『もっとニュージーランドと関わりあいたい』
いしぐろ たけし
石黒 威司
渋谷・恵比寿に展開するニュージーランドレストラン「Aotea Rangi(アオテアランギ)」オーナー。
昔からニュージーランドワインに興味を持ち、6年前に念願のニュージーランドに降り立つ。
様々な有名ワイナリーを直接巡り、当時は無名だったニュージーランドワインを数多く日本に紹介した。NZワインブームの火付け役ともなった、パイオニア的存在でもある。
- NZ関係の仕事に就いた経緯
アオテアランギを始める以前は、渋谷でオーストラリアのワインのお店をやっていました。当時は全くといっていいほどニュージーランドワインは無名でしたが、オセアニア地方のワインの一つとして試しに仕入れてみようと。
その際にニュージーランドワインの良さを感じていて、ニュージーランドに興味を持ち続けていました。程なくして2003年6月に、念願のニュージーランドへ渡航する機会を得ることができました。ワイナリー巡りをしていた際に、今は残念ながらもう無いのですが、マルボロ地方にある「マッスルボーイズ」というレストランで食事をしたのですが、これが大変衝撃的でした。このようなすばらしく、来た人の印象に残ってもらえるようなニュージーランドレストランを是非とも日本で作りたいという思いから、アオテアランギを立ち上げました。
- 仕事内容
レストランの経営とデザイン関係の仕事を主に行っています。将来は、アオテアランギも含めて、ニュージーランドともっと密接に関わるようなビジネスを展開していきたいと考えています。
- NZのココが魅力
もちろんワインもそうですが、やはりニュージーランドでしか体験できないダイナミックな自然が魅力ですね。五感すべてで感じられる自然の雄大さを、多くの人に直接体験してもらいたいと思います。
- 私のNZ自慢
ワインを通じた、いろいろな人との交流を大切にしています。
2005年に「アタランギ」のクライブパットンさん、「フェルトンロード」のブレアさんが来日してお店に来られました。お二人とも世界的に有名なニュージーランドワインのオーナーです。クライブさんはオーナーとしてだけでなく、ニュージーランド固有の木を守る作業をしています。
世界中の人々や我々の子孫と自然を共有するために、種を守ることが大切だと思って、日々懸命に作業をされているそうです。彼の真摯なお話から、かけがえのないものを教えてもらいました。また、ブレアさんは自然の手法でワインを作っておられます。環境に負荷をかけない、環境に配慮した手法でワイン製造を行うその思想に、大変共感を持ちました。
- NZお気に入りスポット
やはりマルボロ地方ですね。アオテアランギを始めるきっかけとなった地ですので。
- NZやみつきfood
NZワインです。特に一番の銘柄を挙げるのは非常に難しいですが、強いて言うならば6年前、最初にニュージーランドへ行った際に飲んだ、マウントラリーの「ソーヴィニヨンブラン」のスパ-クリングワインが好きですね。あの衝撃は今でも忘れられません。
なお、お店では7900円で販売しています。- 夢、目標
6年前、初めてオークランド空港に降り立った時に、「ここに来たのは初めてではない」という、とても不思議な感覚を体験しました。多くの国を回りましたが、そのような感覚を持ったのは初めてでした。私にとって、ニュージーランドは運命ともいえる、かけがえのない国なのです。
将来はニュージーランドに永住権を持つくらい、もっともっとニュージーランドと関わりあいたいですね。ライフスタイルを通して、多くの人にニュージーランドのよさを知ってもらったり、自然を体験したりして欲しい。ニュージーランドと日本の架け橋となれたら、本当に嬉しいですね。一生を通じてこの国と関わっていけたらなと思っています。