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ニュージーランドの旬な情報や取材報告など、タイムリーな話題を綴っています。

投稿日 : 2018.3.23 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

クラウディーベイにて撮影取材をさせていただきました

クラウディーベイにて撮影取材をさせていただきました

こんにちは。

オークランドからマールボロへ移動後、クラウディーベイに宿泊滞在させていただきました。

クラウディーベイには、The Shack(シャック)と呼ばれる宿泊施設があります。

この施設のレポートについてはまた後日詳しくさせていただきますが、ラグジュアリーでありながら、日々の喧騒を忘れてゆったりすることのできる、本当に素晴らしい所なんです。

さて、クラウディーベイでの撮影は、早朝からスタートしました。

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滞在させていただいていたこの日は、ちょうどスパークリングワイン「ペロリュス」用のピノ・ノワールの収穫日で、収穫時期のクラウディーベイの一日ということで、畑の責任者、ジム・ホワイト氏に密着取材させていただき、ビデオ撮影を行いました。

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(ビデオは現在鋭意編集中です)

クラウディーベイはマールボロ内に200以上のブドウ畑の区画を所有しています。

これくらいの規模になると、スタッフ規模も数十人にのぼります。複数の区画を管理する数人のマネジャーがいて、日ごとにブドウの状況を確認しながら、日々収穫時期と計画についてミーティングを重ねるそうです。

ジムはチーム統括しており、各マネージャーからの報告に応じながら、日々畑を回るそうです。

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いくつかの畑の区画を案内していただいた後に連れて行ってくれたのが、今まさに収穫をしているピノ・ノワールの畑でした。

ここでは、バックパッカーや季節労働者などがパートタイムで集まり、朝から収穫をしていました。

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驚いたことに、これだけ大きな規模の畑を持ちながらも、クラウディーベイは全て手摘みでブドウを収穫しているということです。

作業者たちは慣れた手つきでどんどんブドウを収穫し、流れるように籠から大きなケージに詰められていきます。

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非常ににぎやかなこの収穫の時期が、畑に携わるスタッフたちにとって、一年で一番忙しくも、エキサイティングで楽しみな日々なんだそうです。

私も一房ピッキングさせていただきながら、ピノ・ノワールのブドウを食べさせてもらいました。収穫を迎えたブドウは甘みと酸味のバランスがとてもよく、とっても美味しかったです。

(ちなみにこの後、工場見学をした際にセントラル・オタゴのピノ・ノワールが到着して、それも試食させていただいたのですが、全然味が違ったことに驚きました)

しかし、今日ピッキングしたブドウがペロリュスとなり、世界のどこかの誰かが飲んでくれると思うと、とても感慨深い気持ちになりました。

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取材をさせていただきながら、大変貴重な経験をさせていただくことができました。

ジムをはじめ、クラウディーベイの皆さま、本当にありがとうございました。

我妻

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投稿日 : 2018.3.15 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

クーパーズ・クリークに訪れ、取材とテイスティングをしてきました!

クーパーズ・クリークに訪れ、取材とテイスティングをしてきました!

こんばんは。

羽田から出発し、オークランドに到着後、その足ですぐに向かったのは「クーパーズ・クリーク」というワイナリーです。

1980年に設立されたクーパーズ・クリークは、「ぶどうを、常にその最良のものが得られる場所で育てる」というポリシーの元、世界のおよそ20ヶ国以上にワインを輸出しています。

実は弊社で日本国内専売で取り扱わせていただいているワインが、こちらのクーパーズクリークで作られているワインの1つだということもあり、今回の視察では最も重要度の高いワイナリーのひとつです。

ありがたいことにオークランド空港まで迎えに来ていただき、車で約30分ほどいったところにあるワイナリーまで送迎してくださいました。

現在ニュージーランドは、晩夏。これから秋を迎えていき、今まさに葡萄の収穫の時期なんです。

ワイナリーに着くと、真っ先に実が成って、今まさに収穫を迎えようとしている畑に連れて行ってくださり、フルーツをピックして、テイスティングをさせていただきました。

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この視察で初めてテイスティングさせてもらった葡萄は、赤ワイン品種のマルベックでした。

葡萄を一口食べると、じわっと甘さと酸味が広がりました。

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マルベックはフルボディーの赤ワインとして知られていて、強いタンニンやスパイスが特徴ですが、葡萄自体は甘く熟れていて、とても美味しく感じました。

既に十分甘いと感じたのですが、まだこれでは熟成が不十分なのだそうで、あと一週間くらいで収穫するのだそうです。

さて、畑からセラードアに戻って、ワインのテイスティングをさせていただきました。

日本未入荷のものを中心に、以下のワインをテイスティング。

 1.ロゼ2016(マルベック100%)・日本未入荷
 2.ソーヴィニヨン・ブラン2017
 3.SV ピノグリ・日本未入荷
 4.SV モンテプルチアーノ2015・日本未入荷
 5.SV セントラルオタゴ ピノノワール2016(未発売)

※SVとは、セレクトヴィンヤードの略で、特別な畑で収穫された葡萄のみを使って作られた、アッパークラスのワインです。

この中の5の2015年ヴィンテージを弊社専売で扱っていまして、次のヴィンテージの2016を飲ませていただくというのも、とても楽しみにしていました。

写真は空港までお迎えに来てくれて、一つ一つのワインを丁寧に説明してくださった、セラードアマネジャーのジョンさん。

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全てのワインの説明は割愛しますが、先ほど試食したマルベック100%で作られたロゼは、ストロベリーのように華やかな香りと程よい酸味と甘さを持った、とても飲みやすいワインでした。

ロゼワイン自体、日本では飲む機会が少ない傾向にありますが、ニュージーランドではロゼは人気のワインのひとつです。

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少し先の将来、日本でもロゼブームが起き始めたら、マルベックで作られたこちらのロゼは、高評価を得られるように感じました。

そして肝心のSVセントラルオタゴピノノワール2016ですが、2015とはまた違ったポテンシャルとキャラクターを持っていると感じました。

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実は2016はまだニュージーランド国内でもリリースされていません。ボトリングは終了していますが、5月~6月ころから販売開始とのこと。

あくまで個人的な感想ですが、2015は「バランサー」。何度も記事を書かせていただいていますが、果実味、ミネラル、タンニン、スパイス、これらが幾層にもバランスよく重なり合って、非常にエレガントな味わいが特徴です。

それに対して2016は「フローラル&エレガント」。まだ若く、2015の味の中の果実味が少し際立っているように感じました。

5月から6月ころには恐らく少しずつ瓶内熟成も進んでいくでしょうから、また味が変化していくと思います。

またその頃にテイスティングさせてもらうのを楽しみにしています。

我妻

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投稿日 : 2018.3.9 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

プロフェッツ・ロックのテイスティングセミナーに参加してきました

プロフェッツ・ロックのテイスティングセミナーに参加してきました

こんばんは。

先日ニュージーランド、セントラル・オタゴにあるプロフェッツ・ロックの醸造長、ポール・プジョル氏によるテイスティングセミナーに参加してきました。

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彼はブドウに対して肥料は一切使わない、自然酵母のみで発酵させる、自然ろ過をする、伝統的なフランス・アルザススタイルを踏襲するなど、非常に強いこだわりと哲学を持ってワインを造っています。

その結果もあり、世界トップワイン評論家であるジャンシス・ロビンソン氏から「世界を牽引するワインメーカー5人のうちの1人」と評されています。

ポールさんの一貫したワイン作りは、全てのワインに深く浸透しており、そのどれもがすばらしいのですが、今回はセミナーで出されたワインの中から3つに絞ってレポートさせていただきたいと思います。

まず1つ目は、「キュヴェ・オー・アンティポード2015」です。

こちらは、ブルゴーニュのシャンポール・ミュジニィの醸造責任者であるフランソワ・ミエ氏とポール氏が共同で作ったワインです。

フランソワさんがフランス以外で作った初めてのワインということで世界的に注目されていたワインです。

伝統的な製法をニュージーランドに持ち込み、時間と手間隙を掛けて作られたこちらのワイン、非常に繊細でシルキーな飲み口で、セントラルオタゴのパワフルさを抑えた、非常にエレガントなワインでした。主張しすぎず、しかし存在感があり、やさしい飲み口で、ゆったりと静かに飲みたいワインです。

現在でも本当にすばらしいワインではあるのですが、ポールさんいわく、最低10年のポテンシャルがあるということで、これからエイジングして行った際の味の変化が非常に楽しみなワインでもあります。

私も1本手元にあり、今回ポールさんにサインしてもらったので、セラーでゆっくり寝かせて熟成させたいなと思っています。

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続いて2本目は、「レトロスペクト ピノ・ノワール2012」です。

こちらはこの2012から作り始めた最初のヴィンテージで、ホームヴィンヤードが持つポテンシャルを最大限に引き出すために、ゆっくりと時間を掛けて熟成された、わずか720本しかない大変貴重なワインです。

ポールさんいわく、「時間経過による熟成の恩恵だけで作られたワイン」とのことで、時間の重みをじっくりと味わいながらテイスティングさせていただきました。

通常のホームヴィンヤード2014と比べて、大変まろやかで、プラムやベリー、チェリーなどの果実味が非常にふくよかに深みを増しています。タンニンやスパイスも角が取れ、その円熟味がなんともいえず、至福な味わいを感じさせてくれました。

これは本当にゆっくりと時間を掛けて飲みたいワインだなと思いました。

こちらも更なるヴィンテージのポテンシャルがあるということなので、今これを手に入れて、セラーで保管していたら、きっと伝説のワインになることでしょう。

明日以降楽天ブリーズオンラインショップでも取扱いをスタートします!

そして最後に「ヴィン・デ・パイル2016」が紹介されました。

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こちらはプロフェッツ・ロック初のデザートワインで、ポールさんがずっと作りたかった夢のワインのひとつなのだそうです。しかも、ピノグリで作られたデザートワイン。

作られている畑の区画は異なりますが、収穫時期も通常のピノグリと一緒で、その後の製法のみが異なる形で熟成されて、ボトリングされています。

これまたすばらしいワインという一言に尽きます。

すばらしく複雑な味わい、デリケートで繊細ながらも、しっかりとした酸も立っており、まさに「やさしく高貴な紳士的ワイン」と言えるのではないでしょうか。

お食事の最後に、それまでの雰囲気を壊すことなく、最後を彩ってくれて、至福な時間を作ってくれる、そんなワインになりそうです。

今回、改めてプロフェッツ・ロックの魅力とすばらしさ、ポテンシャルを感じました。

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たくさんの質問をさせていただきましたが、丁寧にお答えいただいたポールさんのお人柄とワインメイキングに対する哲学に、改めて魅了された一日となりました。

我妻

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投稿日 : 2018.2.28 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

12年前のヴィンテージ、トリニティー・ヒル オマージュ シラー2006テイスティングレポート

12年前のヴィンテージ、トリニティー・ヒル オマージュ シラー2006テイスティングレポート

こんにちは。

先日、トリニティー・ヒル(Trinity Hill)の オマージュ(Homage)シラー2006を開けました。

こちらは、2007年のエアーニュージーランド ワインアワードでチャンピオンとなったワインで、熊木がセラーに保管していたものです。

実は先日、この前年の2006年にチャンピオンとなった、デルタ・ヴィンヤードのピノ・ノワールを飲みまして、それを記事にさせていただいたのですが、その第2弾として2007年のトリニティー・ヒルのワインをあけたわけです。

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デルタの記事はこちらです。

改めて、こちらの賞について説明させていただきますと、エアーニュージーランド(ニュージーランド航空)では、毎年多数作られるワインの中から、1本チャンピオンワインを選出し、表彰します。

この賞を取ることは、ニュージーランドのワインメーカーにとって大変名誉であり、多くの関係者が目標としているものです。

さて、2007年にチャンピオンとなったトリニティー・ヒルというワイナリーは、世界的にも数多くの賞を受賞し、専門家や著名人からも大変評価の高い、高級ブティックワイナリーです。

特に「オマージュ」は、トリニティーヒルいわく「Best of best」のワインで、最高のブドウ、最高のワインが作られた年だけリリースされるシリーズです。

そのため、生産本数自体も非常に数が限られている、希少なワインです。

かのスティーブン・スピルバーグ監督がこのワインのファンで、どうしても飲みたいために、直接ワイナリーに電話して取寄せたという逸話もあるほどです。

先日のデルタ・ヴィンヤードの際に、ニュージーランドワインのヴィンテージ熟成の十二分なポテンシャルが証明されたわけですが、果たしてこちらのトリニティー・ヒルはいかに・・

グラスに注ぐと、真っ黒な色合いにびっくりしました。

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ブラックベリー、カシス、プラム、土の香り、森の下生え、そういった複雑な香りが漂ってきます。

口に含むと、コショウのようなスパイシー感と、ブラックチョコレートの香り、そして、深いオーク樽の熟成のスモークが口の中いっぱいに広がります。

しかし、少し硬い。

まだ眠っていて開いていないようです。

少しずつ手でゆっくりと暖め、グラスを回しながら開いていきます。
ボトルに残っていたワインも、カラフェに移し、開かせていきます。

頃合いでもう一度香りを嗅ぐと、先ほどよりも、もっと強烈なスパイス感が立ち上ってきました。

口に含むと、びっくりするくらいインパクトの強いスパイス。フルボディーでありながらも、スパイス、香り、スモーク、果実味、苦味、それらが複雑に絡み合う、繊細なシラーでした。

これが熟成によって生まれたのか、はたまた2007年当時からこのような味わいだったのか・・

2007年当時のテイスティングノートを読むと、同じように強いスパイスや複雑味が特徴だと書かれていますので、それがさらにやわらかく丸まって、ひとまとまりになったのかなと感じました。

うまみの醸成、経年による熟成は、デルタのピノ・ノワールの方が上かなという印象でしたが、2007年のオマージュ
シラーも、非常にふくよかで複雑なスパイスを楽しむことができ、今回も贅沢なヴィンテージを味わうことができました。

ヴィンテージ探求は本当に面白いですし、勉強になりますね。

我妻

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投稿日 : 2018.2.17 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

ニュージーランドワイン会「メルロー」の会

ニュージーランドワイン会「メルロー」の会

こんにちは。

昨日、毎月恒例となっている私主催のワイン会を開催させていただきました。

毎回違うテーマで開催させていただいているワイン会、今回のテーマは「メルロー」です。
メルローは、フランスのボルドーを発祥地とする赤ワイン用ぶどう品種で、プルーンのような熟した黒い果物の香りが特徴です。

また、酸味やタンニンは強くなく、「シルキー」「絹のような」「なめらかな」という表現をされるとおり、芳醇でまろやかな味わいも長所の1つです。

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多くはカベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランとブレンドされる「ボルドースタイル」のワインに多く使用されることが多いですが、メルロー単体のワインも多くつくられています。

メルローは比較的病気に強く、栽培しやすい品種といわれており、日本でも作られているのですが、ニュージーランドでも美味しいメルローのワインが作られています。

今回はメルローの生産を得意とするワイナリーのメルロー単一品およびメルロー主体のブレンドの計6本を集めました。

乾杯の1本目は、シレーニ・エステート セラー・セレクション スパークリング・メルロー・スウィートをお出ししました。こちらはメルロー100%のスパークリングで、世界的に見てもとっても珍しいのではないかと思います。

ほんのりと甘く、どんどん飲めてしまうこちらのスパークリング、ある意味危険なワインです(笑)

今回も参加者から、「おいしい~」という声をたくさん頂きました。

そんな飲みやすいこちらのスパークリングにあわせたのは、「ベーコンとたまねぎの彩り野菜サラダ」です。

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ドレッシングもやや甘めの特製たまねぎドレッシングをご用意しました。その甘さとベーコンの香りが、スパークリングを引き立ててくれたと思います。

続いて2本目は、同じくシレーニ・エステート セラー・セレクション メルロー2016です。

日本で一番売れているニュージーランドワイン、シレーニは、デパートなどに入っているワインショップでよく見かけます。

シレーニでは、たくさんの品種のワインを作っていますが、実はチーフ・ワイン・メーカーであるグラント・エドモンズ氏は「ミスター・メルロー」と呼ばれるほど、メルローを用いた赤ワインを最も得意としているんです。

フローラルで華やかなプラムのような香りが強く、飲みやすくも深みのあるこちらのメルロー。さすが、ニックネームの通りだなと思います。

このワインに合わせたのは「ツナとアボカドのブルスケッタ」。

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サクッと楽しんでいただけるお食事をご用意しました。

3本目はナタラワ・ワインズのステイブルズ メルロー2015です。

ナタラワ・ワインズはホークスベイの土地の高い潜在力に注目し、ワイナリーが設立されたのは1981年。ニュージーランドにおけるブティックワイナリーの先駆けとなる存在です。

お食事としてあわせたのは「エリンギとマッシュルームのソテー~醤油風味~」です。

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赤ワインはどうしても洋食に合わせがち。しかし、香ばしい香りを引き立てるお醤油は、赤ワインととってもマッチするんです。

4本目はオイスターベイ メルロー2015をお出ししました。

オイスターベイは、上場企業であるデレゲート・ワイン・エステート(Delegats Wine Estate)が1990年に設立した、ニュージーランド最大級であり、世界的に見ても知名度の高いワイナリーです。

ベリーのアロマにプラムの濃厚さ、やわらかな樽のニュアンスと、スパイス香、そして最後にほんのりと甘さを感じる、エレガントで飲みやすいメルローです。

こちらも、リーズナブルでとても美味しいメルローでした。

お食事としてあわせていただいたのは、「照り焼きチキン」です。

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甘めに濃厚なタレをしっかりチキンに絡めて、作らせていただきました。

この甘く、濃厚な醤油ダレが、スパイスが長く続くオイスターベイのメルローにマッチングしていたのではないかと思います。

ちなみにこのタレは焼き鳥にも通じるものがあり、メルローと焼き鳥は「意外だがよく合う」マリアージュとして、知られています。

5本目は大沢ワインズ フライングシープ メルロー&カベルネ・ソーヴィニヨン2014です。

「海外で農業をしたい」という長年の夢を実現すべく、色々な農業国を視察した結果、ニュージーランドでワイン造りを始めることを決意した大沢泰造氏。

「安全で美味しいワイン造りは、最高のぶどうを作る事から始まる」という信念の元、ニュージーランドで高級ワインを作り続けている、日本人経営者のワイナリーです。

お食事としてあわせたのは「豚と牛のデミグラスソース・ボロネーゼ」です。

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メルローとボロネーゼは、王道の組み合わせでもあると思いますが、デミグラスソースもカベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤ワインで、じっくり煮込んで作りました。

最後の6本目は、同じく大沢ワインズ プレステージ・コレクション メルロー&カベルネ・ソーヴィニヨン2013です。

こちらは厳選された区画で特別に作られたブドウを用いて丁寧に作られ、20ヶ月の樽熟成を経てリリースされます。

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完熟した果実味が非常にまろやかに、柔らかくなり、またオーク樽の柔らかなニュアンスが非常に深みを作っている、とても完成度の高いワインです。

参加者の方が、香りだけでずっと楽しめるとおっしゃっていましたが、まさにそんなアロマティックで芳醇なワインでした。

こちらに合わせたのは、「ラムチョップの赤ワイン煮込み」です。

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ラムチョップを柔らかく、じっくりスパイスを使って煮込み、大沢ワインズのプレミアムなワインを引き立てるように味付けさせていただきました。

6本全く違う表情を持つこと、メルローというワインの幅広さと、お食事との合わせやすさに、皆さんとても驚いて、また喜んでくださいました。

最後に今回も参加者の皆様で集合写真を撮影。

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ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

我妻

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投稿日 : 2018.2.5 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

京都でニュージーランドワイン会を開催させていただきました!

京都でニュージーランドワイン会を開催させていただきました!

こんばんは。

昨日は、東京でのワイン会の様子をご覧頂いていた方が企画、招聘してくださり、京都にてワイン会を開かせていただきました。

今回は現地在住のシェフに料理を担当していただき、私はワインの選定と全体の監修をさせていただきました。

会場は京都らしく、清水に程近い町家の一室をお借りし、アットホームな形でワイン会を開催いたしました。

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今回は特にマリアージュに力をいれ、シェフとは何度もやり取りをさせていただいて決定したメニューです。

選んだワインはニュージーランドを代表する4ワイナリーの4本。何を選んだかは、このあとの記事を読み進めてくださいね。

さて、一本目、乾杯のドリンクとして選ばせていただいたのは、「オイスターベイ」スパークリング キュヴェ・ブリュット[NV]です。

オイスターベイはアメリカで最も売れているニュージーランドワインで、マールボロ地方にある牡蠣の養殖が盛んな湾に由来して、名づけられたワイナリーです。ポリシーのひとつとして、牡蠣に合うワインを造るということを掲げています。

そんなオイスターベイのスパークリングは、100%シャルドネで作られている、とても珍しいワインです。爽やかな柑橘系や白桃のフルーティーな香り、ブドウが持つ果実味あふれるエレガントさと、すっきりとした後味が楽しめるスパークリングワインです。

乾杯後、爽やかなこちらのスパークリングワインを飲まれたお客様から、思わず「美味しい」という一言が漏れます。
この美味しいを聞くのが、私として何より嬉しい瞬間のひとつだったりします。

フードマリアージュとしては、前菜の王道でもある、
「生ハム」

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「スモークサーモンのブルスケッタ」

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そしてオイスターベイのコンセプトを踏襲させていただき、

「牡蠣のコンフィ~九条ねぎと柚子のかおり~」

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の三種をお出しさせていただきました。

九条ねぎは京都ならではの食材として、「オイスターベイ×京都」をイメージして、使っていただいたものです。

それぞれのフードマリアージュを楽しんでいただけたのではないかと思います。

続いて二本目は、王道「クラウディーベイ」のソーヴィニヨン・ブラン2017です。

Kiwibreezeの読者の皆様はご存知だと思いますが、ニュージーランドワインを世界に広めた立役者のクラウディーベイのソーヴィニヨン・ブランは、フレッシュで活き活きとしたグレープフルーツのような柑橘系の味わいと、酸味が絶妙で、すっと飲めてしまう白ワインです。

こちらに合わせて頂いたのは、
「鯛とホタテのカルパッチョ」
をお出しさせていただきました。

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特に鯛のほうには、シソとレモンを添えさせていただき、シンプルにお塩とオリーブオイルで召し上がっていただきました。

シソの青みは、クラウディーベイのソーヴィニヨン・ブランととても相性がよいので、是非味わっていただきたく、シェフにシソを使って欲しいとお願いしました。

鯛にもホタテにもそれぞれに良く合うという事も感じていただけたのではないかと思います。

また、おつまみとして、キャロットラベもお出しいただきました。

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続いて三本目は、「クーパーズ・クリーク」のSelect Vinyards “RAZOR BACK” セントラルオタゴ ピノ・ノワール2015をお出ししました。

こちらは弊社専売で取り扱わせて頂いているピノ・ノワールで、クーパーズ・クリークの「香りの魔術師」の異名をとるワインメーカー、サイモン・ナンズ氏が、繊細でシルキーな飲み口と、ブラックベリー、プラムなどの濃厚な果実味、ミネラル、長く続くタンニン、すべてをバランスよくマッチさせて作った、非常にレベルの高い赤ワインです。

もちろん、こちらはリーデル社特製の「セントラル・オタゴ ピノ・ノワールグラス」に注がせていただいて、お楽しみいただきました。

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実は今回、参加者の中に猟師さんがいらっしゃって、彼が数日前に狩猟した鴨と鹿とイノシシを食材としてご提供いただいたのです。

そんな大変贅沢な食材を使わせていただいたのですが、こちらのピノ・ノワールは、シェフが鴨を丁寧に調理してくれました。

「鴨のロースト~ベリーのソース 金柑と芽キャベツを添えて」

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鴨のジューシーさ、ベリーソースが絶妙に絡み合い、セントラル・オタゴのピノ・ノワールと素晴らしいフードマリアージュとなりました。

最後の四本目は、「シレーニ・エステート」の“エステート・セレクション”ザ・トライアングル・メルロー 2015をお出しいたしました。

大手ワインショップが輸入、販売しているシレーニ・エステートは、現在日本で一番売れているニュージーランドワインです。

シレーニのチーフワインメーカーのグラント・エドモンズ氏は「ミスター・メルロー」と呼ばれるほど、メルローを用いた赤ワインを最も得意とし、妥協を許さない品質を追求しこだわりのワインを造っています。

フルボディーながらも、完熟したプラムのようなふくよかな果実味と、程よいタンニン、柔らかな飲み口で、さすがミスター・メルローと呼ばれるだけある、素晴らしいワインだと感じました。

フードマリアージュとしては、この会のメインディッシュとなる、
「猪のラグーソースとカカオのペンネパスタ」

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「鹿の背ロースのステーキ」

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をお出ししました。

ジビエの持つ強さに決して負けない、むしろジビエとワインがお互いに溶け合って、さらに料理の美味しさを引き立てるマリアージュとなったように感じました。

最後にドルチェとして、
「りんごの赤ワイン煮とバニラのアイス」

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をお出しいただき、和やかに、大満足のまま会は終了しました。

最後に記念撮影。

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今回は京都周辺の大阪、神戸、奈良、岡山からもお客様が集まっていただき、新しいご縁と交流ができたことが有難く、また何より皆さんが大満足で帰られた事が本当に嬉しかったです。

会を主催し、招聘していただいた方と、素晴らしい料理を作ってくださったシェフ、そして食材ご提供いただいた猟師さんに、心より御礼申し上げます。

また是非、地方でもワイン会を開催したいものです。
本当にありがとうございました。

我妻

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登録日 : 2018.5.8

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