こんばんは。
昨日は、東京でのワイン会の様子をご覧頂いていた方が企画、招聘してくださり、京都にてワイン会を開かせていただきました。
今回は現地在住のシェフに料理を担当していただき、私はワインの選定と全体の監修をさせていただきました。
会場は京都らしく、清水に程近い町家の一室をお借りし、アットホームな形でワイン会を開催いたしました。
今回は特にマリアージュに力をいれ、シェフとは何度もやり取りをさせていただいて決定したメニューです。
選んだワインはニュージーランドを代表する4ワイナリーの4本。何を選んだかは、このあとの記事を読み進めてくださいね。
さて、一本目、乾杯のドリンクとして選ばせていただいたのは、「オイスターベイ」スパークリング キュヴェ・ブリュット[NV]です。
オイスターベイはアメリカで最も売れているニュージーランドワインで、マールボロ地方にある牡蠣の養殖が盛んな湾に由来して、名づけられたワイナリーです。ポリシーのひとつとして、牡蠣に合うワインを造るということを掲げています。
そんなオイスターベイのスパークリングは、100%シャルドネで作られている、とても珍しいワインです。爽やかな柑橘系や白桃のフルーティーな香り、ブドウが持つ果実味あふれるエレガントさと、すっきりとした後味が楽しめるスパークリングワインです。
乾杯後、爽やかなこちらのスパークリングワインを飲まれたお客様から、思わず「美味しい」という一言が漏れます。
この美味しいを聞くのが、私として何より嬉しい瞬間のひとつだったりします。
フードマリアージュとしては、前菜の王道でもある、
「生ハム」
「スモークサーモンのブルスケッタ」
そしてオイスターベイのコンセプトを踏襲させていただき、
「牡蠣のコンフィ~九条ねぎと柚子のかおり~」
の三種をお出しさせていただきました。
九条ねぎは京都ならではの食材として、「オイスターベイ×京都」をイメージして、使っていただいたものです。
それぞれのフードマリアージュを楽しんでいただけたのではないかと思います。
続いて二本目は、王道「クラウディーベイ」のソーヴィニヨン・ブラン2017です。
Kiwibreezeの読者の皆様はご存知だと思いますが、ニュージーランドワインを世界に広めた立役者のクラウディーベイのソーヴィニヨン・ブランは、フレッシュで活き活きとしたグレープフルーツのような柑橘系の味わいと、酸味が絶妙で、すっと飲めてしまう白ワインです。
こちらに合わせて頂いたのは、
「鯛とホタテのカルパッチョ」
をお出しさせていただきました。
特に鯛のほうには、シソとレモンを添えさせていただき、シンプルにお塩とオリーブオイルで召し上がっていただきました。
シソの青みは、クラウディーベイのソーヴィニヨン・ブランととても相性がよいので、是非味わっていただきたく、シェフにシソを使って欲しいとお願いしました。
鯛にもホタテにもそれぞれに良く合うという事も感じていただけたのではないかと思います。
また、おつまみとして、キャロットラベもお出しいただきました。
続いて三本目は、「クーパーズ・クリーク」のSelect Vinyards “RAZOR BACK” セントラルオタゴ ピノ・ノワール2015をお出ししました。
こちらは弊社専売で取り扱わせて頂いているピノ・ノワールで、クーパーズ・クリークの「香りの魔術師」の異名をとるワインメーカー、サイモン・ナンズ氏が、繊細でシルキーな飲み口と、ブラックベリー、プラムなどの濃厚な果実味、ミネラル、長く続くタンニン、すべてをバランスよくマッチさせて作った、非常にレベルの高い赤ワインです。
もちろん、こちらはリーデル社特製の「セントラル・オタゴ ピノ・ノワールグラス」に注がせていただいて、お楽しみいただきました。
実は今回、参加者の中に猟師さんがいらっしゃって、彼が数日前に狩猟した鴨と鹿とイノシシを食材としてご提供いただいたのです。
そんな大変贅沢な食材を使わせていただいたのですが、こちらのピノ・ノワールは、シェフが鴨を丁寧に調理してくれました。
「鴨のロースト~ベリーのソース 金柑と芽キャベツを添えて」
鴨のジューシーさ、ベリーソースが絶妙に絡み合い、セントラル・オタゴのピノ・ノワールと素晴らしいフードマリアージュとなりました。
最後の四本目は、「シレーニ・エステート」の“エステート・セレクション”ザ・トライアングル・メルロー 2015をお出しいたしました。
大手ワインショップが輸入、販売しているシレーニ・エステートは、現在日本で一番売れているニュージーランドワインです。
シレーニのチーフワインメーカーのグラント・エドモンズ氏は「ミスター・メルロー」と呼ばれるほど、メルローを用いた赤ワインを最も得意とし、妥協を許さない品質を追求しこだわりのワインを造っています。
フルボディーながらも、完熟したプラムのようなふくよかな果実味と、程よいタンニン、柔らかな飲み口で、さすがミスター・メルローと呼ばれるだけある、素晴らしいワインだと感じました。
フードマリアージュとしては、この会のメインディッシュとなる、
「猪のラグーソースとカカオのペンネパスタ」
「鹿の背ロースのステーキ」
をお出ししました。
ジビエの持つ強さに決して負けない、むしろジビエとワインがお互いに溶け合って、さらに料理の美味しさを引き立てるマリアージュとなったように感じました。
最後にドルチェとして、
「りんごの赤ワイン煮とバニラのアイス」
をお出しいただき、和やかに、大満足のまま会は終了しました。
最後に記念撮影。
今回は京都周辺の大阪、神戸、奈良、岡山からもお客様が集まっていただき、新しいご縁と交流ができたことが有難く、また何より皆さんが大満足で帰られた事が本当に嬉しかったです。
会を主催し、招聘していただいた方と、素晴らしい料理を作ってくださったシェフ、そして食材ご提供いただいた猟師さんに、心より御礼申し上げます。
また是非、地方でもワイン会を開催したいものです。
本当にありがとうございました。
我妻
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