投稿日 : 2025.3.27 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク
NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25 ディビジョン1 第12節 交流戦 トヨタヴェルブリッツ vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ レポート
3月22日(土)に岐阜メモリアルセンター 長良川競技場で行われた、NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25 ディビジョン1 第12節 交流戦 トヨタヴェルブリッツ vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ を取材してきました。
来場者プレゼントはアーロン・スミスのボブルヘッドフィギュアでした!
天気も良く春の陽気でまさに観戦日和でした。
注目選手はアーロン・スミス。
タックルをされながらもギリギリまでパス出しが出来るところが素晴らしかったです。
前半1分相模原DBのカートリー ・アレンゼ
のトライで先制し、12分にもウォルト ・スティーンカンプのトライが決まりました。
前半16分に一時交代で入っていたトヨタVの小村がトライしましたが、その後も相模原DBが得点を重ね、前半は24-5で相模原DBがリードして折り返しました。
後半に入り、6分にトヨタVヴィリアメ ・ツイドラキがトライ
アーロン・スミスは後半11分に交代しました。
メンバー交代によりスピードが速くなり全体のギアが上がったように感じました。
後半13分と16分にジョセフ ・マヌの連続トライが決まり、16分の素晴らしいジャンピングトライにはスタジアムも沸いていました!
2点差まで追い上げ、このままの流れでいければ逆転するかと思われましたが、敵陣に入った時に取りきれず、逆に後半24分に相模原DBにトライを許し、点差をつけられてしまいました。
観客数は4,563人でした。
試合終了の一枚。全選手の意気消沈しているように見えました。ここから順位を上げてもらいたいです。
試合は31-22で三菱重工相模原ダイナボアーズが勝利し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチはウォルト・スティーンカンプでした。
トヨタヴェルブリッツはディフェンスではスクラムで押し負けてしまっていたり、ラインアウトでもミスがあったり、反則も多かったです。攻撃のパターンもバリエーションがないように見えました。
試合後の記者会見の模様を一部お届けします。
三菱重工相模原ダイナボアーズ グレン・ディレーニー ヘッドコーチ
「前半と後半で全く違う展開で、前半は我々はいいトライがありましたが、後半相手が勢いに乗ってそれを止めることがとても難しかったです。心配していたところもありましたが、運良く勢いを止め、自分たちが勝つことができました。でも相手も良いチームで後半良いプレーが目立っていました。我々も知り合いが多くリスペクトしています。あと数分あったら全然違う展開だったかもしれません。決して簡単な勝利ではありませんでした」
岩村キャプテン
「勝ちきれたことを嬉しく思います。ヘッドコーチが言っていた通り、前半と後半で内容が違っていたような展開で、後半に関してはコネクションが切れたりラインアウトがうまく遂行できなかったりと、そういったところから相手に流れを渡しトライを取られてしまいました。そこから自分たちの目の前の仕事を1つ1つやっていこうとフォーカスしてやった結果、また自分たちの流れを取り戻しスコアをとって最後勝ち切ることができました。ずるずる流れを相手に持って行かせなかったというのは成長した部分だと思います」
続いてトヨタヴェルブリッツ スティーブ ハンセン ヘッドコーチ
「まず初めに相模原ダイナボアーズにおめでとうと伝えたいです。我々にとっては非常にフラストレーションの溜まる内容のゲームでした。ディフェンスまた実行力という点に関して時にすごく良い姿があったものの、同時にソフトな場面があったと思います。その他ではレフリーの一貫性のなさというところに関して、ノックオンから生まれた2トライがあった風に思います。
もちろん我々がコントロールできるのは実行力アタック、ディフェンス両方の点においてですが、それと同時により高いレフリーへの一貫性を求めたいと思います。今日の内容に関しては、非常に残念なものでした。
私自身これまで長い間ラグビーに関わってきましたが、現在の印象ではレフリーの育成が十分ではないと感じています。これは全チームに共通する課題だと認識しています。もちろん日頃他の仕事をしていると理解していますが、プロとしての基準を求めたいと思います。JRFUまたJRLOにはレフェリーの育成に注力することを求めていきたいです。毎週のようにレフリーからジャッジについて連絡が来ることがありますが、それでは選手やファンが求めている基準には満ちていないと考えています。
おそらく私がこのような発言をしてしまうと問題になりかねることだとは思いますが、私自身はトヨタヴェルブリッツそして日本のラグビーを非常に大切に思っています。それであえて提言させていただきました。それと同時にレフリーの方々のこともとても大切に思っています。彼らに対する支援が十分ではありません。育成の機会というのも十分ではないと思っています。日頃別の仕事をしながらプロと同じ基準を求められるというのは非常に厳しい立場にあると考えています」
マイケル・フーパー キャプテンが治療中のため加藤選手が登壇しました。
「前半チームとして良い入りをしようと話をしていて、良いディフェンスから入って良いアタックも出来ていたのですが、チームでここぞという時にソフトになってしまったところがありました。本当に1試合通して強く皆アグレッシブに前に出てディフェンスしていたのでそこは誇りに思っています。この課題というのを1週間また良い準備して、まだ試合いっぱい続くのでしっかり戦っていきたいなと思います」
Q. チャンスのところで決めきれないところについて
A. (スティーブ ハンセン ヘッドコーチ)
「結果というところに関してプレッシャーがかかった時、また勝つチャンスが見えた時に、タフな状況に追い込まれてしまうことがあります。それはなぜかというと今その瞬間実行することではなく、他のことに囚われてしまうことがあるからです。そういった現状を踏まえて現在シニアプレイヤーに多く怪我人が発生していること、そういったメンバーがチームに一体感を作る要でもあります。もちろんチームの現状に痛みを伴っていますが、それと同時に経験値を作っていると思います。月曜日にチームでレビューをし成長していかないといけないと思っていますが、より早く学びをしていかないといけない箇所があると実感しています。
これまで長い間さまざまなチームでコーチングをしてきましたが、選手の練習に対する努力に関しては誇りに思っています。とはいえそれが現在結果につながっていないのが積み重なってしまっていること、そういった形で敗戦が続くとチームとしては非常に苦しい状況になってしまう。それが今の現状でありそれを乗り越える手段を見つけなければなりません。選手のハードワークが足りていないということではありません。現状を受け入れて成長に繋げていきたいです」
Q. 勝ち切れないということはメンタル的な課題を乗り越えないといけないということか
A. (スティーブ ハンセン ヘッドコーチ)
実行力が発揮できていない要因は2つあります。相手からプレッシャーがかかってきてしまっているのか、もしくは自分たち自身にプレッシャーをかけてしまっていること。その2つであると考えています。後者の点に関しては現在チームに結果がついてきていないことでより自分たちに圧力をかけてしまっている状況にあります。それと同時に現在チームが若いメンバーが出ているというところで姫野、トゥポウ、マプスアがようやく復帰しました。シニアプレイヤーがチームにいない、そういったメンバーがチームにパフォーマンスを発揮するための要になります。そういった一連の状況に関して勝つとうまくいくということもありますが、試合に勝てていない状況が作られてしまうとケーキに砂糖がない、味のない状態になってしまうと考えています」
トヨタヴェルブリッツは勝利を掴みとり、自信を取り戻すことがなにより今1番必要なことだと思います。順位は現在11位で、怪我人も多く厳しい状態でありますが、皆一丸となって乗り越えてほしいです。
観戦に来たファンに向けての一枚
金沢
タグ : アーロン・スミス, トヨタヴェルブリッツ