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投稿日 : 2017.2.17 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

マウント・ディフィカルティ・ワインズのワインメーカーズディナー in 青山ブション アミュゼ

マウント・ディフィカルティ・ワインズのワインメーカーズディナー in 青山ブション アミュゼ

こんにちは。

昨晩、マウント・ディフィカルティ・ワインズのワインメーカーズディナーに参加してきました。
今回は表参道にあるフレンチレストラン、青山ブション アミュゼさんにて、マウント・ディフィカルティ・ワインズのワインメーカー、
ZoeKaneさんとディナーをさせていただきました。

マウント・ディフィカルティ・ワインズはセントラル・オタゴにある、ピノ・ノワールとシャルドネを中心に栽培醸造しているワイナリーです。
オープンは1993年と、まだ年月の浅いワイナリーですが、世界中でさまざまな賞を受賞し、大変高い評価を得ている名門ワイナリーとして知られています。

まず最初に出されたワインは“バンノックバーン ピノ・グリ2013”です。

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甘みが控えめで、程よい酸味も感じさせるバランスの良いワインでしたが、2013ビンテージはややフレッシュ味に欠ける印象でした。

こちらをアンチョビソースのクリームとともにソテーされた、「芽キャベツをクレームアンジョワで」というお食事と一緒に頂きました。

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アンチョビは香りの強い素材ですが、このワインの酸味を引き立て、元々バランス感のあったワインに複雑さ与えた印象で、なかなかのマリアージュでした。

続いてのワインは“ロウバーン シャルドネ2015”と“ロウバーン シャルドネ2012”です。

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両方とも口に含んだ瞬間にオーク樽の深い香りが鼻に抜け、ミネラルや柑橘系の複雑な味わいのバランスを楽しむことが出来る、まさにシャルドネの王道のようなワインでした。

2015の方がよりストレート、2012の方が年数が進んだ分の香り高さと、よりバランスよく発酵された感じがありました。

2015の方は非常に主張が強く、ガツンと香りと味わいが突き抜けるような感じだったので、これからまろやかに熟成されることが期待されます。
実際、生産者のZoeさんも、2015年のこれからの発酵での変化が楽しみだと話されていました。

また、どちらのビンテージもミネラルが高い感じだったので、「完熟トマトのロティ つぶ貝と帆立のエチュベを乗せて~レモンとタイムの香り~」という次のお料理のトマトにとてもよく合いました。

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ただ、つぶ貝や帆立といった素材を、この香りの強いシャルドネとマリアージュさせるためには、バターソテーなどの方が合うのかなとも思いましたが。。。

トマトとの愛称はバツグンでした。

ゆっくりとシャルドネを味わっている間に、もう一つのお料理が出されました。
「パートブリックで包んだ真鱈のブランダード ~菜の花とパプリカのソースで~」。

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ブランダードは鱈をペースト状にしたお料理。
柔らかな食感と鱈の香りを楽しめる一品で、これ自体は本当に美味しかったのですが、なにせ今回のシャルドネは香りが高いので、マリアージュとしては△。

ただ、菜の花の強い苦味は、シャルドネと不思議とぶつからず、面白いマッチングをしていたので、こちらは良い感じでした。

最後のワインはお待ちかね、Mt. Difficultyの顔とも言えるピノ・ノワールの飲み比べです。

“ローリング・メグ ピノ・ノワール2014”
“バンノックバーン ピノ・ノワール2014”
“ターゲット・ガリー ピノ・ノワール2013”

の3つが出されました。

ローリング・メグは低い温度で熟成され、まだ若いうちに飲むことを考えて作られたワインだそうです。

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気取らずに飲める、日常のピノ・ノワールという位置づけですが、それでもピノ・ノワールの優美さに溢れたワインでした。

バンノックバーンは、ローリング・メグよりもタンニンやスパイス味がプラスされ、複雑な味わいに仕上がっていました。

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それでも、ピノ・ノワールの美しいバランスは損なわれず、高級感を感じさせる非常に完成度の高いワインでした。

ターゲット・ガリーは毎年作られているわけではなく、ブドウの出来がいい年だけに生産される、非常に貴重なワインなのだそうです。

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バンノックバーンよりも更にミネラルが多く含まれており、チョコレートを感じさせる、とても深い味わいのワインでした。

ターゲット・ガリーのみリーデルのピノグラスで出され、ゆっくりとワインが開いていく感じを楽しむことが出来ました。

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3つともに完成度が本当に高く、多くの評論家から高評価を受けているというのもうなずける、素晴らしいワインです。

ゆっくりと空気に触れながら、ワインが開いていく感じがまた、時間を忘れて楽しむことが出来る、ピノ・ノワールの醍醐味です。

こちらのピノ・ノワール3種類には、急きょ北海道産の蝦夷鹿から変更された「アンガス牛の藁焼き」というメインのお料理に合わせられました。

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藁で焼かれたため、スモークされた感じのお肉を、岩塩とマスタードで頂くお料理です。程よい柔らか味と、ジューシーさが特徴のお肉でした。

こちらはローリング・メグとの相性がとてもよい感じがしました。

ただ、スモーク香が強いお肉料理だったため、より洗練され、優美な香りと複雑さを持つバンノックバーンとターゲット・ガリーに対しては、この2つのワインのよさとぶつかってしまい、ちょっともったいない感じもありました。

あわせるなら、メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンなどの赤ワインだったかな・・

最後は「イチゴのフィアンティーニとイチゴのソルベ」のデザートと、フレーバーティーが出て、終了。

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私としては、はじめてのワインメーカーズディナーの参加で、非常に勉強になりましたが、一緒に参加した熊木いわく、

ワインリストとして提示されたものと、実際に出されたワインのビンテージが異なっていたり、急きょメイン料理が変わったり、少しお粗末なディナーイベントとのことでした。

ワインビンテージが異なるなどのアクシデントもありましたが、終始穏やかに、和やかな雰囲気で会は進み、常に楽しそうにワインについて語る、Zoeさんの笑顔がとても印象的でした。

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会の終了後、今回出された6本のワインのラベル全てに、Zoeさんからサインを頂きました。

なんと彼女にとって、人生で初めてサインを求められたということで、とても喜んでくださいました。

素敵なワインに対しての感謝を伝えると、セントラル・オタゴに来た際は、是非ワイナリーを訪ねて欲しいとお言葉をいただき、笑顔でまたの再会を約束しました。

私にとって今回のベストワインは、“バンノックバーン ピノ・ノワール2014”でした。

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また是非ゆっくりと、この優美なワインを、色んなお料理のマリアージュで楽しみたいと感じました。

我妻

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