こんにちは。
先日、毎月恒例のワイン会を開催させて頂きました。
今回のテーマは「No.1 ファミリー・エステート&マウント・ディフィカルティー」。
2つのワイナリーをテーマに、4本の厳選したワインと、それに合うお食事をご提供させていただきました。
ナンバーワン・ファミリー・エステートは、フランス・シャンパーニュ地方で12世代にわたり、シャンパーニュを造り続ける家柄のダニエル・ル・ブリュン氏が、新たな地でシャンパンを作ることを夢見て、1999年にマールボロで家族と共に設立したワイナリーです。
ここのワイナリーは、スパークリングワインしか作っていません。機械も製法も全てシャンパーニュ地方のものを踏襲しています。
1)No.1 ファミリー・エステート キュベ [NV]
乾杯は、そのこだわりのスパークリングワインをご提供させていただきました。
100%シャルドネで作られたブランドブランで、グアバやアプリコットなどの果実の香りと、きめ細かで、クリーミーな泡立ち、そして麦芽のようなイーストのコクが素晴らしく、残暑の厳しいこの季節には何杯もお代わりしてしまいそうな1本です。
お食事には、「ジャガイモとタマネギのスープ」をご提供。
クリーミーなスープと、クリーミーなブランドブランが、とても良くマッチしていたと思います。
2)マウント・ディフィカルティー シャルドネ 2015
マウント・ディフィカルティーは、ニュージーランドのセントラル・オタゴにあるワイナリーで、1998年に設立されました。
イギリスのデカンタ―誌では、アタランギ、フェルトンロード、そしてマウント・ディフィカルティーがニュージーランドの3大ピノ・ノワールのメーカーと評される、NZの代表的ピノ・ノワール生産者でもあります。
そんな生産者のほかの白ワインもとても品質が高く、こちらのシャルドネは完熟したトロピカル・フルーツのようなふくよかな果実味と、非常に広がりのある樽感、ロースト香が何層ものテクスチャーを作っています。
お食事には「なすとトマトとアンチョビの冷製パスタ」をご用意しました。
アンチョビとトマトのアクセント、そしてバジルの香りが、重厚な果実感とバニラやバターのようなまろやかなシャルドネが良くマッチしていたのではないでしょうか。
3)マウント・ディフィカルティー ピノ・グリ 2016
このワインを端的に表現するなら、トロピカルでフルーティー。ピーチやネクタリン、梨のフルーツのアロマから始まり、ふくよかで滑らかな舌触りにしっかりとした骨格を持ち合わせている、非常にアロマティックな1本です。
参加者の皆様からも、美味しいという声がたくさん聞こえました。
お食事としてあわせたのは、「とうもろこしと茄子の天ぷら」。
近年、ニュージーランドではピノ・グリがとても人気です。
それは、お食事にとてもあわせ安いから。同じくニュージーランドで人気の和食にも、ピノ・グリは合わせやすく、今回は夏野菜を天ぷらにさせていただきました。
4)マウント・ディフィカルティー ローリング・メグ ピノ・ノワール 2016
いよいよ待ちに待った、NZ三大ピノ・ノワール生産者の、ピノ・ノワールです。
ローリング・メグ ピノ・ノワールは、セカンドラベルではありますが、そのポテンシャルは十分。
口に含むと、チェリーやブルーベリーなどの愛らしい果実味と、オーク樽のスパイシーさが口いっぱいに広がります。続いて柔らかだけど長く続くタンニンがゆったりと広がり、長い余韻を生み出します。口中でそうやって変化していく様がとても楽しく、それでいて柔らかな果実味を楽しめるピノ・ノワールです。
お食事には、「NZ産サーモンのグリル」をご提供。
ピノ・ノワール=お肉という印象が先行しがちですが、もちろんサーモンにも良く合います。
この日はニュージーランド産のサーモンが手に入りましたので、じっくりと焼き上げさせていただきました。
さて、今回は新しい試みとして「次回ワイン会のちょいだし」という企画を考えました。
来月は日本で一番売れているニュージーランドワイン、シレーニ・エステートを特集する予定で、そのシレーニのワインから、ヌーヴォー赤・白2種類をちょっとだけお味見していただきました。
ニュージーランドのある南半球は、季節が北半球と逆ですので、ブドウの収穫の時期は3月末から4月にかけて行われます。
そのため、2018年のワインは、いち早く7月ころから市場に出回るのです。
愛らしい果実味たっぷりのソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールのヌーヴォーを、最後にご堪能頂いたところで、今日はデザートをお出しして終了。
デザートは、「レアチーズケーキ」です。アクセントに、NZ産のキーウィを乗せました。
本日のワイン会はとても静かなスタートでしたが、お食事とお酒が進むにつれて、皆さんがドンドンと楽しく盛り上がっていくさまを見ていて、嬉しく思いました。
ワイン自体10年ぶりに飲まれるという方もいらっしゃいましたが、美味しさにビックリしたという感想がまた、嬉しく思いました。
我妻
タグ : セントラルオタゴ, ニュージーランドワイン, マールボロ