こんにちは、我妻です。
ワイヘキ島にあるワイナリー&レストラン、Mudbrick(マッドブリック)に取材に行ってきました。
ワイヘキ島は、オークランドからフェリーで40分ほど離れた場所にある、小さな島です。
ここではワインやオリーブの生産が盛んで、また非常に美しい景観と、日照の豊かさから、リゾート地としても有名です。
フェリー乗り場から歩いて30分、車で7,8分のところにあるマッドブリックは、小高い丘の上に位置しています。
祝日でもあったこの日は、たくさんのお客様であふれかえっており、料理やワイン、そして素晴らしい景観と太陽を楽しまれていました。
さて、ここのワイナリーのヘッドワインメーカーである、パトリック・ニュートンさんとお会いして、テイスティングをさせていただきながらお話をお伺いしました。
パトリックさんは35歳以下の若手のワインメーカーに送られる「Ridel Young Winemaker of the
year」という賞に2年連続で選ばれており、これからのニュージーランドワインを背負っていく一人として、期待されています。
今回はヴィオニエ、シャルドネ、シラー、カベルネ・ソーヴィニョン、デザートワイン(レイトハーベスト・リースリング)の5種類をテイスティングさせて頂きました。
ヴィオニエという品種の白ワインは日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、マッドブリックでは、この品種の白ワインを作っています。
シトラスやアップル、アプリコットのようなたくさんのフルーツの香りがふわっと鼻に抜けていくのが特徴です。
飲み口もやわらかく、さっぱりとした味わいですが、ソーヴィニョン・ブランほどのフレッシュさはありません。フレッシュさよりも、複雑に絡む香りと柔らかな飲み口を楽しむワインといえるかもしれません。
マッドブリックのヴィオニエも、とても柔らかな飲み口の中に、ふんだんなフルーツの香りが織り交ぜられている、そんな美しいワインに仕上がっていました。
次に、シャルドネはトーストのような香ばしい香りが鼻に抜け、フルーティーな味わいとミネラル感をたくさん感じることができます。
とてもバランスの良いボディーは、シーフードや、バターを使った料理などに非常にマッチしそうです。
続いてのシラーは非常に洗練されており、深いタンニンの味わいとシナモンのような香り、まろやかで深い舌触り、フルボディーの味わいを楽しめます。
牛ステーキなどに抜群に合いそうです。
そして、カベルネ・ソーヴィニョンは、ボルドースタイルを継承しており、フルボディー、口の中に長く続くぶどうとタンニン味わいが、とてもきれいにまとまって表現されています。
こちらもステーキ、肉料理など、しっかりとした味付けのものに良く合いますし、このワインだけをじっくり時間を掛けて味わっていくと、素敵な時間が流れていきそうです。
最後のデザートワインも、非常においしかったです。
ニュージーランドでも、まだまだデザートワインを楽しむという文化はあまりないそうですが、デザートワインとチーズを食事の最後に楽しむということは、これからNZでも徐々にはやっていくのではないかとおっしゃっていました。
私も、日本でも徐々に浸透していきそうだなと感じました。
このデザートワインは、今回のお土産として、購入させていただきました。
さて、今回テイスティングさせていただいたワインはどれも一言で言うならば「綺麗」と表現できると思います。
とにかくどのワインも洗練されてまとまっており、まろやかな舌触りと、香りは、全て美しさを感じることができ、高品質、高貴なワインとして楽しめると思います。
優しくも自信に満ち溢れている、そんなたたずまいのワインは、作り手のパトリックさんの性格ととても似ている感じがしました。
マッドブリックのワインの90~95%がワイナリーとNZ国内での販売に限られており、ほとんど海外へは輸出されていません。
ですので、ここに行かないと飲めないという、貴重なワインでもあります。
価格帯はやや高めではありますが、高品質、洗練されたワインをワイヘキ島で楽しまれたいときは、是非マッドブリックへ訪れてみてください。
最後に、パトリックから日本の皆さんへメッセージをもらいましたので、ご紹介します。
「ワイヘキ島にあるワイナリー&レストラン、マッドブリックでは、自慢のスペシャルな料理とワインをご用意しています。
いつでも大歓迎です。是非いらしていただき、すばらしい時間をお過ごしください。
日本の皆さまとお会いできることを楽しみにしています。」
豊かな時間と雰囲気を味わいに、是非行ってみてください。
我妻
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