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ニュージーランドの旬な情報や取材報告など、タイムリーな話題を綴っています。

投稿日 : 2024.7.8 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス 第2戦 レポート

リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス 第2戦 レポート

7月6日(土)に豊田スタジアムにて行われた、リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス 第2戦を取材してきました。

先週6月29日(土)に秩父宮ラグビー場で行われた第1戦は、36-10でマオリ・オールブラックスが勝利しました。(試合レポートはこちら

キウイブリーズが注目するのは、ビリー・ハーモン
先週に引き続き共同キャプテンを務めます。

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リザーブに入った
マックス・ヒックス(No19)

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二コラ・ブロートン(No20)

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試合前のハカ

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前半10分マオリ・オールブラックスの反則から素早くリスタートしたJAPAN XV。齋藤からのパスを受けたサミソニ・トゥアのトライで先制します。

第1戦と同じくペアになってディフェンスをすることで、マオリ・オールブラックスにプレッシャーをかけ反則を誘うなどして得点させませんでした。

前半は、8-0でJAPAN XVがリードして折り返します。

後半5分ラインアウトモールで押し込み、最後はカート・エクランドが飛び込みトライ!
ラメカ・ポイヒピのコンバージョンゴールも決まり、1点差にします。

しかし10分にペナルティゴール、13分竹内のトライで再びリードを広げるJAPAN XV。

後半18分にマックス・ヒックス

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後半26分に二コラ・ブロートンが交代で入りました。

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ニコラはこれがマオリ・オールブラックスデビューでした。

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後半27分ラインアウトモールからタイロン・トンプソンのトライが決まり、4点差にまで迫りましたが。。。

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慣れない暑さとJAPAN XVのプレッシャーで消耗しているのと、焦りも見られたように感じました。

JAPAN XVは後半33分にペナルティゴール、36分に佐藤のトライでさらに突き放しました。

試合は26-14でJAPAN XVが勝利しました。

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JAPAN XVは短い期間でここまで修正してきたのは本当に素晴らしいと思いました。
勝利できた要因として、まず集中力が途切れなかったことです。
特にディフェンスで動き出しが早くプレッシャーをかけにいくことで、マオリ・オールブラックスはテンポ良いボール出しや動かせていなかったです。

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若手選手たちのハングリー精神も見られて良かったです。

試合後のマオリオールブラックスの選手たち

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日本へのリスペクト素晴らしかったです。東葛のアッシュディクソンが他の選手へお辞儀を伝えていました。

試合後に行われた記者会見の一部をお届けします。

JAPAN XV
Q. 手応えを感じた部分は

A. 齋藤直人

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「先週から改善できた点として、まずスコアしきれたところ。特に前半もちろんミスもありましたが22m入ってスコアしきってゲームを先に支配できたところと、ディフェンスで我慢強く、前半のスコアにも表れていますが前半8-0で攻められる場面もありましたけど簡単に取られることなく粘り切れたこと。3つ目は80分通して全員オンの状態でいられたと感じています」

Q. マオリ・オールブラックスに勝つことができましたが感じることは

A. エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ

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「史上初めてマオリ・オールブラックスに勝つことができ、大きな実績になっていると思います。マオリ・オールブラックスは誇りが高く世界でもトップ10に入るチームだと思っていますので、そういったチームに対して勝利を収めることができたのは大きな自信につながります。若いプレイヤーが多いチームの中では自信というのは大切ですし、やっていく道への信条へと繋がります」

マオリ・オールブラックス
Q. 先週と比較すると苦しそうに見えましたが、グラウンドや選手たちのコンディションはどうでしたか

A. ラメカ・ポイヒピ

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「フィールドのコンディションは良かったです。確かに暑かったのですが、両方とも同じコンディションで戦いましたしその中で日本の方がより良い試合をしたということだと思います」

Q. 日本のディフェンスについて

A. ロス・フィリポ ヘッドコーチ

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「日本は今日さらに競争性を増していて、先週よりも改善された部分が多くありました。パフォーマンスが非常に上がったと思います。自分たちの方としてはハーフタイムの時に、前半エラーが多かったので減らそうという話をしました。確かに後半エラーは減って前半よりも良いプレーができたのですが、日本が勢いがありましたし精度も上がっていました。この結果は自分たちの努力が足りなかったということでは全くありません。前半は自分たちにとって厳しい内容になりました。できるだけ明確に、はっきりとしたプレーをしようと思ったのですが40分間継続するのが厳しかったです」

Q. エディーがまた来年マオリ・オールブラックスと試合をしたいと言ったら受けますか

A. ロス・フィリポ ヘッドコーチ

「もちろんです。いつでも受けたいと思います。(JAPAN XVと日本代表どちらですかとの問いに対し)例えば両方と試合をすることが出来たらいいんじゃないでしょうか。JAPAN XVが1戦目である種ウォームアップの試合として、翌週にフル代表と戦うというのもいいアイデアだと思います」

ラメカ・ポイヒピ

「もちろん100%出る意欲があります。例えどういう対戦相手だったとしても、それに関わらずマオリ・オールブラックスとして試合に出ることが名誉なことで、しかも日本が対戦相手であることはありがたいことです。今回日本に来て皆さんがもてなしてくださって感謝しています。ですのでまた日本と戦うことは嬉しいことです」

こちら補足すると、マオリ・オールブラックスは国の正式な代表チームではないので、今後も対戦する際は日本は「JAPAN XV」の名称になります。今回JAPAN XVはまだ経験の少ない若手も多かったですが、マオリ・オールブラックス側としては日本のフル代表クラスのメンバーとも戦いたいということだと思われます。

試合後、岡部 崇人と話すビリー・ハーモン

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ビリーの移籍先はまだ発表されていませんが、もしかして…!?
正式リリースが待ち遠しいです!

なお、本人に聞いたところチームへの合流は11月とのことです。

マックス・ヒックスと二コラ・ブロートンは来季もハイランダーズでプレーするそうです。

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マックスはまだ24歳と若い選手ですが、「自分もビリーのように日本でプレーしたい!」と言っていたので、将来的に来てくれたら嬉しいです!

ではでは

熊木

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投稿日 : 2024.5.31 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京 レポート

NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京 レポート

5月26日(日)に国立競技場にて行われた、NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京 を取材してきました。

昨年のプレーオフトーナメント決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイに敗れ今年は王座奪還を目指す埼玉パナソニックワイルドナイツと、リーグワン初優勝を狙う東芝ブレイブルーパス東京の対戦です。
なお、埼玉パナソニックワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督と東芝ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダーHCはクルセイダーズ時代に師弟の関係でした。

キウイブリーズが注目するのは、東芝ブレイブルーパス東京のシャノン ・フリゼル

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立ち上がりから流れをつかんだのは、埼玉WKでした。
敵陣で攻撃する時間が長く攻防の末、前半5分と20分に松田がペナルティゴールを決めてリードします。
なかなか攻撃できなかったBL東京でしたが、27分にスクラムから外に展開してジョネ ・ナイカブラのトライ

その後35分にペナルティゴールでBL東京が 3点を追加しました。

38分に埼玉WKのマリカ ・コロインベテがイエローカードとなり1人少なくなっても固い守備でBL東京は取りきれませんでした。

両者ともに譲らず拮抗した試合展開で、10-6でBL東京がリードして前半を終えました。

後半から入った埼玉WKのクレイグ・ミラー

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痛んで倒れ込む場面もありましたが、それでも立ち上がって攻守にわたって懸命にプレーしていました。

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後半5分ジョネ ・ナイカブのトライでBL東京がさらに点差を広げるも、23分に埼玉WKベン ・ガンター、28分小山のトライと松田のコンバージョンゴールで20-17にします。

素晴らしい連携プレーでさすが埼玉WKでした。

しかし34分BL東京が連続攻撃で抜け出し、森のトライで再度BL東京がリードします。

残り時間わずかとなり、埼玉WKがボールをつなぎトライで優勝を決めたと思われましたが…

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TMOによりスローフォワードでトライがキャンセルされました。
ここについては自分はフォトでピッチにいたので、正面から見ていてもスローフォワードなのは分かりました。ただもっと早く笛が鳴っていたら…と正直思ってしまいました。
両チームとも体力消耗がすごかったと思います。モウンガの試合中のこの姿は見たことありません。

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その後も埼玉WKは最後の最後まで攻めるも、試合は24-20で東芝ブレイブルーパス東京が勝利し、リーグワン初優勝そして14シーズンぶりの優勝となりました。

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本当にどっちが勝ってもおかしくない凄い試合でした!

観客数は56,486人でリーグワンの1試合最多入場者数の記録を更新しました。

自分はラグビーの取材を15年くらいやっていますが、国立競技場で試合をやってこんなにたくさんのラグビーファンが入るようになったのを見て感慨深いです。

試合後、優勝を喜ぶ選手たち

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ハイランダーズコンビ
来年もロブトンプソンは東芝でプレーするということです!

シャノン ・フリゼルとリッチー ・モウンガのファミリーもピッチに来て一緒に記念撮影をしていました!

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記者会見の一部をお届けします。

埼玉パナソニックワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督

Q. 特に前半ペナルティーがパナソニックにしては多かったと思うのですが

A. 前半お互いのチームがすごくプレッシャーをかけ合っていたのですが、東芝の方にリターンが大きかったと思います。それが結果的に最後に大きな差を生み出しました。お互い良い一瞬一瞬があったので、どちらに転んでもおかしくない試合であったとともに、今回敗れてしまったことで自分たちが痛手を負っているところです。このチームはすごく良いシーズンを送っていた中でこのような結果になってしまったので、より痛いですし飲み込むのに時間がかかると感じます。素晴らしいファイナルで選手、チームをすごく誇りに思っていますし、いいラグビーを繰り広げてくれました

Q. 後半フロントローの交代がいつもより早かったようですが

A. エネルギーをチームにもたらしたかったというのがあります。私たちはいいベンチを抱えていますし、フロントローについては先発とベンチでは差がないと思っていますのでそのような判断をしました。プレッシャーを後半から返していきたいと言う気持ちがあり、スクラムやペナルティーというところで自分たちが苦しい部分があったのでそのような背景があります

坂手キャプテン

Q. ここまで完璧に勝ってきたチームで何か足りないものは感じるか

A. 足りないもの、何だったんですかね…。ロビーさんも言いましたけど良いシーズンでしたし、最後こういう風に負けて失敗と思うんじゃなくてみんなで成長してきましたし、全員が同じベクトルを向きながらやってきたので、決勝というのは昨年もそうでしたがどちらに転ぶかわからない瞬間なので、戦績というのは何も関係ないイーブンなゲームでそこを落としてしまったのかなと思っています。(中略)一歩及ばなかったというところと、ペナルティーの部分をしっかりとレフェリーにうまくアジャストしていくというのを言葉で言うのは簡単なんですけど…そこは考えていかないなと思っています。最後TMOの部分で変わってしまったんですけど、皆自信を持ってプレーしていましたし、最後トライにならなかったんですけどそこまですごく綺麗だったんで、ああいうラグビーをずっとしてきたので。TMO入りましたけど、ただ自分たちのプレーで間違った選択はしていなかったなと思っています
(TMOについて)ゲームを大きく変えたというところはもちろんそうだと思いますし、ここで批判するのは簡単ですし、どういう判断かっていうのはその日のその日に来るレフェリーによって変わってくるので。しっかり受け止めていきたいです

東芝ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダーHC

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「最高の瞬間をキャプテンのリーチと共有できることを嬉しく思います。これ以上ないくらいチームのことを誇りに思います。今日の試合の流れは自分たちというのをまさに表したかなと。跳ね返す力、粘り強くできたこと。最初25分間までは5回くらいターンオーバーでボールを得ることが出来ましたが全部相手に返してしまいました。そこから素晴らしい信じられないくらいのアタッキングラグビーで東芝らしさを見せれたかなと思います。最初の15分は逆にディフェンスとしての東芝ラグビーでスクラム、ラインアウトも今日はすごく力強さを見せれました。それ以上に強かったのは自分たちの執念だと思います。まさにハードワークした選手たちのおかげです。本当に素晴らしいラグビーになったのはパナソニックのおかげでもあります。どれだけクオリティが高いチームなのかをまさに見せてくれました。最後は色々な展開になりましたが、最後ひとつのFWパスが明暗を分けました。本当に信じられないくらい素晴らしい決勝で、素晴らしい観衆の前でラグビーができました。自分たち、人々のためにも大きな夢があります。誇りに思える日になりました」

リーチ マイケル キャプテン

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「今シーズン通して多くのファンが東芝応援してくれたことに感謝しています。やっと優勝できて本当にほっとしています。堀江さんの最後の試合で最後の最後まで同じピッチに立って複雑な想いで、寂しさ半分勝った喜び半分でした。東芝が5年間積み重ねてきた努力がやっとトロフィーを府中に持って帰れることを嬉しく思います」

Q. リッチーがチームにもたらしたものは

A. ラグビーIQかなと言えると思います。チームにもたらしたものは本当に大きくて、クルセイダーズやオールブラックスという成功を収めたチームで優勝を掴んできています。その中で判断する部分、ゲームをコントロールする部分というのは今日の試合でも発揮できていて、チームにとって大きな存在です

試合後、ミックスゾーンにて囲み取材に応じたシャノン・フリゼル

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Q. 今の心境は

A. 疲れましたのでビールが飲みたいです。日本でここ数年にわたってトップのチームといえるパナソニックに対して、勝ち切ることができて本当に嬉しく思います

Q. 非常にタフな試合でTMOもありましたが

A. 最後のトライが決まった瞬間に関しては、その場ではかなり厳しいなという感覚ではあったのですが、TMOになって、決勝戦ということで予想していた通り、細かいところで例えば1本のタックル、1本のパスのところ。試合でいうと、最後のジョネの一個のジャッカルというところで試合が決まったのかなと

Q. 原田選手はリッチーとフリゼルが来たから優勝できたと言っていましたが、それについてどう思いますか

A. もしかすると外からだとそう見えるのかもしれませんが、自分とリッチーとリーチ、ワーナー含めてワールドカップにいた選手はチームに遅く合流したのでプレシーズンがすでに始まっていて、遅れて合流した時点ですでに素晴らしい文化があると感じていたので、試合で表に見える活躍度合いとはまた別に陰で頑張ってくれた選手たち、スタッフたちがいると思います

Q. ワールドカップ後にチームに合流して東芝への想いは

A. ワールドカップ期間中にリッチーと2人でワールドカップ優勝して東芝に行ってリーグワン優勝できたら最高だよねっていう話をしていて、ワールドカップ決勝は惜しくも敗れてしまいましたが、この負けを忘れるためにも早く東芝に行ってリーグワン優勝しなきゃなと思いだったので、そのコミットメントの気持ちから来たのかなと思います

Q. リーグワン決勝とワールドカップ決勝の雰囲気の違いは

A. 試合の雰囲気、会場の雰囲気はかなり近いものがありました。ただ試合の強度はワールドカップはテストマッチなので少し上にいくのかなと思いますが、今日の試合でいうと日本のラグビーの基準を長年示してきたパナソニックに対してチーム一丸となって戦って最終的に勝利を収めることができて本当に嬉しく思っています

クレイグ ・ミラーに独占インタビューしました。

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Q. 今日の試合はどうでしたか

A. 見ていただいたように、何度か得点のチャンスがあったのに、それをものにできなかったのが残念です。だからいくつか課題を残したかもしれないですが、とても良いチームですし、みんなこの試合に向けて本当によく準備してきたと思います

Q. 次のシーズンは今のところどうですか

A. そうですね。これからの数週間でいい回復を遂げたいし、何が起こるか楽しみです

Q. 日本代表はどのような印象ですか

A. まずは今夜はチームメイトに囲まれて、いいシーズンだったことを祝いたいです。そして今年達成したことを誇りに思うべきだと思います。そして、これからは彼らが中心になると思っています

Q. ニュージーランドに戻るのですか

A. 今のところニュージーランドに行く予定はなくて、別の場所で他の家族に会うことになるかなと思います

インタビューでは今後については濁した感じだったので、ちょっと気になっています。。。

リーグワンが終わり、次は6月22日(土) からラグビー日本代表の試合が続きます。エディー・ジョーンズHC体制になってから初めてのゲームです。世代交代もあるでしょうし、どんな顔ぶれが揃うのでしょうか!?
個人的には6月29日(土)、7月6日(土)に開催されるリポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス が今から楽しみです!

ではでは

熊木

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投稿日 : 2024.5.21 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント 準決勝 東芝ブレイブルーパス東京 vs 東京サントリーサンゴリアス レポート

NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント 準決勝 東芝ブレイブルーパス東京 vs 東京サントリーサンゴリアス レポート

5月19日(日)に秩父宮ラグビー場にて行われた、NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント 準決勝 東芝ブレイブルーパス東京 vs 東京サントリーサンゴリアス を取材してきました。

今季3度目の府中ダービーです!過去2試合は東芝ブレイブルーパス東京が勝利しています。
4月27日(土)の第15節(試合レポートはこちら)後の記者会見で、東芝ブレイブルーパス東京のリーチ マイケルは「サンゴリアスは絶対変えてくる。やられた後のサンゴリアスが1番こわい」とのことでかなり警戒しているようでした。
東京サントリーサンゴリアスの田中監督は記者会見の時点で次対戦する時のプランをすでに2つ考えていて3週間かけて決めると話していました。
正直どちらが勝ってもおかしくない展開になることが予想されます。

キウイブリーズが注目するのは、東芝ブレイブルーパス東京のシャノン ・フリゼル

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リッチー ・モウンガ

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試合開始直後から流れをつかんだのは、東京SG
でした。8分に高本のドロップゴールで先制すると、22分にラインアウトからモールで押し込み、堀越がトライを決めました。
キックを上手く使って、BL東京に対してしっかりと対策してきているのがよくわかりました。
それでも苦しい時間帯を耐え抜いて25分ごろからBL東京の反撃が始まり、37分にラインアウトからジェイコブ ・ピアスのトライ!
前半ここで得点できたことはかなり大きかったはずです。

前半は10-7と3点差で東京SGがリードして折り返します。

後半初めから勢いがあったのはBL東京でした。2分佐々木のトライとリッチー ・モウンガがコンバージョンゴールを決めて逆転に成功します。

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15分シャノン ・フリゼルのトライはTMOの末認められました。

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自分はフォトとしてピッチサイドにいるのでシャノン ・フリゼルのパワフルな動きやディフェンスがより間近で見れましたが、かなり迫力がありました。

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24分ジョネ ・ナイカブラのトライでさらに点差を広げたBL東京に対し、東京SGはバテてしまっている印象を受けました。

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それでも粘って34分ハリー ・ホッキングスのトライで8点差に迫りますが及ばず。

試合は28-20で東芝ブレイブルーパス東京が勝利し、プレーオフ決勝進出となりました。
観客数は17,133人でした!

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プレーヤー・オブ・ザ・マッチは東芝ブレイブルーパス東京のFL佐々木でした。

東京サントリーサンゴリアスは敗れはしましたが、特にSO高本が良かったです。
試合後には同じポジションのリッチー ・モウンガと話していました。

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リッチー ・モウンガ「本当に素晴らしい才能を持った選手。長い間代表でプレーしているような経験を感じさせるような選手です」
トニーブラウンも言っていましたが自分も今後色々経験して日本代表を狙える選手だと思います!

記者会見では、
東京サントリーサンゴリアス 堀越キャプテン

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「(流れを掴みきれなかった理由は)簡単なミスだと思います。敵陣せっかく入っても3フェーズ以内にミスする場面が2回くらいありました。大事な時間帯での小さなミスが今日の試合の勝敗を分けた」
「(東芝の強かったところは)1番はフィジカル。ブレイクダウンのかけ方、ディフェンスの2人目のドライブの仕方、そこのコンタクトへのスピードチェンジとかそういう部分が徹底されていて、3試合ともプレッシャーはかなり感じました。あとセットピースに自信、プライドを持っている風に感じたのでFWとしてはすごい強いなというイメージがあります。今日に関しては僕たちもかなり準備してきたのでいい形でフィジカルバトルのところで勝てた部分もたくさんあったんですけど、僕たちのディフェンスで1人目のタックルミスで抜かれた場面もあったので、小さなミスがそのままスコアに繋がったんじゃないかと思います」

田中監督

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「前回やった時はどちらかというとボールを長く持ってアタックするというのがプランだったんですけども、東芝はコンタクトをするにつれてチームのエネルギーというかモメンタムを持つチームなので、中盤は早めにトランジションを起こす。起こし方として3つほど準備して今日遂行力は良かったと思います」

東芝ブレイブルーパス東京 リーチ マイケル

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「さすがサントリーさん。絶対違うことやってくると予想していて、その通り一気にワイドにやってきたり、ウイングにハイボール蹴ったり慣れてないラグビーでプレッシャーをかけてきた。その中でも80分みたら今だけ我慢して対策を考えて、どうやって上手くいくかチームとして話してそれが出来た。ずっとディフェンスでとにかく我慢して自分たちがボールを持ったら東芝ラグビー。ポジティブな結果が何回か続いていい形で前半終われたので、その勢いで後半行けた」

試合後ミックスゾーンでシャノン ・フリゼルの囲み取材が行われましたので、一部紹介します。

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Q. サントリーがいっぱい良いチャンスを作っていましたが、守り切れたシーンが多かったです
A. 今週の準備の段階からもう決勝だよ、という言い方をしていましたので、そういった意味で最初の20分間はかなりタフな時間になりましたが、そこをしっかり耐え抜いて勝つことができました

Q. TMOの時はどういう心境でしたか
A. 爪を切ったばかりでしたが、絶対トライしていたと自信満々でした。ただコーチには次回確実にガイドするようにと。なので来週も絶対勝てると思っています

Q. プレーオフに向けて自身がチームにアプローチしたことはありますか
A. 話したのは、決勝というのは全く違うものなんだよと。リーグ戦で2回対戦していますが、プレーオフは絶対違うものになるという話をしました

Q. チェスリン ・コルビ選手と対戦して印象は
A. まさにワールドクラスの選手で止めるのが難しい素晴らしい選手です。前回対戦した時に自分たちのディフェンスが良かったので、今回サントリーはキックを多用してくるだろうと分かっていたのですが、いいキックを蹴られたところもなんとか自分たちで対応できたのかなと思います

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試合後の両選手。健闘を称えている様に見えました!

決勝戦は5月26日(日)に国立競技場で行われます。東芝ブレイブルーパス東京と今季ここまで無敗の埼玉パナソニックワイルドナイツの対戦です!
こちらも取材予定ですので、またレポートします。

ではでは

熊木

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投稿日 : 2024.5.6 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン3 第15節 日野レッドドルフィンズ vs 清水建設江東ブルーシャークス レポート

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン3 第15節 日野レッドドルフィンズ vs 清水建設江東ブルーシャークス レポート

5月5日(日)に武蔵野市立武蔵野陸上競技場にて行われた、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン3 第15節 日野レッドドルフィンズ vs 清水建設江東ブルーシャークス を取材してきました。

ともに1年でD2へ昇格を決め、日野レッドドルフィンズはすでにD3優勝が決定しています。
清水建設江東ブルーシャークスは今季日野レッドドルフィンズに2敗しているため、最終節でリベンジを狙います。

キウイブリーズが注目するのは、清水建設江東ブルーシャークスのリマ ・ソポアンガ
オールブラックスとサモア代表キャップを持ちハイランダーズのレジェンドです。

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ケイン ・ハミントン

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以前インタビューでも聞きましたが、彼らが若い頃から一緒にプレーしているため、良いコンビネーションが期待できます。

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前半10分日野RD川井のトライで先制すると、29分までに合計4トライを決め26-0と大幅にリードします。FWが強くスクラムも良かったですし、突破力がありました。
江東BSは日野RDの激しいプレッシャーもあったと思われますが、反則が多くイエローカードにより一時は13人となる時間帯もあり苦しい展開に。

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それでも耐え抜き、前半37分と41分にトライを決め26-14で折り返します。
前半終了間際にトライが取れたのは大きかったです。チームに勢いをもたらしたと思います。

後半に入っても流れは江東BSでした。
4トライを決め、試合終了間際の日野RDの猛攻を防いで後半は無失点に抑えました。

試合は、38-26で清水建設江東ブルーシャークスが逆転勝利しました。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチはオルビン・レジャーでした。

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また、コンラッド・バンワイクはディビジョン3で得点王(156得点)と最多トライゲッター(11トライ)となりました!シーズン通して素晴らしい活躍でした。

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記者会見でのコメントの一部を紹介します。

清水建設江東ブルーシャークス 仁木監督

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「前半立て続けに取られた時はどうなるかと思っていたが、先週良い勝ち方をさせてもらったのでその流れもあって最後粘り強くやってくれたと思う」
「前半最後に取れたのがチームとして勢い付く大きいトライだった。ハーフタイムに立川含めて全員が各々声を掛け合っていたので、特にこちらから指示することなく選手たちが自立しているところを見て成長を感じた。

それがああいう逆転に繋がったんじゃないかなと」

立川キャプテン

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「前半ペナルティがすごく多かった。レフェリーとの解釈が合わずに、自分たちで首を絞めるようなことになってしまった。そこがすぐに修正できなくてスコアを3つくらい重ねてやっとはじめて修正できた。

(2人シンビンになり)13人になってもあまり気にせずに13人の時間をどう過ごそうかなと考えたくらい。

スクラムも押されていたしディフェンスしていてもどんどんゲインされていたけどそれは13人ではどうしようもないので時間が過ぎてからが勝負だと思っていた。結果として前半13人の時間があったのにもかかわらず12点差で折り返したので、後半全然いけるぞと逆に自信になった」

日野レッドドルフィンズ 苑田ヘッドコーチ

前半2トライ差で後半無得点だったことについて

「前半からブレイクダウンのところで相手の良いプレッシャーを受けていた中、相手の上手いアタックや良い精度のキックがあったりしてアンラッキーな部分がありなかなか自分たちの攻撃が継続してできる場面が少なかったのも大きかった。彼らは前半最後トライを取ってその勢いのまま後半自分たちはいけるんだと想いが強くなって自信を持ってプレーしていたと思うので、我々がそれを断ち切ることができなかったのがこの点差になった。9(ケイン・ハミントン )10(リマ・ソポアンガ )12番(オルビン・レジャー)の選手を中心に良いアタックの部分もあった。それは想定内ではあったが、彼らの精度が良かった」

試合後に独占インタビューしました。

ケイン ・ハミントン

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Q. 今日の試合はどうでしたか?
A. 今日はとても暑かったです。最初の25分はかなり難しかったです。いくつかの反則をしたことによって勢いを失い、26-0で負けてしまった。でもハーフタイム前のトライは大きな助けになりましたね。その後はお互いに勢いが出てきた。僕たちは大丈夫です。

Q. いつニュージーランドに戻るのですか?
A. 5月14日の予定です。

リマ ・ソポアンガ

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Q. 今日の試合はどうでしたか?

A. 本当に難しい試合でした。明らかにスタートは良くなかったけど、最終戦だから失うものは何もないという気持ちで、波に乗れたと思います。選手たちにとっては自信に繋がったし、みんな本当にいいチームだとわかっています。今日はとにかく楽しんでラグビーをすることができたし、その結果、30点ものオッドポイントを獲得することができました。

Q. 来シーズンに向けて、さらに何が必要ですか?

A. カテゴリーAの選手が何人か必要かもしれないね(笑)それと、もっと選手たちが一緒に過ごす時間が必要だと思います。自分たちのゲームに取り組む時間を増やし、自分たちのゲームのディテールなどを理解する。でも、うまくまとまってきているし、来年はいいラグビーができることを期待しています。

2人とも来季もブルーシャークスでプレーすることが決まっているので、ディビジョン2でも活躍を期待しています。

試合後ファミリーと一緒にいたので撮らせてもらいました。いい笑顔です!

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来週11日(土)には清水建設江東ブルーシャークス ファン感謝祭2023-24が行われます。

自分もファンクラブ会員なので、プライベートで参加してきます!

ではでは

熊木

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投稿日 : 2024.3.18 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1 第10節 交流戦 東芝ブレイブルーパス東京 vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ レポート

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1 第10節 交流戦 東芝ブレイブルーパス東京 vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ レポート

3月17日(日)に秩父宮ラグビー場にて行われた、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1 第10節 交流戦 東芝ブレイブルーパス東京 vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ を取材してきました。

試合前には、視察のために来日しているオールブラックスのスコット・ロバートソンHCが取材に応じました。

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「オールブラックスの選手が日本でプレーしているところを見に来ました。またコーチ陣にもニュージーランド出身の人が多いので話をしに来ました。日本には1週間滞在して明日帰国します。東芝、トヨタ、神戸などの試合を見ました。
現状の代表選出資格については変更はないと理解しています。リッチー・モウンガは日本でもとても良いプレーをしていると認識しています。日本での契約が3年契約なので、2027年ワールドカップに出られるなら選考を考えたいです。
日本のラグビーはスピードがあって質が高いプレーをしていて観客も多いのが印象的です。特にコロナ禍以降フィールド内外でレベルが上がっていると感じますし、選手たちもそう言っています」

(サバティカル後にニュージーランドへ帰ると、日本はフィジカリティが高くないのでマイナスになる評価も以前はあったがという問いに対し)「日本のラグビーはスピードに乗っていて、フィジカル面でも激しい試合だなと思いましたが、特に嬉しいのが選手が良いコンディションでプレーできていることです。スタッフからとても良くケアされていると思いますし、コーチ陣も良いコーチングを選手に与えてくれています。大切なことは、ニュージーランドに戻った時に良いコンディションでいることです」!

視察中、ラグビー日本代表監督のエディージョーンズとの談笑場面。10月横浜で行われるテストマッチの話しでもしてたんでしょうか。

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かなりレアな写真ではないですか!?

キウイブリーズが注目するのは、東芝ブレイブルーパス東京のシャノン ・フリゼル

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三菱重工相模原ダイナボアーズのマリノ ・ミカエリトゥウ

Canon EOS 7D Mark II (291)

ともに昨季までハイランダーズでプレーしていた2人のNO8対決です!

Canon EOS 7D Mark II (451)

ハイランダーズNOでも266と267と同期の二人。

なお、マリノ ・ミカエリトゥウは加入後初のスターティングメンバーでの出場です。

前半立ち上がり試合のペースを握ったのは、BL東京でした。
風下でも攻撃のテンポが良く、持ち前のフィジカルの強さでプレッシャーをかけていきます。

前半10分に先制すると、その後3トライが決まり、24点と大きくリードします。
なお25分のトライはシャノン・フリゼルでした!

リーグワン通算7トライ目です。

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しかし徐々に流れを自分たちのものにして敵陣深くまで入り込んだ相模原DBが32、34分に連続トライを決めて10点差に迫ります。
前半終了前にピンチのシーンはあったものの、防ぎきりました。

前半は24-14でBL東京がリードして折り返します。

後半9分に相模原DBは2人シンビンになり、13人と数的不利に。。。
2トライを許し点差はさらに開いてしまいましたが、それでも粘りあるプレーを見せてくれました。

そして後半28分マリノ ・ミカエリトゥウがリーグワン初トライ・初得点を決めました!

Canon EOS 7D Mark II (378)

後半になるにつれゲームにも馴染んで来ているように思えたので試合時間が長くなればもっとフィットすると思います。

Canon EOS 7D Mark II (342)

試合は、41-19で東芝ブレイブルーパス東京が勝利しました。
9勝1敗で2位をキープしています。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチはリッチー ・モウンガでした。

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視野が本当に広い選手でキックも正確でした。

試合後にはシャノン ・フリゼルとマリノ ・ミカエリトゥウが話していました。

Canon EOS 7D Mark II (488)

試合後ミックスゾーンでマリノ ・ミカエリトゥウが囲み取材に応じました。

Q. 後半自身もトライを決め、チームとして立て直していました

A. 前半は自分たちのミスが多すぎましたが、後半自分たちが修正できて、ベンチメンバーもいいインパクト・いいテンポを持ってきてくれ、時には後半自分たちに相手もついていけないプレーもあったと思うので、そこはインパクトプレイヤーのおかげかなと

Q. 80分プレーするのは初めてでしたがコンディションは

A. 練習試合含めて日本に来てから初めての80分間のプレーで、前回出たのがニュージーランドにいた時でした。コンディションは整っていてついていくことはできましたが、日本の方がニュージーランドよりもスピードのあるラグビーなのは間違いないですし、ビッグネームの選手もいっぱいいます。自分としてはスタートから入った方がゲームの流れを感じられてそれに合わせることができますが、後半から入るとベンチからやらないといけないので、そういう面ではスタートからの方がやりやすいです

Q. ブレイブルーパスに仲のいい選手はいますか

A. シャノン ・フリゼルです。同じタイミングでハイランダーズに入り、日本に来たタイミングも同じなので。試合後には、また家族同士で会おうという話もしました。違う国でも自分の友達とまた会えるのが嬉しいです

Q. オールブラックスのスコット・ロバートソンHCが来ていましたが何か話しましたか

A. 中で会ったので挨拶はしましたが、自分より他の選手たちやオールブラックスの準備に集中していると思いますので、自分はそんなに気にしなかったです

Q. 日本に来て成長を感じる部分は

A. いろいろありますが、1番は新しい国で違う言語でプレーするというところと、自分たちのチームには社員として働きながらプレーする選手がいて、自分はプロの世界しか知らない中、皆が仕事しながら身体を犠牲にしてハードワークしてくれているのでそこは感謝しかないですし、皆がすごいと思っています

Q. 覚えた日本語はありますか

A. 「大丈夫」

Q. これからの目標は

A. 一瞬一瞬バトルに勝てるように頑張るだけです。もっと長く試合に出たいというのもありますが、チームのために何でもします。日本のラグビーは自分に向いてると思うので、それを皆に見せたいです

なお、本人に聞いたところ、ダイナボアーズとは3年契約とのことです。
チームメイトのジャクソン ・ヘモポのように長く日本でプレーしてくれたら嬉しいです!

ではでは

熊木

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投稿日 : 2024.2.5 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

クロスボーダーラグビー2024 第1戦 東京サントリーサンゴリアス vs ブルーズ レポート

クロスボーダーラグビー2024 第1戦 東京サントリーサンゴリアス vs ブルーズ レポート

2月3日(土)に秩父宮ラグビー場にて行われた、クロスボーダーラグビー2024 第1戦 東京サントリーサンゴリアス vs ブルーズ を取材してきました。

昨季リーグワンでトップ4だったチームとスーパーラグビーのチームが対戦する、クロスボーダーラグビー2024。第1戦は東京サントリーサンゴリアスとブルーズの対戦です。
スーパーラグビーは2月23日に開幕するので、ブルーズにとってはプレシーズンマッチとなります。
ラグビーワールドカップ2023フランス大会でオールブラックスの一員としてプレーした選手も今回来日していますが、第1戦ではメンバー外となっています。

試合前に行われたイベントのため来場したトヨタヴェルブリッツのアーロン・スミスとボーデン・バレット

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アーロン・スミス「スーパーラグビーはプレシーズンの終盤なので、展開の早いタフな試合になることが予想されますが、ニュージーランドの質の高いラグビーを見せてくれることでしょう。オールブラックスの選手もたくさんいますし、若い才能あるプレイヤーも見てほしいです」

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ボーデン・バレット「ブルーズはコーチ陣が新しく変わったので、どういうパフォーマンスになるのかワクワクしながら見ていたいと思っています」

さらにアーロン・スミスは「来年はハイランダーズに来て欲しいです!」と言っていました。

試合開始からペースを握ったのはブルーズでした。
立ち上がりに攻め続けて前半4分に先制すると、その後も9分、15分と連続トライを決め圧倒します。

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前半20分すぎからようやく東京SGが敵陣に入り攻撃を仕掛けていき、30分に松島のトライが決まりました。

前半は19-7でブルーズがリードして折り返します。

リーグワンのチームがどのくらいできるのか、正直予想していたよりもずっと実力差を感じました。ブルーズはまだシーズン前ではありますが、これが世界トップレベルのアタッキングラグビーなんだなと思いました。

後半に入ってからもペースを握ったのはブルーズでした。後半3分、6分と連続トライでさらに点差を離していきます。

後半メインスタンドでハイランダーズのレジェンドの2人トニー・ブラウンとアーロン・スミスを発見!

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どんな話をしていたんでしょうか…?

入場者数は13,278人でした。

後半4トライを決めたブルーズに対し、東京SGは敵陣深くまで入るも決め切ることができず無得点に終わりました。

試合は、43-7でブルーズが勝利しました。

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POMはブルーズの13番コーリー ・エヴァンズ でした。

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まだ23歳と若くこれからが楽しみな選手の1人です。

また、10番のスティーブン・ペロフェタ

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パスを出す位置やタイミングが良くスキルの高さはもちろん、ゲームメイクが上手かったです。以前オールブラックスに選出され来日していましたが、今後オールブラックスの10番を争う1人となる可能性が高いです。

また、東京サントリーサンゴリアスはニコラス・サンチェスと交代で入った高本 幹也が視野が広くキックも良かったと思いました。将来的に日本代表のメンバーに入ってくるんじゃないでしょうか。

試合後の記者会見でバーン・コッターHCは、「7週間ほど練習をしてきて今日ゲームプランを実行する形で、自分たちがどのくらいできるのか確認することができました。私たちにとってベストな状態は前に進むことなので、前半それが上手くできていたと思います。それが今日の結果に繋がりました」

東京サントリーサンゴリアスの田中澄憲監督は、実際にプレーして感じた差について「最初の20分は受け身だったと思います。ボールを持つ時間が少なかったですが、ディフェンスの中でどうボールを取り返すか、アグレッシブにラインを上げるとか、どういうアタックをするかを試合の中盤まで出来なかったので、最初からできるマインドをしっかりと身につけなくてはいけないです」と話しました。

ブルーズは来週2月10日はニッパツ三ツ沢球技場にて横浜キヤノンイーグルスと対戦します。

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ラグビーワールドカップ2023フランス大会のメンバーだったケイレブ・クラークが出場する可能性があるという話も記者会見でありましたので、楽しみです。

次の記事では、クロスボーダーラグビー2024 第2戦 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs チーフス のレポートをお届けします。

金沢

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