投稿日 : 2018.6.7 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク
2010年度のエアーニュージーランド・ワインアワード チャンピオンワイン 「ペレグリン ピノ・ノワール2009」
こんにちは。
先日のユリヒャーに続き、その翌年2010年のエアーニュージーランド・ワインアワードのチャンピオンとなった「ペレグリン(Peregrine)」というワイナリーのピノ・ノワール2009をテイスティングさせていただきました。
※毎年エアーニュージーランドワインアワードでのチャンピオンワインテイスティングしているのを恒例の企画としています。
興味のある方は、記事末尾に過去の記事をリンクしていますので、良かったらご覧くださいね。
ペレグリンは、南島のセントラル・オタゴにあるワイナリーで、1998年にグレッグ・ヘイ(Greg Hay)氏によって設立されました。最初のヴィンテージである1998年のソーヴィニョン・ブランがエアーニュージーランド・ワインアワードでチャンピオンとなり、華々しいスタートを切ります。
それから約10年後に、再びニュージーランドのチャンピオンとなったのが、こちらのピノ・ノワール2009です。
2009年ですから、9年前のワインになります。
先日のユリヒャーに続き、9年、10年という熟成は本当に楽しみな年代です。
いつもながらにドキドキしながら、栓を開けました。
グラスに注ぐと濃い紫色で、程よい熟成を感じさせます。グラスを回して香りを嗅ぐと、立ち上ってくるチェリーやラズベリーのような果実味と、柔らかなスパイス香。とっても幸せになる美しい香りです。しばらく香りだけを味わっていられます。
そうして、ゆっくりと口に含みます。ドキドキ・ワクワクの一瞬です。
まずは口いっぱいに、完熟したプラムのような果実の甘みが広がりました。続いてこのワインの骨格を作り出すしっかりしたタンニンと、これぞセントラル・オタゴというような土の香りのするミネラルが広がり、黒胡椒のようなスパイスがやってきます。
強い日照時間と、ごつごつした岩の土壌のセントラル・オタゴをしっかりと表現しているワインです。
ユリヒャーもピノ・ノワールでしたが、これは全く違う表情のピノ・ノワールといえます。
こちらのワインは開いてくると、タンニンとスパイスがまろやかになり、果実の甘みと絶妙にマッチしてきました。
これくらいの熟成感のあるセントラル・オタゴのピノ・ノワールは本当にさすがですね。非常に美味しく頂くことができました。
チャンピオン・ワインは、毎年どれも表情が違いますが、どれも素晴らしいです。
なお、ペレグリンはこのようにワイン品評会で賞をとるでけでなく、非常に近代的かつ芸術的な建物も特徴なんだそうです。その建物も世界的に評価を受けているそうで、いつか訪れてみたいワイナリーのひとつになりました。
【過去のチャンピオンワインのテイスティングレポート】
2009年:ユリヒャー「ピノ・ノワール2008」
2008年:チャーチロード「リザーブ・ホークスベイ シラー2007」
2007年:トリニティーヒル「オマージュ シラー2006」
2006年:デルタ・ヴィンヤード「ピノ・ノワール2005」
我妻
タグ : エアーニュージーランド, セントラルオタゴ, ニュージーランドワイン