプルに味付けした豚肉の旨みと甘みがピノ・ノワールの果実味たっぷりの滑らかな口当たりと良く合い、口の中に豚肉の脂っぽさが残らず心地良かったです。

また、ナポリタンのトマトの味わいともよくマッチしました。

あらゆる肉料理に合わせやすいピノ・ノワールです。

MANA」シリーズのワインはニュージーランド在住の執筆家・森の生活者である四角大輔氏がプロデュースした減農薬ワインなので、初心者の方からワイン好きな方まで楽しめる世界トップクラスのニュージーランドワインです。

楽天ブリーズオンラインショップでも取り扱っておりますので詳細はこちらです。

杉山

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投稿日 : 2018.8.26 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

「No.1 ファミリー・エステート&マウント・ディフィカルティー」 ワイン会

「No.1 ファミリー・エステート&マウント・ディフィカルティー」 ワイン会

こんにちは。

先日、毎月恒例のワイン会を開催させて頂きました。
今回のテーマは「No.1 ファミリー・エステート&マウント・ディフィカルティー」。

2つのワイナリーをテーマに、4本の厳選したワインと、それに合うお食事をご提供させていただきました。

ナンバーワン・ファミリー・エステートは、フランス・シャンパーニュ地方で12世代にわたり、シャンパーニュを造り続ける家柄のダニエル・ル・ブリュン氏が、新たな地でシャンパンを作ることを夢見て、1999年にマールボロで家族と共に設立したワイナリーです。

ここのワイナリーは、スパークリングワインしか作っていません。機械も製法も全てシャンパーニュ地方のものを踏襲しています。

1)No.1 ファミリー・エステート キュベ [NV]

乾杯は、そのこだわりのスパークリングワインをご提供させていただきました。

100%シャルドネで作られたブランドブランで、グアバやアプリコットなどの果実の香りと、きめ細かで、クリーミーな泡立ち、そして麦芽のようなイーストのコクが素晴らしく、残暑の厳しいこの季節には何杯もお代わりしてしまいそうな1本です。

お食事には、「ジャガイモとタマネギのスープ」をご提供。

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クリーミーなスープと、クリーミーなブランドブランが、とても良くマッチしていたと思います。

2)マウント・ディフィカルティー シャルドネ 2015

マウント・ディフィカルティーは、ニュージーランドのセントラル・オタゴにあるワイナリーで、1998年に設立されました。

イギリスのデカンタ―誌では、アタランギ、フェルトンロード、そしてマウント・ディフィカルティーがニュージーランドの3大ピノ・ノワールのメーカーと評される、NZの代表的ピノ・ノワール生産者でもあります。

そんな生産者のほかの白ワインもとても品質が高く、こちらのシャルドネは完熟したトロピカル・フルーツのようなふくよかな果実味と、非常に広がりのある樽感、ロースト香が何層ものテクスチャーを作っています。

お食事には「なすとトマトとアンチョビの冷製パスタ」をご用意しました。

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アンチョビとトマトのアクセント、そしてバジルの香りが、重厚な果実感とバニラやバターのようなまろやかなシャルドネが良くマッチしていたのではないでしょうか。

3)マウント・ディフィカルティー ピノ・グリ 2016

このワインを端的に表現するなら、トロピカルでフルーティー。ピーチやネクタリン、梨のフルーツのアロマから始まり、ふくよかで滑らかな舌触りにしっかりとした骨格を持ち合わせている、非常にアロマティックな1本です。

参加者の皆様からも、美味しいという声がたくさん聞こえました。

お食事としてあわせたのは、「とうもろこしと茄子の天ぷら」。

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近年、ニュージーランドではピノ・グリがとても人気です。

それは、お食事にとてもあわせ安いから。同じくニュージーランドで人気の和食にも、ピノ・グリは合わせやすく、今回は夏野菜を天ぷらにさせていただきました。

4)マウント・ディフィカルティー ローリング・メグ ピノ・ノワール 2016

いよいよ待ちに待った、NZ三大ピノ・ノワール生産者の、ピノ・ノワールです。

ローリング・メグ ピノ・ノワールは、セカンドラベルではありますが、そのポテンシャルは十分。
口に含むと、チェリーやブルーベリーなどの愛らしい果実味と、オーク樽のスパイシーさが口いっぱいに広がります。続いて柔らかだけど長く続くタンニンがゆったりと広がり、長い余韻を生み出します。口中でそうやって変化していく様がとても楽しく、それでいて柔らかな果実味を楽しめるピノ・ノワールです。

お食事には、「NZ産サーモンのグリル」をご提供。

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ピノ・ノワール=お肉という印象が先行しがちですが、もちろんサーモンにも良く合います。

この日はニュージーランド産のサーモンが手に入りましたので、じっくりと焼き上げさせていただきました。

さて、今回は新しい試みとして「次回ワイン会のちょいだし」という企画を考えました。

来月は日本で一番売れているニュージーランドワイン、シレーニ・エステートを特集する予定で、そのシレーニのワインから、ヌーヴォー赤・白2種類をちょっとだけお味見していただきました。

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ニュージーランドのある南半球は、季節が北半球と逆ですので、ブドウの収穫の時期は3月末から4月にかけて行われます。

そのため、2018年のワインは、いち早く7月ころから市場に出回るのです。

愛らしい果実味たっぷりのソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールのヌーヴォーを、最後にご堪能頂いたところで、今日はデザートをお出しして終了。

デザートは、「レアチーズケーキ」です。アクセントに、NZ産のキーウィを乗せました。

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本日のワイン会はとても静かなスタートでしたが、お食事とお酒が進むにつれて、皆さんがドンドンと楽しく盛り上がっていくさまを見ていて、嬉しく思いました。

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ワイン自体10年ぶりに飲まれるという方もいらっしゃいましたが、美味しさにビックリしたという感想がまた、嬉しく思いました。

我妻

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投稿日 : 2018.7.14 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

プロフェッツロックの希少なワインを試飲しました!

プロフェッツロックの希少なワインを試飲しました!

こんにちは。

先日、セントラル・オタゴにあるワイナリー「プロフェッツ・ロック」の新商品をテイスティングさせて頂きました。

プロフェッツ・ロックのワインは世界でも数多くの三ツ星レストランで採用されており、醸造長のポール・プジョル氏はこれからのワイン会をリードする5人の醸造家のうちの1人と呼ばれているほど、評価の高いワイナリーです。

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そのプロフェッツ・ロックが、「インフュージョン」と呼ばれる、ロゼワインのような手法で造られたピノ・ノワールと、「ヴァン・ド・パイユ」と呼ばれる、手摘み収穫のピノ・グリを陰干しして糖度を高めて作られたデザートワインの2本が、新しいラインアップとして登場しました。

インフュージョンは日本入荷本数は360本、ヴァン・ド・パイユは、なんと102本限りの超希少なワインです。

●インフュージョン

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グラスに注ぐと、ロゼワインよりも濃く、また美しく透き通った色味が目を引きます。インフュージョンとは、フランス語でハーブティーを意味するそうですが、その語源の通り、非常にフレッシュでアロマティックな完熟したイチゴ、ベリーのような香りがふわっと漂ってきて、とても良い気分にさせてくれます。

口に含むとそれらの新鮮でさわやかな香りとともに、さくらんぼのような甘酸っぱさ、そしてほのかなスパイス感が口いっぱいに広がります。

アルコール度数が14度と高めな印象がありましたが、フルーティーな香りに惹かれてついついたくさん飲んでしまいそうです。

単体で飲んでも美味しいですし、これはさまざまなフードにとてもよく合うなと感じました。

●デザートワイン ヴァン・ド・パイユ

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セントラル・オタゴでは、貴腐菌が育たないそうです。そこで考えられたのが、ブドウを陰干しして糖度を高めるという手法で、デザートワインが作られました。

ピノ・グリのデザートワインを造るというのは、ポールさんの夢のひとつだそうで、このワインは彼の肝いりとして作られました。

グラスに注ぐと黄金色の美しいボディーから、あふれんばかりの完熟したパインやハチミツなど、甘い香りが広がります。口に入れる直前に、甘いコーンの香りもほんのりと鼻に感じました。

肝心のお味は・・非常に上品な甘さと、しなやかな酸味の骨格がしっかりしていて、非常に美味しいです。

ピノグリから来るアロマティックの香りが最大限に生かされながらも、優しい甘さは、決して甘ったるく口に残りません。絶妙なバランス感の本当にエレガントなデザートワインです。

大変貴重なワインですが、デザートワインファンは是非この1本、キープすることをお薦めします。

弊社楽天およびYahooオンラインショップでも、販売していますよ。

楽天ブリーズオンラインショップ
Yahoo!ブリーズオンラインショップ

我妻

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投稿日 : 2018.6.7 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

2010年度のエアーニュージーランド・ワインアワード チャンピオンワイン 「ペレグリン ピノ・ノワール2009」

2010年度のエアーニュージーランド・ワインアワード チャンピオンワイン 「ペレグリン ピノ・ノワール2009」

こんにちは。

先日のユリヒャーに続き、その翌年2010年のエアーニュージーランド・ワインアワードのチャンピオンとなった「ペレグリン(Peregrine)」というワイナリーのピノ・ノワール2009をテイスティングさせていただきました。

※毎年エアーニュージーランドワインアワードでのチャンピオンワインテイスティングしているのを恒例の企画としています。

興味のある方は、記事末尾に過去の記事をリンクしていますので、良かったらご覧くださいね。

ペレグリンは、南島のセントラル・オタゴにあるワイナリーで、1998年にグレッグ・ヘイ(Greg Hay)氏によって設立されました。最初のヴィンテージである1998年のソーヴィニョン・ブランがエアーニュージーランド・ワインアワードでチャンピオンとなり、華々しいスタートを切ります。

それから約10年後に、再びニュージーランドのチャンピオンとなったのが、こちらのピノ・ノワール2009です。

2009年ですから、9年前のワインになります。
先日のユリヒャーに続き、9年、10年という熟成は本当に楽しみな年代です。

いつもながらにドキドキしながら、栓を開けました。

グラスに注ぐと濃い紫色で、程よい熟成を感じさせます。グラスを回して香りを嗅ぐと、立ち上ってくるチェリーやラズベリーのような果実味と、柔らかなスパイス香。とっても幸せになる美しい香りです。しばらく香りだけを味わっていられます。

そうして、ゆっくりと口に含みます。ドキドキ・ワクワクの一瞬です。

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まずは口いっぱいに、完熟したプラムのような果実の甘みが広がりました。続いてこのワインの骨格を作り出すしっかりしたタンニンと、これぞセントラル・オタゴというような土の香りのするミネラルが広がり、黒胡椒のようなスパイスがやってきます。

強い日照時間と、ごつごつした岩の土壌のセントラル・オタゴをしっかりと表現しているワインです。
ユリヒャーもピノ・ノワールでしたが、これは全く違う表情のピノ・ノワールといえます。

こちらのワインは開いてくると、タンニンとスパイスがまろやかになり、果実の甘みと絶妙にマッチしてきました。

これくらいの熟成感のあるセントラル・オタゴのピノ・ノワールは本当にさすがですね。非常に美味しく頂くことができました。

チャンピオン・ワインは、毎年どれも表情が違いますが、どれも素晴らしいです。

なお、ペレグリンはこのようにワイン品評会で賞をとるでけでなく、非常に近代的かつ芸術的な建物も特徴なんだそうです。その建物も世界的に評価を受けているそうで、いつか訪れてみたいワイナリーのひとつになりました。

【過去のチャンピオンワインのテイスティングレポート】
2009年:ユリヒャー「ピノ・ノワール2008」

2008年:チャーチロード「リザーブ・ホークスベイ シラー2007」

2007年:トリニティーヒル「オマージュ シラー2006」

2006年:デルタ・ヴィンヤード「ピノ・ノワール2005」

我妻

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Kiwi Breezeの更新情報です。

登録日 : 2018.5.8

NZフレンズに「Clive Jones」をアップしました!!

登録日 : 2018.4.10

NZフレンズに「野村祥恵」をアップしました!!

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