こんにちは。
昨日は私主催のニュージーランドワイン会を開催させていただきました。
題して「リースリングをとことん味わうNZワイン会」。
今回はリースリングのみに限定し、お料理とともに6本のニュージーランドリースリングワインをご提供させていただきました。
リースリングは、ドイツにおいて最も重要な地位を占める白ワイン用ぶどう品種です。
きりっとして料理に合わせやすい辛口から、ミネラルたっぷりの個性、やや甘口で食前酒にも最適な個性、そしてデザートワインとして有名な貴腐ワインまで、リースリングが創造するワインの世界は非常に広く深いのが特徴です。
生産者の個性や、ワイン作りのポリシーなどが最も反映されやすいワインのひとつでもあると思います。そんなドイツで有名なリースリングですが、ニュージーランドでも多くの生産者が手がけています。
最初にご提供したのは、「アストロラーベ」というワイナリーの「ドライリースリング2015」。
辛口でスッキリとした飲み口が特徴のこちらのワインには、
「いんげんのピーナッツバター和え」
「ツナとアボカドのディップ」
をご用意。
ピーナッツバターは、ニュージーランドの首都ウェリントンの名産でもあります。今回はウェリントンで入手したピーナッツバターを使いました。
ドライリースリングはとてもフードに合わせやすく、貝やカルパッチョなどとお出しするのが一般的ですが、こういった和え物や、アボカド、ツナなどにもとても良く合います。
2本目は「インヴィーヴォ」の「セントラルオタゴリースリング2014」。
系統としては「やや甘口」と呼ばれるカテゴリーですが、グレープフルーツのような柑橘系の甘さと、余韻として残る酸が絶妙なので、甘さを感じさせずにスッキリと頂くことができる良品です。
こちらには「三色サラダ」と、恒例となりつつある「鳥ハム」をお出ししました。
鳥ハムは低温熟成で胸肉をじっくりローストしているため、フワッとジューシーに仕上がります。
この鳥の旨味は、やや甘口のリースリングにとてもよく合うんです。
3本目は「シャーウッド・エステート」の「ストラタムリースリング2015」。
シャーウッド・エステートはワイパラ・ヴァレーに位置するサステイナブルプログラムおよび有機栽培に取り組んでいるワイナリーです。
こちらもやや甘口ですが、インヴィーヴォとは違って、桃や梨などのような甘さが引き立っています。
もちろん酸とのバランスも絶妙なので、甘さを感じながらもスッキリと飲める一本です。
こちらにはスパニッシュオムレツを合わせて頂きました。
4本目は「アタマイ」の「トラディショナルリースリング2016」です。
今までの中では50gと、最も残糖が多いのですが、それを感じさせないだけのしっかりとした酸と、多様なアロマが特徴で、口の中で複雑に絡み合う感覚が幸福感を感じさせる、素晴らしい1本です。
5本目は「プロフェッツ・ロック」の「ドライリースリング2014」です。
ミシュランガイド全世界版のトップ50のレストラン中、15以上のレストランが採用しているこのワイナリーは、いずれ世界のワイン界をリードするだろうと言われています。
多彩な花の香り、シトラス、洋ナシなどの芳醇な香りが豊富なミネラルが特徴です。フレッシュでありながら凝縮した果実味としっかりとした酸を持ち、複雑な味わいが非常に素晴らしいプレミアムワインです。
こちらには、少し辛めに味付けしたペンネ・アラビアータをお出ししました。
ドライリースリングには、こういった辛い料理もとてもよく合います。
最後にお出ししたのは、先日も記事を書かせていただいた「ラブブロック」の「リースリング2012」です。
とにかく有機栽培にこだわり続けて生産しているこちらのワインですが、まずは皆さんその色に驚かれていました。
黄金色に輝くボディーからは、完熟した南国のフルーツのような香りが漂います。「香りをかいでいるだけで幸せになる」とある参加者の方がおっしゃっていましたが、まさにその言葉通りだと思います。
口に含むと、その瞬間にいっぱいに広がる、完熟したパイナップルのような甘みと香り、続いて程よい酸味がマッチして、非常に飲みやすいのが特徴です。
こちらには、桃とシャインマスカットをあわせてデザートとして味わっていただきました。
3回目となる今回のNZワイン会。
早速感想もたくさん頂いています。
「同じ品種のワイン、しかも良質なモノを飲み比べる機会は、今までになかったので、とっても勉強になりましたし、何よりすごく美味しかったです。」
リースリングを楽しんでいただけたようで、嬉しい限りです。
それぞれに話が盛り上がり、笑いの絶えないワイン会となりました。
ご来場くださった方に、改めて御礼申し上げます。
我妻
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