ホーム > NZブログ > 埼玉パナソニックワイルドナイツ

NZブログ

 各種条件で絞り込み

ニュージーランドの旬な情報や取材報告など、タイムリーな話題を綴っています。

投稿日 : 2024.5.31 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京 レポート

NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京 レポート

5月26日(日)に国立競技場にて行われた、NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京 を取材してきました。

昨年のプレーオフトーナメント決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイに敗れ今年は王座奪還を目指す埼玉パナソニックワイルドナイツと、リーグワン初優勝を狙う東芝ブレイブルーパス東京の対戦です。
なお、埼玉パナソニックワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督と東芝ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダーHCはクルセイダーズ時代に師弟の関係でした。

キウイブリーズが注目するのは、東芝ブレイブルーパス東京のシャノン ・フリゼル

3R1A8642

立ち上がりから流れをつかんだのは、埼玉WKでした。
敵陣で攻撃する時間が長く攻防の末、前半5分と20分に松田がペナルティゴールを決めてリードします。
なかなか攻撃できなかったBL東京でしたが、27分にスクラムから外に展開してジョネ ・ナイカブラのトライ

その後35分にペナルティゴールでBL東京が 3点を追加しました。

38分に埼玉WKのマリカ ・コロインベテがイエローカードとなり1人少なくなっても固い守備でBL東京は取りきれませんでした。

両者ともに譲らず拮抗した試合展開で、10-6でBL東京がリードして前半を終えました。

後半から入った埼玉WKのクレイグ・ミラー

3R1A8895

痛んで倒れ込む場面もありましたが、それでも立ち上がって攻守にわたって懸命にプレーしていました。

3R1A8968

後半5分ジョネ ・ナイカブのトライでBL東京がさらに点差を広げるも、23分に埼玉WKベン ・ガンター、28分小山のトライと松田のコンバージョンゴールで20-17にします。

素晴らしい連携プレーでさすが埼玉WKでした。

しかし34分BL東京が連続攻撃で抜け出し、森のトライで再度BL東京がリードします。

残り時間わずかとなり、埼玉WKがボールをつなぎトライで優勝を決めたと思われましたが…

3R1A9005

TMOによりスローフォワードでトライがキャンセルされました。
ここについては自分はフォトでピッチにいたので、正面から見ていてもスローフォワードなのは分かりました。ただもっと早く笛が鳴っていたら…と正直思ってしまいました。
両チームとも体力消耗がすごかったと思います。モウンガの試合中のこの姿は見たことありません。

3R1A9038

その後も埼玉WKは最後の最後まで攻めるも、試合は24-20で東芝ブレイブルーパス東京が勝利し、リーグワン初優勝そして14シーズンぶりの優勝となりました。

3R1A9101

本当にどっちが勝ってもおかしくない凄い試合でした!

観客数は56,486人でリーグワンの1試合最多入場者数の記録を更新しました。

自分はラグビーの取材を15年くらいやっていますが、国立競技場で試合をやってこんなにたくさんのラグビーファンが入るようになったのを見て感慨深いです。

試合後、優勝を喜ぶ選手たち

3R1A9375
ハイランダーズコンビ
来年もロブトンプソンは東芝でプレーするということです!

シャノン ・フリゼルとリッチー ・モウンガのファミリーもピッチに来て一緒に記念撮影をしていました!

3R1A9447

記者会見の一部をお届けします。

埼玉パナソニックワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督

Q. 特に前半ペナルティーがパナソニックにしては多かったと思うのですが

A. 前半お互いのチームがすごくプレッシャーをかけ合っていたのですが、東芝の方にリターンが大きかったと思います。それが結果的に最後に大きな差を生み出しました。お互い良い一瞬一瞬があったので、どちらに転んでもおかしくない試合であったとともに、今回敗れてしまったことで自分たちが痛手を負っているところです。このチームはすごく良いシーズンを送っていた中でこのような結果になってしまったので、より痛いですし飲み込むのに時間がかかると感じます。素晴らしいファイナルで選手、チームをすごく誇りに思っていますし、いいラグビーを繰り広げてくれました

Q. 後半フロントローの交代がいつもより早かったようですが

A. エネルギーをチームにもたらしたかったというのがあります。私たちはいいベンチを抱えていますし、フロントローについては先発とベンチでは差がないと思っていますのでそのような判断をしました。プレッシャーを後半から返していきたいと言う気持ちがあり、スクラムやペナルティーというところで自分たちが苦しい部分があったのでそのような背景があります

坂手キャプテン

Q. ここまで完璧に勝ってきたチームで何か足りないものは感じるか

A. 足りないもの、何だったんですかね…。ロビーさんも言いましたけど良いシーズンでしたし、最後こういう風に負けて失敗と思うんじゃなくてみんなで成長してきましたし、全員が同じベクトルを向きながらやってきたので、決勝というのは昨年もそうでしたがどちらに転ぶかわからない瞬間なので、戦績というのは何も関係ないイーブンなゲームでそこを落としてしまったのかなと思っています。(中略)一歩及ばなかったというところと、ペナルティーの部分をしっかりとレフェリーにうまくアジャストしていくというのを言葉で言うのは簡単なんですけど…そこは考えていかないなと思っています。最後TMOの部分で変わってしまったんですけど、皆自信を持ってプレーしていましたし、最後トライにならなかったんですけどそこまですごく綺麗だったんで、ああいうラグビーをずっとしてきたので。TMO入りましたけど、ただ自分たちのプレーで間違った選択はしていなかったなと思っています
(TMOについて)ゲームを大きく変えたというところはもちろんそうだと思いますし、ここで批判するのは簡単ですし、どういう判断かっていうのはその日のその日に来るレフェリーによって変わってくるので。しっかり受け止めていきたいです

東芝ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダーHC

3R1A9471

「最高の瞬間をキャプテンのリーチと共有できることを嬉しく思います。これ以上ないくらいチームのことを誇りに思います。今日の試合の流れは自分たちというのをまさに表したかなと。跳ね返す力、粘り強くできたこと。最初25分間までは5回くらいターンオーバーでボールを得ることが出来ましたが全部相手に返してしまいました。そこから素晴らしい信じられないくらいのアタッキングラグビーで東芝らしさを見せれたかなと思います。最初の15分は逆にディフェンスとしての東芝ラグビーでスクラム、ラインアウトも今日はすごく力強さを見せれました。それ以上に強かったのは自分たちの執念だと思います。まさにハードワークした選手たちのおかげです。本当に素晴らしいラグビーになったのはパナソニックのおかげでもあります。どれだけクオリティが高いチームなのかをまさに見せてくれました。最後は色々な展開になりましたが、最後ひとつのFWパスが明暗を分けました。本当に信じられないくらい素晴らしい決勝で、素晴らしい観衆の前でラグビーができました。自分たち、人々のためにも大きな夢があります。誇りに思える日になりました」

リーチ マイケル キャプテン

3R1A9367

「今シーズン通して多くのファンが東芝応援してくれたことに感謝しています。やっと優勝できて本当にほっとしています。堀江さんの最後の試合で最後の最後まで同じピッチに立って複雑な想いで、寂しさ半分勝った喜び半分でした。東芝が5年間積み重ねてきた努力がやっとトロフィーを府中に持って帰れることを嬉しく思います」

Q. リッチーがチームにもたらしたものは

A. ラグビーIQかなと言えると思います。チームにもたらしたものは本当に大きくて、クルセイダーズやオールブラックスという成功を収めたチームで優勝を掴んできています。その中で判断する部分、ゲームをコントロールする部分というのは今日の試合でも発揮できていて、チームにとって大きな存在です

試合後、ミックスゾーンにて囲み取材に応じたシャノン・フリゼル

3R1A9296

Q. 今の心境は

A. 疲れましたのでビールが飲みたいです。日本でここ数年にわたってトップのチームといえるパナソニックに対して、勝ち切ることができて本当に嬉しく思います

Q. 非常にタフな試合でTMOもありましたが

A. 最後のトライが決まった瞬間に関しては、その場ではかなり厳しいなという感覚ではあったのですが、TMOになって、決勝戦ということで予想していた通り、細かいところで例えば1本のタックル、1本のパスのところ。試合でいうと、最後のジョネの一個のジャッカルというところで試合が決まったのかなと

Q. 原田選手はリッチーとフリゼルが来たから優勝できたと言っていましたが、それについてどう思いますか

A. もしかすると外からだとそう見えるのかもしれませんが、自分とリッチーとリーチ、ワーナー含めてワールドカップにいた選手はチームに遅く合流したのでプレシーズンがすでに始まっていて、遅れて合流した時点ですでに素晴らしい文化があると感じていたので、試合で表に見える活躍度合いとはまた別に陰で頑張ってくれた選手たち、スタッフたちがいると思います

Q. ワールドカップ後にチームに合流して東芝への想いは

A. ワールドカップ期間中にリッチーと2人でワールドカップ優勝して東芝に行ってリーグワン優勝できたら最高だよねっていう話をしていて、ワールドカップ決勝は惜しくも敗れてしまいましたが、この負けを忘れるためにも早く東芝に行ってリーグワン優勝しなきゃなと思いだったので、そのコミットメントの気持ちから来たのかなと思います

Q. リーグワン決勝とワールドカップ決勝の雰囲気の違いは

A. 試合の雰囲気、会場の雰囲気はかなり近いものがありました。ただ試合の強度はワールドカップはテストマッチなので少し上にいくのかなと思いますが、今日の試合でいうと日本のラグビーの基準を長年示してきたパナソニックに対してチーム一丸となって戦って最終的に勝利を収めることができて本当に嬉しく思っています

クレイグ ・ミラーに独占インタビューしました。

3R1A8937

Q. 今日の試合はどうでしたか

A. 見ていただいたように、何度か得点のチャンスがあったのに、それをものにできなかったのが残念です。だからいくつか課題を残したかもしれないですが、とても良いチームですし、みんなこの試合に向けて本当によく準備してきたと思います

Q. 次のシーズンは今のところどうですか

A. そうですね。これからの数週間でいい回復を遂げたいし、何が起こるか楽しみです

Q. 日本代表はどのような印象ですか

A. まずは今夜はチームメイトに囲まれて、いいシーズンだったことを祝いたいです。そして今年達成したことを誇りに思うべきだと思います。そして、これからは彼らが中心になると思っています

Q. ニュージーランドに戻るのですか

A. 今のところニュージーランドに行く予定はなくて、別の場所で他の家族に会うことになるかなと思います

インタビューでは今後については濁した感じだったので、ちょっと気になっています。。。

リーグワンが終わり、次は6月22日(土) からラグビー日本代表の試合が続きます。エディー・ジョーンズHC体制になってから初めてのゲームです。世代交代もあるでしょうし、どんな顔ぶれが揃うのでしょうか!?
個人的には6月29日(土)、7月6日(土)に開催されるリポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックス が今から楽しみです!

ではでは

熊木

タグ : , , , ,

投稿日 : 2024.2.6 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

クロスボーダーラグビー2024 第2戦 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs ギャラガー・チーフス レポート

クロスボーダーラグビー2024 第2戦 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs ギャラガー・チーフス レポート

2月4日(日)に熊谷スポーツ文化公園ラグビー場にて行われた、クロスボーダーラグビー2024 第2戦 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs ギャラガー・チーフス を取材してきました。

昨季リーグワンで準優勝だった埼玉パナソニックワイルドナイツと、スーパーラグビーパシフィックで準優勝だったギャラガー・チーフスの対戦です。
埼玉パナソニックワイルドナイツは現在リーグ首位です。
今回のクロスボーダーラグビーは交流戦のため成績には反映しないものの、スターティングメンバーは主力メンバーで構成されました。

キウイブリーズが注目するのは、埼玉パナソニックワイルドナイツのクレイグ・ミラー

3R1A8365

リザーブに入りました。

またギャラガー・チーフスのジョシュ・イオアネ

3R1A8383

2018~2021年にハイランダーズでプレーし、オールブラックスの経験もあります。2022年にチーフスに移籍しました。

試合前にはハカが披露されました。とても迫力があって格好良かったです!

3R1A8113

クレイトン・マクミランHCは記者会見で「今日披露したハカはチーフスしかやっていない種類で、自分たちは何者であるか、チーム自体を表現するものです。普段ハカは優勝した後やチーフスの選手の節目としてお祝いする時くらいしかやっていませんが、今日はパナソニックのチームやサポートする皆様を尊重して披露しました。日本のファンの皆様にも楽しんでいただけたかなと思います」と語りました。

開始直後はチーフスのペースかと思われましたが、埼玉WKの持ち味であるディフェンスが光り、チーフスを自由にさせませんでした。

3R1A8186

そして15分に先制したのは埼玉WKでした!
22分にも追加点を決めて、前半は14-0で埼玉WKがリードして折り返しました。

後半11分にクレイグ・ミラーが入りました。

苦しい状況が続いたチーフスですが、後半12分にトライを決めたのはジョシュ・イオアネでした!

3R1A8215

コンバージョンゴールも決め、10点差まで追い上げます。
ジョシュ・イオアネは後半22分に交代しました。

チーフスは後半19分に危険なプレーでイエローカードにより数的不利になると、埼玉WKがトライを重ねて点差をつけました。
観客数は7,561人でした。

試合は38-14で埼玉パナソニックワイルドナイツが勝利しました。

3R1A8399

POMはラクラン・ボーシェーでした。

記者会見では、ギャラガー・チーフス クレイトン・マクミランHC「パナソニックはかなり内容の良い勝利だったと思います。だから長年上位に一貫性を持って入っているんだとよく分かりました。今日の結果にはがっかりしています。言い訳することはありません。良い準備をしてよりよい結果を期待していたのですが、たくさん学んで今後に生かしていきたいと思います」

埼玉パナソニックワイルドナイツ ロビー・ディーンズHC「リーグワンにフォーカスしていることに変わりはありませんが、この試合に何か意味を持たせたいと感じていました。選手たちはプライド、目的を持って取り組めていました。シーズン中にこのような試合をやるということは失うものの方が多いですが、選手たちはプライドを示せていたと思いますしリスペクトしています」

また、坂手キャプテンからも「公式戦でもないし、強度も高いので、メンタル的にも難しかったですが、自分たちのスタンダードを示すチャンスとして準備ができました」「試合のタイミングは難しい問題だと思いますが、若い選手がこういうゲームを体験できるのは選手個人・日本ラグビーにとっていい機会だと思います。ただレギュレーションを詰めていくことが必要」と話していました。
ロビー・ディーンズHCも大会の開催時期など多くの課題に苦言を呈していました。

最後に、ミックスゾーンでのチーフスのジョシュ・イオアネのインタビューをお届けします。

3R1A8192

Q. 今日の試合の感想は

A. タフでフィジカルな試合でしたし、パナソニックはアタックもディフェンスもすごく良かったです

Q. 日本のファンにメッセージを

A. まずは感謝の気持ちを申し上げたいです。チーフスがここに来れて光栄です。日本のファンはラグビーに情熱的ですごくいい人たちばかりです。ありがとうございます

ここからはキウイブリーズ独占インタビューです。

Q. ハイランダーズでプレーしその後チーフスに移籍しましたがどうですか

A. 家族がオークランドに近いワイカトにいるので、自分にとっても家族にとっても今チーフスに居れるのは良いことだと思っています。そのため、NPCもオタゴからワイカトに移りました

Q. 2019年にオールブラックスでプレーしましたが今後の目標は。2015年にはサモアU20代表に入ったこともありましたよね

A. オールブラックスでプレーすることはニュージーランドでは誰しも目標にすることです。自分自身も日々少しでも成長できるよう常に努力しているので、また選ばれたいです

Q. どのポジションでプレーするのが好きですか

A. 自分としてはゲームコントロールをする10番でプレーするのが好きです

Q. まだ28歳と若いですが、将来的に日本に来る可能性はありますか

A. 日本は人も食事もとても良いところなので、もし来れたら嬉しいですね

Q. 次の試合に向けて

A. まず次の試合に向けてフォーカスしていかなくてはいけません。ブレイクダウンを制すためのフィジカル、ディフェンスを改善する必要があります

10日(土)は第4戦 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs ギャラガー・チーフスを取材予定ですので、またレポートします。

金沢

タグ : , ,

投稿日 : 2023.5.20 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ レポート

NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ レポート

5月20日(土)に国立競技場にて行われた、NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ を取材してきました。

2連覇を目指す埼玉パナソニックワイルドナイツと、初のプレーオフトーナメント決勝進出となったクボタスピアーズ船橋・東京ベイの対戦です。

3R1A0708

キウイブリーズが注目するのは、ハイランダーズ出身で日本代表の埼玉パナソニックワイルドナイツのクレイグ ・ミラー

3R1A0919

今シーズン限りで退団が発表されている元オールブラックスのクボタスピアーズ船橋・東京ベイのライアン ・クロッティ

3R1A0769

 

前半立ち上がりはS東京ベイが敵陣でプレーする時間が多かったですが、埼玉WKの堅いディフェンスにより、チャンスを阻まれます。
しかし20分にペナルティゴールでS東京ベイが先制します。
その後両チームともにペナルティゴールで着実に得点を刻んでいき、前半は9-3でS東京ベイがリードして折り返します。

埼玉WKはハンドリングエラーなどのミスがいつもより多かったのと、規律が乱れていました。

後半に入り、得点を決めて流れを変えたい埼玉WKでしたが、またも反則によりS東京ベイにペナルティーゴールでリードを広げられてしまいました。

S東京ベイのライアン ・クロッティは後半9分に交代しました。

また、埼玉WKのクレイグ ・ミラーは後半10分から入りました。

3R1A0939

 

そして後半18分にラインアウトから埼玉WKがモールを押し込み、待ちに待ったこの試合初のトライ!

3R1A0899
決めたのは、ベテラン堀江でした。

続いて後半25分に埼玉WK山沢からのパスを受け取った長田がトライを決め逆転します。

これで流れが傾いたかと思われましたが、それでも怯まずに果敢に攻めたS東京ベイは後半29分に木田のトライで再度リードする展開に。
国立競技場も歓声で沸いていました!

埼玉WKは残り少なくなった時間帯にチャンスがありましたが、パスが繋がらず。。。

入場者数は、41,794人でした。
昨年の決勝(33,604人)を大きく上回りました!

3R1A0999

試合は、17-15でクボタスピアーズ船橋・東京ベイが勝利し、リーグワン2022-23は、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが初優勝を飾りました。
自分はフォトとしてピッチにいましたが、現地のオレンジアーミーの声援は間違いなく選手を後押ししていたように感じました。

POM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)は、キャプテン立川でした。

3R1A1302
試合後のインタビューでは、「トップイーストから会社の皆さんに根強くサポートしてもらい、その中で積み上げてきたものが今日形になって嬉しく思いますし少しでも恩返しできたのかなと思います。」と話していました。
インタビューの中で何度もオレンジアーミーへの感謝の言葉があり、皆で掴んだ優勝だというのが伝わってきました。

勝利を喜ぶクボタスピアーズ船橋・東京ベイ

3R1A1221

 

オレンジアーミーに向かってトロフィーを掲げるライアン・クロッティ

3R1A1356

 

試合後に、埼玉パナソニックワイルドナイツのクレイグ ・ミラーに独占インタビューしました。

Q. 今日の試合の感想は
A. 決勝はいつもとは違うプレッシャーがありました。クボタはとても良いプレーをしていました。キッキングゲームも良かったですし、クリエイティブなプレーで50-50のところをしっかりと取っていました。今日はクボタのペースになってしまい、我々は思っていたようにプレー出来ませんでした。

Q. 来シーズンについて
A. 来シーズンもパナソニックでプレーすることが決まっています。多くのラグビー選手は来シーズンについて不透明な中、自分は恵まれていると思います。チームメイトとも良い関係性を築けているので、出来る限り日本でプレーしたいと思っています。

次に、クボタスピアーズ船橋・東京ベイのライアン ・クロッティに独占インタビューしました。

3R1A1343
Q. 今日の試合の感想は
A. 素晴らしかったです。パナソニックはとてもタフで、まるで腕相撲のような試合でした。両チームともにプレッシャーが激しかったですが、我々はチーム一丸となって戦うことができました。先週のサントリーとのゲームを教訓として、我々は自分たちの良いところを伸ばしていくよう意識しました。

Q. クボタで4シーズンプレーして、最後にチームが初優勝を果たしました。今どのような気持ちですか
A. クボタはディビジョン2(トップイースト)からスタートしましたが、ハードワークしてチームの風土も年々良くなっていきました。その結果、今日私たちがディビジョン1でNo.1となれたことをとても嬉しく思います。

Q. 今後について
A. 今シーズンでクボタとの契約は終わってしまうことは残念ですが、チャンピオンとなってチームを去ることができるのは嬉しいです。私にとって、素晴らしい思い出となりました。チームメイトともとても良い関係性を築くことができましたし、チームに誇りを持っています。わたしにとって、クボタは本当に特別な存在です。

Q. この後はクライストチャーチに帰るのですか
A. 妻と娘が待っていますので、会えるのが今からとても楽しみです。今後についてはニュージーランドに戻ってから妻と相談して決めますが、引退するのか、もしくはどこかのチームでプレーするか、はたまたコーチになるのかについてはまだ決まっていません。妻がボスなので彼女の判断に従います!

 

リーグワンは終わりましたが、次は日本代表が9月開幕のラグビーワールドカップ2023フランス大会へ向けて、再始動します。
5月24日(水)10時に日本代表候補浦安合宿参加のメンバーを発表予定です。

昨日に引き続き視察に来ていたトニー・ブラウンアシスタントコーチ

3R1A0807

 

合宿の後に日本代表は7月・8月の国際試合開催 5連戦に挑みます。
All Blacks XVをはじめとして、日本代表がワールドカップ前に強豪相手にどのような戦いを見せてくれるのか楽しみです!

ではでは

熊木

タグ : , , , ,

投稿日 : 2022.4.16 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1 第13節 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs コベルコ神戸スティーラーズ レポート

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1 第13節 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs コベルコ神戸スティーラーズ レポート

4月16日(土)に熊谷スポーツ文化公園ラグビー場にて行われた、NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1 第13節 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs コベルコ神戸スティーラーズ を取材してきました。

早いものでリーグワンもあと4試合となりましたが、今シーズン初の埼玉パナソニックワイルドナイツの取材です。新型コロナウイルスの感染者が出て開幕から2試合は不戦敗となりましたが、その後は10連勝して現在2位と好調です。
対するコベルコは7位で、プレーオフ進出のためアウェーで絶対に負けられない状況となっています。

キウイブリーズが注目するのは、ワイルドナイツのクレイグ ・ミラー

3R1A1541

そして、、、コベルコに復帰したベン・スミス!

3R1A1558

昨年12月、突然の退団発表に驚かれた方も多かったと思います。最近報道があった通り、昨年10月に産まれたベビーの心臓に穴があることが判明しどうしても家族の側にいたかったためです。しかし症状が落ち着いたことで、3月に復帰が決まりました。

ニュージーランドに帰国してからもしっかりとトレーニングしていたようですし、なにより経験豊富な彼がユーティリティバックスとして複数のポジションをこなすことができるのはチームにとっても大きいと思います。

もう1人は、アーロン・クルーデンです。

3R1A1484

今やコベルコの心臓として、攻守の起点となるキープレイヤーとして活躍しています。

ちなみにクレイグ・ミラーとベン・スミスはハイランダーズでチームメイトでした!
今日はともにリザーブからのスタートです。

立ち上がりから感じたのは、ワイルドナイツはミスが少ないということ。立て直す力も目を見張るものがあります。
コベルコはアタッキングがコンパクトでスピードが速いです。

前半は、ワイルドナイツが11-10でわずかにリードして折り返します。

後半5分に稲垣に代わってクレイグ・ミラー

全力でぶつかり、きっちりと仕事をこなす姿は流石でした。

両チームともに譲らない展開となっていたのですが、後半16分の山中のシンビンで、大きく流れが変わってしまいました。1人欠けた時間帯に痛恨の2トライを許します。ここぞとばかりにワイルドナイツがギアを上げたのが感じられました。

後半26分、山中と交代でベン・スミスが入りました。

3R1A1636

積極的に声掛けしていました。
まだ合流して日が浅いので、フィットの面は仕方がないとは思います。しかし短い時間の中でも彼らしい泥臭いプレーも見られました。

また、アーロン・クルーデンを見ていて、昨シーズンより圧倒的に連携や戦術理解度が高まっていると感じました。これからもチームに貢献していってほしいです。

3R1A1422

あと、ワイルドナイツのWTBマリカ ・コロインベテとコベルコのWTBアタアタ ・モエアキオラの激しいアタッキングもすごかったです。場内も盛り上がっていました。

3R1A1494

意地を見せたコベルコですが、力及ばず悔しい敗戦。。。

3R1A1564

最後まであきらめない姿勢はすばらしかったです!!

試合は、37-31で埼玉パナソニックワイルドナイツが勝利しました。

プレーオフに向けて残りはあと3試合となります。できる限り取材していきたいと思っています!
また、試合後はベンとティモシーは戦術面で話してました。

3R1A1699

ではでは

熊木

タグ : , ,

What's new!

More >

Kiwi Breezeの更新情報です。

登録日 : 2018.5.8

NZフレンズに「Clive Jones」をアップしました!!

登録日 : 2018.4.10

NZフレンズに「野村祥恵」をアップしました!!

Twitter

NZ Information