オタゴ
南島の南東部に位置する、ダニーデンを中心都市とした地域です。
ダニーデンは1861年からのゴールドラッシュにより急速に発展した街で、市内にはビクトリア様式・エドワード様式の建物が立ち並んでいます。人口の約15%が学生という学術都市としても有名です。
この地域は、鏡のように山々を映し出すワナカ湖や、女王にふさわしい街と形容されたクイーンズタウンなど、美しい自然と街が調和しているのが特徴です。
また、近年ではセントラル・オタゴのワインでも有名になり、優れたピノ・ノワールは毎年国際的なワインコンクールで受賞しています。
参考(英語) | オタゴ 公式サイト |
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- ダニーデン
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1848年にスコットランドからの移民たちにより開拓されダニーデンと名付けられました。現在でもスコットランド文化を色濃く残す街です。
観光名所としては、セント・ポール大聖堂・市議会議事堂・ファースト教会・ダニーデン駅などがあります。オススメは、1904~1907年に建築されたダニーデン駅はヨーロッパの城砦のような外見と重厚さを持ち、内部も非常に細かく美しく作られているスコティッシュ様式の建造物です。
- ボルドウィン・ストリート
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ボルドウィン・ストリートは、ギネスブックで認定された世界で最も角度がきつい坂道です。沿道の家屋は地形に合わせて地面にへばりつくように立っています。長さは約100mで、坂の入り口脇のツーリストショップでは、坂を上った認定証を発行してくれます。
- ラーナック城
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ラーナック城は、ニュージーランド国内に存在する唯一の城です。19世紀後半に銀行業で成功したウィリアム・ラーナック氏の邸宅で、中世ヨーロッパの城を模して作られました。内部も豪華な装飾で溢れており、現在は観光スポットとして一般に公開されています。
- ペンギン・プレイス
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ペンギン・プレイスは、ニュージーランドに数箇所あるペンギンの営巣地の中でも、最も間近にペンギンを観察できる場所のひとつです。観察用の窓からは、運がよければ数メートルの超至近距離でペンギンを見ることができます。尚、撮影は可能ですが、カメラのフラッシュを使用することは禁止されています。
- クイーンズタウン
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クイーンズタウンは、ワカティプ湖畔に面した街です。周囲の山々に囲まれたその美しさが「ヴィクトリア女王にふさわしい」として、「クイーンズタウン」と名付られました。バンジージャンプ発祥の地として有名で、年間およそ130万人の観光客が訪れます。夏にはバンジージャンプ・パラグライディング・ゴルフ・ジェットボート・釣りなどが楽しめ、冬には近くに位置するコロネット・ピークやリマーカブルズといったスキー場の拠点として賑わいます。
- ワカティプ湖
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ワカティプ湖は、細長いS字を描いたような湖で、長さが80kmもあり、ニュージーランドで最も長い湖です。季節や天気によって鮮やかな青色から、深い緑色などに色を変えるのが特徴です。1日に何度も潮の満ち干期のように水位が変化することで有名で、マオリの伝説では巨人の心臓の鼓動のためといわれています。
- スカイライン・コンプレックス
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クイーンズタウンの街を見下ろすボブズ・ピークへゴンドラで上ったところにある、レストランやアクティビティ、ショーなどが揃った一大総合施設です。ゴンドラからは美しい景色を堪能できるほか、アクティビティとしてリュージュに乗ることもできます。また、バンジージャンプも人気のアクティビティの一つですが、岩に向かって飛び降りる形となるため、バンジージャンプの施設の中で最もキャンセル率が高いそうです。
- ワナカ
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ワナカ湖は、南北に細長く広がる静かな湖で、湖畔にワナカがあります。ワナカの町は、夏はマウント・アスパイアリングへの登山、冬はカードローナ・スキー場へのアクセスの拠点としてにぎわいます。自然も大変豊かで穏やかな土地のため、近年では別荘地としても人気があります。
- リッポン
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「世界最南端」のピノ・ノワールの地としてニュージーランドで評価を得ているパイオニア的存在が、リッポン・ヴィンヤード です。寒暖の差がはっきりしているこの地域で、時間をかけて育てられたブドウでできています。
- オマル
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ダニーデンから北に116kmほど進んだ海沿いに位置する街で、オマルストーンと呼ばれる良質な石灰石が採れることで有名です。このオマルストーンを利用した白い石づくりの町並みが印象的なオマルには、ニュージーランドでも最も保存状態の良い歴史的建造物がいくつも現存しています。ブルー・ペンギン・コロニーと呼ばれるペンギンの営巣地が街の南にあります。ブルー・ペンギンは体長わずか30cmの世界一小さなペンギンで、日が暮れ始めると巣箱に戻ってくる様子を観察スタンドから見ることができます。
- モエラキ・ボルダー
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オマルの町から南に約40km進んだ場所にあるモエラキと呼ばれる海岸地帯には、直径1m以上、重さ2トンほどの奇妙な岩がたくさん転がっています。この岩は、海底に沈殿する化石や骨のかけらなどに、海中の鉱物の結晶が均等に付着して、6000万年もの間に徐々に固まって大きくなったものといわれています。マオリの伝説では、「沖に沈んだカヌーから流れ着いた食料のかご」とされています。
- アロータウン
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1862年に金が発見されゴールドラッシュで栄えた町です。当時の様子を知ることができるレイクス・ディストリクト博物館などがあります。また、アクティビティでは砂金取りに挑戦することができます。
- クロムウェル
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クライド・ダム水力発電所の建築のための一部水没により、代表的な歴史的建造物の移転が行われました。オールド・クロムウェル・タウンと呼ばれる集落ができ、現在は観光名所となっています