こんにちは。
昨晩、毎月恒例のワイン会を開催させて頂きました。
今回のテーマは「シレーニ・エステート」。
シレーニ・エステートは、ホークスベイにあるワイナリーで、現在、日本に輸入されているニュージーランドワインの中で、輸入量No.1を誇っています。
ローマ神話に登場する酒の神であるバッカスの従者であり、「おいしいワイン、食事、そして素晴らしい仲間」との生活を楽しんだとして知られている、シレーニ神に由来して名づけられたワイナリーです。
実際に、食事との相性を重視し、お手ごろ価格のワインを楽しんでもらうことをシレーニ・エステートはモットーとしています。
そんなシレーニ・エステートから、今日は7種類のワインをセレクトしてご用意させていただきました。
1)ヌーヴォー ソーヴィニヨン・ブラン2018
乾杯は、良く冷やしたヌーヴォーのソーヴィニヨン・ブランをご提供させていただきました。
北半球とは季節が正反対の南半球ニュージーランドでは、2018年のブドウの収穫がすでに終了し、2018年ヴィンテージのワインが、続々と登場しています。
特にこのヌーヴォーは7月から発売されているのですが、グレープフルーツのような果実のアロマに、爽やかなハーブのニュアンスが重なり、はじけるようなフレッシュさが特徴のソーヴィニヨン・ブランです。
お食事としては、「エビとアボカドのマリネ」をご用意。
ハーブのニュアンスが強く、爽やかなこちらのソーヴィニヨン・ブランに合うように、レモンとライムで爽やかに、さっぱりと頂ける様に工夫しました。
2)ヌーヴォー ピノ・ノワール2018
続いては、同じくヌーヴォーとしてソーヴィニヨン・ブランと同時に発売されたピノ・ノワールをご提供しました。
こちらのピノ・ノワールは爽やかなチェリーや、いちごやスミレの花など、上品な香りが広がります。まさにフレッシュなお花畑のような新酒で、香りも味も、軽やかな気持ちにさせてくれる1本です。
お食事には「野菜とキノコのトマト煮込みスープ」をご用意しました。
急に涼しくなってきた昨今、温かいスープとフレッシュなピノ・ノワールをあわせていただきました。
3)スパークリング ソーヴィニヨン・ブラン[NV]
ここからは、スパークリングワイン5種類をセレクトし、順次お出ししていきました。
まずはスパークリングのソーヴィニヨン・ブランです。
こちらには、中華風の味付けのものにマリアージュさせたいと思い、「イカとセロリの中華風塩炒め」をご提供しました。
セロリの風味と、しょうがと紹興酒で味付けしたイカから出た旨みを、やや辛口のこちらのスパークリングワインが綺麗に流してくれる、そんなマリアージュができたように思います。
4)スパークリング シャルドネ[NV]
シャルドネは、一瞬本当にシャルドネ?と感じさせるほどに強い柑橘、特にレモンのニュアンスが色濃く、爽やかな辛口に仕上がっていました。
あわせていただいたお食事は、「豚とレンコンのすり身揚げ」です。
バゲットにパテをたっぷりと乗せて、油で揚げました。
さっぱりとしつつも、辛口のこちらのワインが、揚げ物によく合ったのではないかと思います。
5)スパークリング ピノ・グリ[NV]
ピノ・グリの方は、ライムの皮を連想させるような柑橘と程よい苦味があり、こちらもシャルドネと同じく辛口スタイルです。
シャルドネとピノ・グリ、飲み比べると違いがハッキリ分かる2種類ですが、逆に飲み比べる機会もほとんどないと思いますので、面白かったのではないかと思います。
お食事としては、こちらも中華メニューからチョイスしました「よだれ鶏」をお作りしました。
じっくりと蒸しあげ、うまみを凝縮させた鶏肉に、たっぷりの中華タレを絡めてお召し上がりいただきました。
中華のタレは後味が口に残るものですが、柑橘をベースに持つこちらのピノ・グリのスパークリングが、綺麗に洗い流してくれたように思います。
6)スパークリング ロゼ[NV]
ロゼもこの次にお出しするスイートメルローも、シレーニが得意とする「メルロー」というブドウ品種を使ったワインです。
ロゼの方が辛口ですが、それでもほんのりと完熟したプラムのようなメルローの特徴のニュアンス、果実味、柔らかな甘さを見出すことができ、非常にフルーティーな1本です。
こちらのワインには、じっくりと赤ワインとデミグラスソースで煮込んだ「ボロネーゼのパスタ」をご用意しました。
デミグラスソースで引き出された合挽き肉の旨みが、辛口の中にもしっかりとメルローの果実味のニュアンスのあるこちらのロゼに引けを取らずにマッチしたのではないかと思います。
7)スパークリング スイート メルロー[NV]
ここまででおなかいっぱいという声も聞かれましたが(笑)
最後にデザートとして、「黒糖蒸しパン with マヌカハニー」をご用意しました。
ワイン会の間に蒸しあげ、あつあつ、ふわふわのパンにマヌカハニーをつけて召し上がっていただいたところ、皆さんから大絶賛を頂きました。
蒸しパン単体でも黒糖の柔らかな甘みを感じられますし、マヌカハニーを塗っていただくと、より濃厚な味わいの蒸しパンとなり、手が止まらないという嬉しい感想を頂きました。
そこにあわせていただいたのが、スイートメルローです。名前の通りにやや甘口に作られたメルローのスパークリングで、色も美しい濃い紫色をした、珍しいスパークリングワインです。
こちらの甘さと、黒糖やマヌカハニーの甘さは決してお互いがぶつからず、それぞれに協調しあったマリアージュになったと思います。
今日のワイン会は、いつもより少人数ながらも、まさしくシレーニ神が愛したように、ワイワイと楽しく盛り上がる会となりました。
みんなでおなかいっぱいになりながら、最後に記念写真を撮影。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
我妻
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