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ニュージーランドの旬な情報や取材報告など、タイムリーな話題を綴っています。

投稿日 : 2017.12.13 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

「ピノ・ノワールの会」ニュージーランドワイン会開催報告

「ピノ・ノワールの会」ニュージーランドワイン会開催報告

こんにちは。

一昨日、私主催のワイン会を開催させていただきました。

毎回違うテーマで毎月開催させていただいているワイン会、今回のテーマは満を持してご用意させていただいた「ピノ・ノワール」です。

ニュージーランドのセントラル・オタゴは、世界三大ピノ・ノワールの産地として知られています。

その美味しさに感動したグラスメーカー“リーデル”の10代目は、セントラル・オタゴ専用のピノ・ノワールグラスを作らせたほどです。

今回はそのセントラル・オタゴのピノ・ノワールはもちろん、ニュージーランド各地から、6種類のピノ・ノワールを厳選し、それにあわせたお食事とともにご提供させていただきました。

乾杯の1本目は、シャーウッド・エステートの「ストラタム ピノ・ノワール2016」です。

シャーウッド・エステートはマールボロ地域の中で特にワイン生産に適しているとされる「ワイパラ・ヴァレー」に位置し、サステイナブルプログラムおよび有機栽培に取り組んでいるワイナリーです。

ニュージーランドのピノ・ノワールは、セントラル・オタゴ産だけでなく、マールボロ産も、再び注目されています。

先日の「エアーニュージーランド ワインアワード2017」でも、マールボロ産のピノ・ノワールが多く賞を受賞していました。

今回お出ししたワインには、残念ながら今年受賞したものはありませんが、それでも6本中3本は、マールボロ産をご用意させていただきました。

さて、こちらのピノ・ノワールは、美しい淡いルビーレッド色が特徴です。
非常にフレッシュで豊かなベリー果実のアロマが芳ばしく、口の中を果実味が優しく包み込みます。かすかにオークの香りが漂いますが、タンニンや酸は控えめで、非常に飲みやすいと思います。

フルーティーで綺麗な色のこのワインは、女性にとても好まれそうです。

そんなさわやかなピノ・ノワールにあわせたのは、「フレッシュグリーンサラダ」です。

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ベリー系のほのかな甘みが、グリーンサラダの苦味と程よくマッチして、さっぱりと頂けたのではないかと思います。

続いて2本目は、ブラッケンブルックの「シャングリ・ラ ピノ・ノワール2015」。

ブラッケンブルックはニュージーランド南島の町ネルソンで、非常にアロマティックなワインを生産するワイナリーで、ブドウは全てサステイナブル(持続可能)な畑で大切に育てられています。

こちらは少しブラックを帯びたルビー色で、ベリー系のアロマに加え、プラムやチェリーなどの味わいも感じられます。

タンニンやスパイスも控え目で、こちらもストラタムと同じように柔らかで飲みやすいのが印象的です。

このワインに合わせたのが「きのことチキンのフリカッセ」。

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フリカッセとは、バターでしっかりと玉ねぎを炒めながらも、白いソースで野菜とチキンを煮込むお料理です。

玉ねぎの甘さと鶏肉のジューシーな味わい、たっぷりとバターの香りをなじませたジャガイモが、ワインの持つベリー、プラム、チェリーなど黒い果実の味わいとバランスよくマッチしたのではないかと思います。

3本目はクーパーズ・クリークの「セントラル・オタゴ SV “RAZOR BACK”ピノ・ノワール2015」をお出ししました。

こちらを、リーデルのセントラル・オタゴ ピノ・ノワールグラスに注がせていただきました。

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注いだ瞬間に立ち上る、ブラックベリー、プラムなどの濃厚な果実味が、期待感を高めます。

口に含むと、非常に繊細でシルクのような口触り、そこに豊かな果実味とセントラル・オタゴの土壌特有のミネラル分、長く続くタンニン、これらがどれもすべて複雑に絡み合います。

しかしながら強いパンチはなく、あくまで柔らかで、優美。まさにアロマティックなワインと言えるでしょう。

このワインは単体で楽しんでいただきたかったため、ちょっとしたおつまみとして、チョリソーをあわせていただきました。

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こちらも辛すぎず、パンチが強すぎず、というものを選ばせていただきました。

4本目は「ジョージ・ミッシェル ゴールデンマイル ピノ・ノワール 2014」です。

ブルゴーニュのChateau de Grandmont
のオーナーであリ、醸造家であるジョージ・ミッシェルは、ニュージーランドのマールボロで、ピノ・ノワールの高いポテンシャルも見出し、1997年にジョージ・ミッシェル
エステートを設立しました。

こちらのピノ・ノワールは、まさにエレガントという表現がふさわしいワインだと感じます。ベリーの果実味、スミレの花のようなブーケの香り、チョコレートの風味など、たくさんのアロマが何層にも重なって感じられ、さらにベルベットのように本当になめらかなタンニンに包まれます。スパイス感も程よく、香りだけでずっと楽しめてしまうワインです。

柔らかでエレガント、そして伝統的なブルゴーニュの手法を引き継いでいるため、こちらのワインは、クーパーズ・クリークの対比として、ブルゴーニュのピノ・ノワールグラスに注がせていただきました。

お食事としてあわせたのは、「ほうれん草とスモークサーモンのクリームパスタ」です。

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スモークのしっかり効いたサーモンとあわせましたので、ワインとの相性もよかったのではないかと思います。

5本目は、「クラウディーベイピノ・ノワール2014」。

クラウディーベイは、ニュージーランドワインを世界に広めた立役者のひとつとなった、代表的なワイナリーです。ソーヴィニヨン・ブランが有名なクラウディーベイですが、ピノ・ノワールも非常に素晴らしいポテンシャルを持っています。

薔薇やスミレ、熟したベリーからダークチェリーやプラムなど奥行きのある様々な香りが感じられます。その上でしっかりとした骨格を持ち、オークとハーブの香りがさらに複雑味を加え、しっかりとしたタンニンとスパイス感で、長く余韻が続きます。

こちらとあわせたのが、「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」です。

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じっくりと煮込みました赤ワインも、もちろんピノ・ノワールを使いました。クラウディーベイの持つスパイス感が、少し優しく味付けさせていただいたこちらのお料理と良く合ったかと思います。

フィニッシュとしてお出ししたのが、「プロフェッツ・ロック Home Vineyard ピノ・ノワール2014」です。

セントラル・オタゴで唯一無二のワインを造るため1999年に創業したプロフェッツ・ロックは、いまや世界的なレストランにとって欠かすことのできないワインとなっています。世界中の有名なレストランが多く採用しているからです。

ラズベリーやチェリーの豊かな香りとスパイシーなアロマが感じられます。芳醇なアロマはシルクのように滑らかなタンニンと、バランスのとれた酸味とともに口の中で絶妙に調和され、そして長い余韻が続きます。

しっかりとしたインパクトがありながらも、重すぎず、繊細、豊かに湧き上がる複雑なアロマの数々。グラスを回しながら、ゆっくりと楽しむ。その時間がとても贅沢に思える、スペシャルなワインだと思います。

こちらにあわせたのが、「ラムチョップのステーキ マスタード添え」です。

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プロフェッツ・ロックはしっかりとした味わいがあるため、ラムもレア目に焼かせていただきました。ラムのやわらかさ、香りが残るほうが、こちらのピノ・ノワールによく合うからです。

6本全く違う表情を持つこと、ピノ・ノワールというワインの幅広さに、皆さんとても驚いていらっしゃいました。

最後に参加者の皆様で集合写真を撮影。

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今回は珍しく男性の多い会となりました。
(写真を撮ってくださっているのは女性です。全員男の方が面白いということで、その方に撮ってもらいました笑)

皆さん静かに、自分の中にかみ締めるように一つ一つのワインを味わっていらっしゃるのが印象的でした。

さて、今回で今年のワインイベントは一旦終了です。

来年もまた、特徴的で面白いワイン会、企画を作って行きたいと思います。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

我妻

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投稿日 : 2017.12.8 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

アミスフィールド ピノ・ノワール2014 テイスティングレビュー

アミスフィールド ピノ・ノワール2014 テイスティングレビュー

こんにちは。

先日、アミスフィールドのピノ・ノワールの新ヴィンテージ2014が届いたので、そちらをテイスティングさせていただきました。

アミスフィールドは、ピノ・ノワールの世界三大産地のひとつ、セントラル・オタゴにあるワイナリーで、サステイナブル認証を受けた自社畑のブドウを用いてワインを造っています。

2014年には、英国王室ウィリアム王子とキャサリン妃がアミスフィールドを訪問されてピノ・ノワールを試飲されたり、ワイン・スペクテイター誌にて「ニュージーランド
ベスト6 ピノ・ノワール生産者」として特集されるなど、世界から注目されるワイナリーです。

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私も今年の4月に、アミスフィールドへ訪れました。
その際のレポートはこちら

4月にテイスティングしたのは、2013ヴィンテージでしたが、最新の2014ヴィンテージがどんなものか非常に楽しみにしていました。

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早速あけてみると、スミレの香りを中心に、チェリー、プラムなど、華やかな果実の香りが非常に良い気分にさせてくれます。香りだけで長い時間、楽しんでいられるほどに、美しいフルーティーさが特徴で、これは2013よりもよりグレードが上がったかもしれません。

そして、口に含むと凝縮した果実、滑らかな舌触り、シルキーで繊細なタンニン、そしてほのかな黒胡椒のようなスパイス。それが長く口の中で続いて、ゆっくりとフィニッシュを迎えます。

2013はシスト土壌から来る、しっかりとした土の香りが特徴的でしたが、2014はよりまろやかでシルキー、バランス感が重視されて造られたように感じました。

ワイン単体でゆっくりと時間をかけて楽しむことのできる、本当に美しいワインです。

さて、今回はあまり行わない試みをしてみました。

通常、皆さんはワインのボトルをあけて、どれくらいで飲まれるでしょうか?

たくさんの人数がいれば、1本はパッと開いてしまうでしょうが、何日かに分けて飲むという人も多いのではないでしょうか。

しかし時間が経ってくると、ワインは徐々に劣化してきて、数日経ったワインが美味しくなくなって飲めなくなってしまった、という経験をされたことがある人も多いでしょう。

そこで、ワインキーパーなどを一切使わず、通常のスクリューキャップのみで保存した状態で、どれくらい味が変わっていくかを実験してみました。

<抜栓2日目>
香りは一切失われていませんでした。
繊細さ、滑らかな舌触り、濃縮した果実味、そして長く続くタンニン。すべて開封直後とほとんど変わらないことに、非常に驚きました。

<抜栓3日目>

香りも依然として豊かでフルーティーで、決してポテンシャルは落ちません。
味もほとんど変わらずでしたが、注意深く味わって飲むと、若干スパイス感が弱まり、その分まろやかに、より柔らかくなっている感じでした。

人によっては、こちらの方が飲みやすいと感じる人もいるかもしれません。

<抜栓4日目>

酸化して少し苦味が出てきた感じもありましたが、フルーティーな香りはそのまましっかり残っていました。スパイス感は3日目よりさらに弱まって、柔らかなワインとなっていました。

酸化が見られたので、4日目で完飲しました。

しかし、これだけポテンシャルが落ちないのは、本当にいいワインだという証拠ですね。

すぐに開けてしまっても、何日間かに分けてゆっくり味わいのも、どちらでも楽しめる素晴らしいワインです。

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年末年始のお祝いに、是非いかがですか?

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我妻

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投稿日 : 2017.11.25 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

「エアーニュージーランド ワインアワード2017」 トロフィー速報

「エアーニュージーランド ワインアワード2017」 トロフィー速報

こんにちは。

本日、ニュージーランドワイン界で最も栄誉ある賞のひとつである「エアーニュージーランド ワインアワード2017 (Air NZ Wine Awards 2017)」のトロフィー発表および授賞式が、ニュージーランドのホークスベイにて行われました。

こちらのワインアワードは、毎年1,300を超えるエントリーの中から、各ブドウ品種の部門別チャンピオンと、すべてのワインの中からナンバーワンを決めるコンテストです。

昨年度チャンピオンはロウバーン・フェリー(Lowburn Ferry)の「ホーム・ブロック ピノ・ノワール2014(セントラル・オタゴ)」でした。

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ロウバーン・フェリーは、ニュージーランド国内外で、著名な賞を数多く受賞している実力派。実際、今年前半に発表された、ニュージーランド航空の「優良ワイン2017」でもピノ・ノワール部門で金賞を受賞しています。

日本未入荷ですが、先日運よくテイスティングさせていただくことができました。芳醇な香りと果実味、ミネラル、そして酸のバランスが絶妙で、口の中で何層にも味が変わっていくのが印象的でした。

ロウバーン・フェリーが二年連続チャンピオンという快挙を成し遂げるのか注目していましたが、果たして結果は・・・

今年のチャンピオンは、
「イザベル・エステート・ヴィンヤード(Isabel Estate Vineyard)」の「シャルドネ2016」でした。

イザベル・エステートは、マールボロ地区に古くからあるワイナリーで、有機農法、ビオグロ認証を受けてワインを醸造しています。

弊社ではまだ取り扱いがありませんが、イザベル・エステートのワイン自体は、日本に輸入されてきているようです。
しかし、今回受賞した2016ヴィンテージは日本にまだ入ってきていないようですので、早くテイスティングさせていただきたいものです。

ちなみに私はまだイザベルのワインをテイスティングしたことはありませんが、弊社代表の熊木は、過去に2005ヴィンテージを飲んだことがあるようです。

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そういったご縁もありますので、今後弊社でもイザベル・エステートのワインの取り扱いを検討したいと考えています。

また、今回はリザーブワイン、オープン赤ワイン、ピノ・ノワールの3部門で受賞した「ダッシュウッド(Dashwood)」のピノ・ノワール2016にも注目です。

ダッシュウッドもイザベルと同じように、マールボロ地区に古くからあるワイナリーで、CO2の削減、太陽光発電による電力の削減や、サステイナブル・ワインメイキングで認証を得ており、テロワールを反映した葡萄のポテンシャルを最大限に生かすワイン作りをしています。

こちらも2016ビンテージはまだ日本には入ってきていないようですが、お手ごろ価格のワインとして、今後注目されそうです。

今回はマールボロ産のワインが多くトロフィーを手にする結果となりました。

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近年はピノ・ノワールはセントラル・オタゴ産の方に注目が集まっていましたが、今年の結果を得て、マールボロ産のピノ・ノワールが大きな波に乗ってくるかもしれません。

このように、良質なワイナリーがお互いにしのぎを削って、高めあっているニュージーランドワイン業界は、さらに世界的に注目度が高まってくると思います。

今後も目が離せませんね!

以上、「エアーニュージーランド ワインアワード2017」速報でした。

我妻

<参考>

チャンピオン(AIR NEW ZEALAND CHAMPION WINE OF THE SHOW)
Isabel Chardonnay Marlborough 2016

リザーブワイン部門(O-I NEW ZEALAND RESERVE WINE OF THE SHOW)
Dashwood Pinot Noir Marlborough 2016

▼部門各賞
赤ワイン(New Holland Agriculture Champion Exhibition Red Wine)
Falcon Ridge Estate Syrah Nelson 2016

白/スパークリングワイン(New Zealand Winegrowers Champion Exhibition White or Sparkling Wine)
Isabel Chardonnay Marlborough 2016

スパークリング(Wineworks Champion Sparkling Wine)
Aotea by the Seifried Family Methode Traditionelle Nelson NZ

デザートワイン(New Zealand Winegrowers Champion Sweet Wine)
Forrest Botrytised Riesling Marlborough 2016

ピノ・ノワール(JF Hillebrand New Zealand Champion Pinot Noir)
Dashwood Pinot Noir Marlborough 2016

メルロー&カベルネ ブレンド(Bayleys Real Estate Champion Merlot, Cabernet and Blends)
Villa Maria Cellar Selection Organic Merlot Hawke’s Bay 2016

シラー(Fruitfed Supplies Champion Syrah)
Coopers Creek Reserve Syrah Hawke’s Bay 2016

シャルドネ(Rabobank Champion Chardonnay)
Isabel Chardonnay Marlborough 2016

ピノ・グリ(Guala Closures New Zealand Champion Pinot Gris)
Saddleback Pinot Gris Central Otago 2017

ソーヴィニヨン・ブラン(Label and Litho Champion Sauvignon Blanc)
Goldwater Sauvignon Blanc Wairau Valley Marlborough 2017

ゲヴェルツトラミナー(Riedel New Zealand Champion Gewurztraminer Trophy)
Lawson’s Dry Hills Gewurztraminer Marlborough 2016

リースリング(Plant & Food Research Champion Riesling)
Mount Riley Riesling Marlborough 2017

その他白ワイン(Quay Connect Champion Other White Styles)
Nautilus Albarino Marlborough 2017

オープン赤ワイン(Dish Magazine Champion Open Red Wine)
Dashwood Pinot Noir Marlborough 2016

オープン白ワイン(New World Champion Open White Wine)
Goldwater Sauvignon Blanc Wairau Valley Marlborough 2017

※現地速報を元にした表記をしておりますので、賞の名前は正式ではない可能性があり、後日発表される名称と異なる場合があります。
速報という性質のため、あらかじめご了承ください。

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投稿日 : 2017.11.19 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

オーガニック栽培で作られたニュージーランドの“オレンジワイン”

オーガニック栽培で作られたニュージーランドの“オレンジワイン”

こんにちは。
突然ですが、オレンジワインって知ってますか?

お恥ずかしい話、初めてオレンジワインという名前を聞いたとき、私はオレンジで作られたワイン、もしくはオレンジの皮のエッセンを使ったワインなのかなと思いました。

白ブドウを原料に、赤ワインの製法を用いて造られたワインが“オレンジワイン”なのだそうです。

通常、赤ワインは皮ごと醸造し、白ワインは皮や種を取り除いて醸造します。
オレンジワインとはつまり、白ブドウの皮や種も一緒に仕込むことで、皮の持つ香りや、渋味などを伴う複雑な味わいのワインなんです。

白、赤、ロゼに続くワインとして、今注目を浴びています。

そんなオレンジワインですが、今回ニュージーランドでそのワインを製造している「アントマッケンジーワインズ」というワイナリーの「クラフトファーム
ホームヴィンヤード ローズヒップ」というワインをテイスティングさせていただきました。

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アントマッケンジーワイナリーは、アント・マッケンジー氏がオーガニック栽培(現在ビオグロ認証の申請中)をベースに、亜硫酸の使用も極少量に抑えて、葡萄由来のエネルギッシュなフレーバーと凝縮感をワインに表現しているのが特徴です。

クラフトファーム ホームヴィンヤード

ローズヒップ2016は、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ・プティグラン、アルバリーニョ、ピノグリの4つのブドウ品種のブレンドで造られたワインです。

注いだ瞬間から立ち上る香りは、ゲヴュルツトラミネールのニュアンスが強く、白い花やグレープフルーツのようなフルーティーな甘い香りが鼻に広がります。

続いて口に含んでみると、花のような甘い香りとともに、ローストしたナッツのような複雑なニュアンスも感じ、続いてピノグリの持つ洋ナシのような南国の香りが後からやってきて、幾層もの味わいを楽しむことができました。

ゆっくりと味わってみると、白ブドウの皮をかんだときに出てくる苦味のような、そんなエッセンスも感じましたが、決してそれが嫌な味わいではなく、むしろそれが洋ナシのようなフルーティーな甘みと相まって力強いテクスチャーとなり、非常にリッチで長い余韻を作っているのだなと感じました。

実際のフードには合わせていませんが、シーザーサラダ、生春巻き、えび料理、軽いエスニックの料理など、幅広くたくさんのフードに合いそうです。

今回このワインはファーストリリースで、たった800本しか造られていません。
しかも日本には120本しか入ってきていないので、大変貴重な1本だったのですが、今回運よくテイスティングさせていただけました。

フルーティーな香りに加え、甘みと苦味、力強いテクスチャーは、やや好みが分かれるかもしれませんが、私は美味しいなと感じました。

120本限定なので、すぐに売切れてしまうかもしれませんが、弊社でも取り扱っていますので、新感覚のオレンジワイン、是非この機会に試してみてくださいね。

もっと詳しくはこちら

我妻

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投稿日 : 2017.11.10 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

シャルドネの会~ニュージーランドワイン会 開催報告

シャルドネの会~ニュージーランドワイン会 開催報告

こんにちは。
昨日は私主催のニュージーランドワイン会を開催させていただきました。

今回のテーマはシャルドネ。シャルドネは最も有名な品種のひとつであり、「ワインの女王」と呼ばれるほどに世界的愛されている白ワインです。今回もニュージーランド産のシャルドネを6本厳選し、お料理とともにご提供させていただきました。

最初にご提供したのは、シャーウッド・エステート ストラタム シャルドネ2016です。

シャーウッド・エステートはマールボロ地域の中で特にワイン生産に適しているとされる「ワイパラ・ヴァレー」に位置し、サステイナブルプログラムおよび有機栽培に取り組んでいるワイナリーです。

今回お出ししたシャルドネの中では最もすっきりとした口当たりで、しっかりとした酸味とミネラルが特徴のワインです。それでいてほのかに梨のようなフルーティーな香りがあるので、すっきりと楽しめる一本です。

こちらにあわせていただいたのは、特製バーニャカウダーソースの野菜ディップ

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ストラタムにあわせて、バーニャカウダーソースには、ワインビネガーで酸味を少し出してみました。その酸味と、ストラタムの酸とミネラルがとてもよくマッチしていたのではないかと思います。

2本目は、グリーンソングス ネルソン シャルドネ2016をお出ししました。
グリーンソングスは、日本人醸造家のコウヘイ氏の手がける、パーマカルチャー、エコロジカルなワイナリーで、2017年にアタマイビレッジワインズから現在の「グリーンソングス」にワイナリー名を変更しました。

こちらのシャルドネは、非常にやわらかくまろやかな飲み口が特徴です。ふんわりと包み込んでくれるような、優しい白い花とフローラルな香りが特徴です。
続いてやってくるフレッシュな酸、そしてその奥にほのかに樽の香りを感じることができ、フルーティーさ、香り、酸、ミネラルのバランスの良い、素晴らしいワインだと思います。

こちらのワインに合わせていただいたのは、アサリの白ワイン蒸し

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ガーリックとオリーブオイルでしっかりと下味をつけた中で、一気に白ワインで蒸し上げ、長ネギを散らしました。料理酒として利用したのも、シャルドネです。

アサリの味わいと、長ネギの風味が、グリーンソングスの奏でる爽やかで優しい味とマッチしたのではないでしょうか。

続いて3本目は、クーパーズ・クリーク “LIMEWORKS”ホークスベイシャルドネ 2015です。

ワインメーカー、サイモン・ナンズは、「香りの魔術師」の異名をもち、彼が手掛けるクーパーズ・クリークのワインは国内外のワインコンテストで常に高い評価を集め、数多くのトロフィーを獲得しています。

特にこのシャルドネは彼らのラインアップの頂点に位置し、ニュージーランド産の全シャルドネの中で2位になった実績や、世界中でも賞を数多く受賞している、伝説のワインです。

香りの魔術師という異名の通り、非常にスモーキーな香りが特徴のこちらのシャルドネは、今までの2本とは対照的です。
重厚な口当たりは、まるでバターのようなエッセンスがあり、熟した果実の味わいをしっかり感じられます。

そしてなんと言っても一番の特徴は、スモーキーな樽香です。飲み終わった後も長く続く、香ばしいスモーク感が、リッチな気分にさせてくれます。

樽の感じがしっかりと効いたシャルドネが好きな方には、本当にオススメの一品です。

こちらにあわせたのが、エリンギのバターソテーです。

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肉厚のエリンギを、たっぷりのバターとオリーブオイルでソテーした後に、お醤油で味付けさせていただきました。

シャルドネは濃厚でクリーミーな味付けによく合いますが、特にこのクーパーズクリークは、強い樽やバターのエッセンスが特徴なので、しっかりとバターや醤油で味付けしても、全くワインを壊しません。
強いインパクト同士の交わるマリアージュを楽しんでいただけたのではないでしょうか。

4本目はアストロラーベ シャルドネ 2015をお出ししました。
こちらのシャルドネは全て手摘収穫された後、10ヶ月間のオーク樽熟成されたもので、クーパーズ・クリークと同じように樽の香りがしっかりとついたシャルドネです。

しかしクーパーズ・クリークほどにガツンと来る樽感ではなく、スモーキーな中にも、メロン、ドライフルーツのような熟した果実な香りと、やわらかい酸、そしてクリーミーな口当たりが豊かな気分にさせてくれました。

こちらのワインに合わせていただいたのは、豚とキムチのピリ辛ナゲットです。

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お好みでレタスと一緒に召し上がっていただきました。

ワインとキムチをあわせるというのは、常識的にはあまり考えられないかもしれませんが、少し抑え目にしたキムチが辛味だけではなく、程よい甘さを引き立たせ、豚肉のジューシーさとマッチして、ワインを引き立ててくれました。

あまり常識的ではないマリアージュに、少しドキドキしましたが、有難いことに、こちらのお料理は大好評を頂きました。

5本目はジョージ・ミッシェル ゴールデンマイル シャルドネ 2014です。

ブルゴーニュのChateau de Grandmont
のオーナー兼醸造家であるジョージ・ミッシェルが、世界的に高い評価を受けるマールボロでもワインを生産したいと考え、1997年にジョージ・ミッシェル
エステートを設立しました。

こちらのワインは、口に入れた瞬間にピーチやパッションフルーツのような香ばしいフルーツの香りがふわっと広がります。それと同時に優しい樽の香りが包み込んでくれて、まるで上品なデザートを頂いているような気持ちになります。

樽香の強いインパクトのあるクーパーズ・クリーク、アストロラーベとはまた一線を画した、良質なワインです。

個人的にジョージ・ミッシェルのワインは、ピノ・ノワールとともに大好きなのですが、大変残念なことに、今年限りで日本での販売が終了となってしまうそうです。。
早い販売再開を切に願います。。

最後の6本目、締めの一本としまして、クラウディーベイ シャルドネ2015をお出ししました。

クラウディーベイはご存知の通り、ニュージーランドで最も有名なワイナリーのひとつです。

口に含むと、グレープフルーツやシトラスのようなフルーティーな味わい、その中にメロンのようなリッチな甘さが広がってきます。
続いてやってくる、ローストしたナッツのような樽の余韻が続き、ゆったりとフィニッシュを迎えます。
スタートからフィニッシュまでの味わいの変化が一気に走っていく、素晴らしいシャルドネだと思います。

ソーヴィニヨン・ブランが有名ですが、シャルドネも素晴らしいので、是非味わってもらいたい一本です。

こちらにあわせていただいたのが、ほうれん草とスモークサーモンのクリームパスタです。

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少し強めにスモークされたサーモンの香ばしさと、塩分が、ワインを引き立ててくれました。

最後にデザートとして、エスプレッソ風味のマスカルポーネを、クラッカーにディップしていただいて、締めとさせていただきました。

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5回目となる今回のNZワイン会。

早速感想もたくさん頂いています。

「同じようなワインがひとつも無く、すべて楽しめました」
「こんなにシャルドネを飲み比べたのは初めてでした」
「ワインとのお料理が最高でした」
「ワインは音楽にとっても似てるなぁと思いました。」

参加者の皆様同士は、はじめましての人が多かったのですが、共通の知り合いがいたり、出身が同じだったりと不思議なご縁があり、すぐに打ち解けてくださって、ワインとお料理、そして会話を楽しんでくださっていたのが印象的でした。

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ご来場くださった方、改めて御礼申し上げます。

我妻

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投稿日 : 2017.10.19 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

ワインコンプレックス TOKYO 2017-18 レポート

ワインコンプレックス TOKYO 2017-18 レポート

こんにちは。

昨日は都内で開催されたワイン試飲会「ワインコンプレックス TOKYO 2017-18」に参加してきました。

ワインコンプレックスは世界各国のワインが集まり、インポーターや生産者が自慢のワインを振舞いながら、レストランや酒販店向けに商談を行う試飲会です。

いつもながらに会場はたくさんの人の熱気で盛り上がっていました。

もちろん、ニュージーランド産のワインもたくさん出展していました。

今回出会ったワインの中で面白かったのは、「Bald Hills(ボールドヒルズ)」というニュージーランドのセントラルオタゴにあるワイナリーのリースリングとピノ・ノワールでした。

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このワイナリーはシングルヴィンヤードで造っている小さなワイナリーですが、既に数多くの金賞、ゴールドメダルなどを受賞しており、これから日本で発売していくようです。

リースリングは高い残糖数にもかかわらず、酸がしっかり際立っているため、甘み感じさせず、その糖と酸のバランスが絶妙で、その上で非常にフルーティーな香りが引き立っていました。

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ピノ・ノワール2013はとても繊細で絹のような口当たりながらも、長く続くタンニンと、セントラルオタゴ独特のミネラル感のバランスが美しいワインでした。

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今回は生産者も来日されていたので、色々お話させていただくこともできました。美しいバランス感のワインを生産されている、彼らの今後に注目のワイナリーです。

今回のワインコンプレックスでは、目玉企画として、牡蠣に合うワインを選ぶコンテスト、「ベストオイスターワイン」10種の発表もされていました。

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牡蠣は、ワインにとてもよく合うフードとして知られています。生産者の中には、牡蠣に合うという目的だけに特化したワインを造っているところも多くあります。

さて、今回のベストオイスターワインには、ニュージーランド産のワインとして唯一「インヴィーヴォ スパークリング ソーヴィニヨンブラン NV」がノミネートされていました。

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インヴィーヴォについては、何度か記事として書かせていただいたこともありますが、2007年に設立された若いワイナリーでありながらも、既に世界的な賞を数多く受賞している、マールボロ地区にある世界が注目するワイナリーです。

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マールボロの代名詞ともいえる品種、ソーヴィニヨンブラン100%のスパークリングワインは、ドライな飲み口ながらも柑橘系のフレッシュさが、泡とともに口いっぱいに広がる、完成度の高い素晴らしいワインです。

そのフレッシュさは、牡蠣の生臭さを消してくれて、爽やかに楽しむことができる一品なので、今回の「ベストオイスターワイン」に選ばれていることにも納得しました。

弊社楽天ブリーズオンラインショップ、自社ブリーズオンラインショップでもインヴィーヴォのスパークリングは取り扱っていますので、是非牡蠣とあわせて楽しんでみてくださいね。

我妻

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Kiwi Breezeの更新情報です。

登録日 : 2018.5.8

NZフレンズに「Clive Jones」をアップしました!!

登録日 : 2018.4.10

NZフレンズに「野村祥恵」をアップしました!!

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