投稿日 : 2025.6.3 | 投稿者 : Kiwi Breeze | パーマリンク
NTT ジャパンラグビー リーグワン 2024-25 プレーオフトーナメント 決勝 東芝ブレイブルーパス東京 vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ レポート
6月1日(日)に国立競技場で行われた、NTT ジャパンラグビー リーグワン 2024-25 プレーオフトーナメント 決勝 東芝ブレイブルーパス東京 vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ を取材してきました。
ともに優勝経験があるチーム同士で、東芝ブレイブルーパス東京は連覇を、クボタスピアーズ船橋・東京ベイは2年ぶりの優勝を狙います。
キウイブリーズが注目するのは、東芝ブレイブルーパス東京のシャノン ・フリゼル
先制したのは、前半8分ラインアウトから、最後はリッチー・モウンガがディフェンスをかわしてトライを決めました。
S東京ベイは17分と32分にバーナード ・フォーリーがペナルティゴールを決めるも、トライを奪うことはできず。
前半は8-6でBL東京がリードして折り返します。
後半7分にスクラムから、リッチー ・モウンガがディフェンスを振り切りながら走り、大外にいた森がパスを受けトライ
さらに21分リッチー ・モウンガがペナルティゴールで点差を広げましたが、その後からS東京ベイの猛攻が続きました。
32分にベテラン立川のトライで会場の盛り上がりは最高潮に!
S東京ベイはあと1トライで同点に追いつくというところまで追い詰めるも、ノーサイド。
試合は、18-13で東芝ブレイブルーパス東京が勝利しました。
リーグワン初の連覇達成です!
観客数は51,009人で、歓声が本当に凄かったです。
プレーヤー・オブ・ザ・マッチは、リッチー ・モウンガ
骨折のため1週間練習できない中で迎えた決勝戦で、右手にサポーターをしていて万全なコンディションではない中でも素晴らしい活躍でした。
本人曰く最初は痛かったけど、試合が始まったら大丈夫になったそうです。骨折しながらも強い気持ちでプレーする姿がチームの士気を上げてより一体感を生み出したことが、2連覇に繋がったのではないでしょうか。
東芝ブレイブルーパス東京は、攻め続けたことがよかったです。少しでも守りに回ってたら結果は変わってたかもしれません。
あと、みんなでハードワークしていて、ディフェンスでは誰がどこをエリアマネジメントするのかを細かく決めていて、相手に合わせて動いていました。しっかり準備してきて最後まで気持ち切らさずに戦い抜いたことが勝因だと感じました。
セレモニーでは皆で喜びを分かち合いました!
リーチ マイケルの胴上げは昨年と同じく直立
また、ワーナー・ディアンズが試合後彼女にプロポーズするというサプライズも見られました。
おめでとうございます!お幸せに!!
試合後の記者会見の模様を一部お届けします。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ
「アメージングな決勝でした。彼らの連覇は勝つべくして勝ちましたし、自分たちの強さを存分に出して、我々にもプレッシャーがかかってペナルティも取られました。最後の最後は盛り返して頑張ったのですが、時間切れでした。本当に東芝を称賛したいです。我々も来シーズンさらに強くなってこの経験を活かして成長して帰ってきたいと思います」
ファウルア・マキシ キャプテン
「東芝におめでとうございますと言いたいです。自分たちの望む結果にはならなかったが、自分たちのプロセス、プランは間違っていなかった。ちょっとしたところで自分たちの力が足りなかった。今日の悔しい思いを忘れずに、この舞台に来シーズンまた帰って来れるよう全員で努力して頑張っていきたいです」
Q. ラストの反撃の時間帯にどのような指示や交代編成を出したのか
A. (ルディケ ヘッドコーチ)
ラストのプレーに関しても最後の方はキャプテンやリーダー選手に任せていたのですが、逆転もありえた場面で精度が足りなかった。逆に東芝のディフェンスを褒めるべきですし、最後の最後もボールをキープしたところはいい形で終われていました。自分たちとしては、選手たちが諦めずに終わらせたところは次に繋がるポジティブな要素と捉えています
続いて、東芝ブレイブルーパス東京
トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ
「チーム全員の今日までの頑張りを誇りに思います。今日に至るまでチームの信念や向き合う姿勢に素晴らしい状態で1年間これたと思っています。予想通りフィジカルな試合になり、特にセットピースについて選手・コーチともに1週間良い準備をして素晴らしいパフォーマンスを出せました。決勝戦でプレッシャーがかかる中、細かいところで勝負が決まったので、そういう部分をものにできて非常に嬉しく思います」
リーチマイケル キャプテン
「今日5万人のファンの前で、いいラグビーができたと思います。クボタは6連戦の中で最後の最後まで自分たちにプレッシャーをかけてきて、きつい試合でした。その中でも粘って東芝らしく戦って最終的に勝ったことがすごく嬉しいです。ファンとノンメンバー、選手とコーチに感謝しています。連覇できたことは東芝にとってもリーグワンにとっても初なので、新しい歴史ができて嬉しいです。連覇できて一旦休んでまた来年に向けて準備したいと思います」
Q. モウンガ選手の右手の状況と今日の評価について
A. (ブラックアダー HC)
右手は良くはなかったが、試合に出てくれて彼がどれだけタフな人間か分かったと思います。手は骨折していて1週間全く練習していない状況でも頭でイメージしながら準備してくれて、昨日のキャプテンズランで初めてボールを触ってキャッチやパスができた。今日はすごく良かったですし、手が折れてると感じさせないプレーをしてくれました。そういう状態で試合に出て、あのようなパフォーマンスをしてくれるのは、彼のチームのメンバーに対するコミットメントの表れだと思います
Q. リッチー・モウンガがチームにもたらしている影響は
A.(リーチマイケル キャプテン)
間違いなく素晴らしい選手で、クルセイダーズで7連覇してオールブラックスの経験もあり、勝ち続けるメンタリティをチームに浸透させてくれたと思います。去年はプレーオフに入るタイミングでどうやってプレッシャーに打ち勝って自分たちのラグビーをするかということをチームに話してくれましたし、今年はチームの中では連覇という言葉を使わずにいこうと言ってもらって、チームとしてそういう進め方をしてきました。勝ち方を知っていて経験もあり、プレッシャーのかかる場面を要所でどう抑えていくかや、試合に向けて1週間の進め方を熟知している選手だと思います。折れた手でPOMのパフォーマンスは彼がどれだけタフなのかを表しました。あとは彼が府中という街で東芝というクラブを心から愛していて、日々過ごしながらクラブにコミットメントしてくれているのがパフォーマンスに出ているのかなと思います。一緒にプレーしていて嬉しく思う選手の1人です
Q. クボタと対戦してどう感じたか
A. (ブラックアダー HC)
今日に関しては異なるラグビースタイルのぶつかり合いで、ボールを持ってしっかりアタックすることもできましたし、ディフェンスも素晴らしかったと思います。アタックのDNAを強く持っているチームではありますが、ディフェンスはどれだけタフに体を張れるかを見せた試合だったのかなと思います
Q. リーグワンのレベルについて
A. (ブラックアダー HC)
非常に競争力の高いリーグになっていて、シーズン通してどこがどこに勝ってもおかしくない、実際にアップセット(番狂せ)も起きてきました。各チームが1週間準備の質をどれだけ高められるか相互作用もあってさらにレベルが上がっているのかなと。忘れてはいけないのは、レフリーの皆さんで、もちろんプレッシャーのかかる大変な役回りではありますが、皆さん勉強されながら素晴らしいレフェリングを提供してくれたと思っています。リーグのフォーマットとしてトップ2が準決勝からで、3〜6位はタイトな争いの中で、入替戦も非常に緊迫した展開だったので、リーグ全体の興味が引けるような大会になっています。18節最後のところまでプレーオフにどこが上がれるのかギリギリまで分からなかったり、具体的には神戸製鋼は最終的に3位でフィニッシュされて本当に各チームの差が縮まって紙一重のところまで来ています。そういう試合を続けて見せられているからこそ、ファンの皆さんを惹きつけられているのかなと思います
ミックスゾーンでシャノン ・フリゼルにインタビューしてきました。
Q. 今日の試合はいかがでしたか
A. とてもタフな試合でした。クオリティもとても良かったし、勝てて嬉しいです。
Q. 2シーズン日本でプレーして、これからのプランは決まっていますか
A. まだ考えていません。まず今日は祝って、それから家族と一緒にゆっくり休んでしっかり身体のケアをしてから考えたいと思います。
試合後、ファミリーと笑顔でいろいろ話したり、自分が着ていたジャージを奥さんに渡していました。
ロブ・トンプソンにも少し話を聞けましたが、東芝ブレイブルーパス東京と複数年契約したそうです!これからも活躍期待しています。
リーグワン2024-2025シーズンもあっという間に終わってしまって寂しいです。。。
来シーズンもニュージーランドの選手が日本でプレーする姿がたくさん見れたらいいなと思います!
ではでは
熊木
タグ : オールブラックス, シャノン ・フリゼル, リッチー・モウンガ, 東芝ブレイブルーパス東京