投稿日 : 2018.9.20 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク
2013年度エアーニュージーランド・ワインアワード・チャンピオンワイン ノーティラス・エステート「キュヴェ・ブリュットNV」
こんにちは。
今回もやって参りました、毎年のエアーニュージーランド・ワインアワード・チャンピオンワインを飲むという企画。
前回試飲した2012年度はセントラル・オタゴにあるグラスホッパー・ロックというワイナリーのピノ・ノワール2010で、非常に素晴らしい1本でした。
2013年度は、これまた非常に楽しみにしていました、マールボロにあるノーティラス・エステートの「キュヴェ・ブリュットNV」です。
ノーティラス・エステートは、今年の3月にも訪問させていただき、ワインメーカーのクライヴ・ジョーンズ氏とのインタビューも、Kiwi Friendsに載せさせていただいています。
詳しくは、こちら
改めてノーティラス・エステートについて、簡単にご紹介させていただきますね。
ノーティラス・エステートは、1985年にソーヴィニヨン・ブランをリリースしてから、30年以上家族経営を続けているワイナリーです。
その品質と実力はニュージーランドでも屈指のもので、2013年度のチャンピオンになっただけでなく、白ワインのアルバリーノも、2016年と2017年にも「その他の白ワイン部門」にて、ベスト白ワインに選出されています。
さて、2013年にチャンピオンワインとなった、こちらのスパークリングワインは、ピノ・ノワールとシャルドネのブレンドで、シャンパーニュの伝統的製法で作られています。
ノン・ヴィンテージではありますが、2013年度の製造ですので瓶内熟成でちょうど5年、ニュージーランドで今年飲んだものとどう違うのか、とても楽しみでした。
抜栓したコルクの先端は細くなっており、これは熟成して時を経たスパークリングワインの特徴としてよく見られるものです。そして、そのコルクからも香ばしいイースト香が漂ってきました。
ゆっくりとグラスに注ぐと、非常に美しい小麦色の中に、細かな泡が綺麗に立ち上ってきました。5年経っても、泡はロスしていません。
立ち上ってはじける泡から、青りんごのようなフレッシュな果実味と、ナッツやトースト香が漂ってきます。
綺麗な泡を眺めながら、いよいよテイスティングです。
非常にクリーミーかつ柔らかな泡が、その青りんごやナッツ、ロースト香を包み込んで、口の中で優しくはじけます。
そして、まだしっかりと生きている酸味と、かすかにライムの皮のような爽やかな苦味でフィニッシュしました。
このワインの印象としては、とにかく中盤で口の中ではじける、トースト香。現行ヴィンテージより、よりふくよかに感じました。
これが熟成、時間のマジックですね。
単体でもゆっくり、しっかりと飲めますし、泡や酸味の状態からすると、もっと熟成のポテンシャルがあるなと感じました。
職人クライヴさん、いい仕事をしていますね。
惜しむべきは、このスパークリングワインが、日本未入荷だということ。
いつか日本でも販売して欲しいと改めて思いましたし、もしセラーなどをお持ちで、ニュージーランドに行かれる方は、是非購入して、熟成させたら、お宝の1本になると思いますよ!
我妻
【過去のチャンピオンワインのテイスティングレポート】
2012年:グラスホッパー・ロック「セントラル・オタゴ ピノ・ノワール2010」
2011年:ヴィラマリア「シングルヴィンヤード・ホークスベイ シャルドネ2010」
2010年:ペレグリン「ピノ・ノワール2009」
2009年:ユリヒャー「ピノ・ノワール2008」
2008年:チャーチロード「リザーブ・ホークスベイ シラー2007」
2007年:トリニティーヒル「オマージュ シラー2006」
2006年:デルタ・ヴィンヤード「ピノ・ノワール2005」
タグ : エアーニュージーランド, ニュージーランドワイン, マールボロ