『サイエンスの面白さを若い世代に教えたい』
ステファニー・パーキン
Stephanie Parkyn
ニュージーランド北島・ハミルトン・ケンブリッジ出身の甲殻類学者。
1994年に湧水の研究を始めたことをきっかけに、その環境下に生息するニュージーランド在来のザリガニにも興味を持ち、研究を始める。
2009年9月には、日本で開催された「TCS in Tokyo Satellite symposium 2009」にて、研究発表も行った。
- ザリガニの研究を始めたきっかけについて
最初は、1994年に湧水の研究から始めました。様々な環境の変化で、生態系がどのように変わるかに着目していたところ、ニュージーランドの在来ザリガニ(Koura)がキーストーン種※であることがわかったんです。それ以来ザリガニに興味を持ち、研究を本格的に行うようになりました。
※キーストーン種・・・生態系において比較的少ない生物量でありながらも、生態系へ大きな影響を与える生物種を指す、生態学用語
- NZおススメスポット
コロマンデル半島だと思います。
まず人が少なく、きれいなビーチがたくさんあるからです。私が住んでいるケンブリッチにはビーチがないですからね。
それから、外来種などの影響も割と少ないので、ナチュラルなニュージーランドの自然を見ることができるのも、おススメする点ですね。- NZおススメFood
ニュージーランドには新鮮なシーフードがたくさんあります。
私は特に嫌いな食べ物がなくて、シーフードでも野菜でもお肉でも何でも好きなので・・・一番のおススメを挙げられないですが、どれもとても新鮮で美味しいので是非食べてみてください。- 日本について
とってもラブリーな国ですね。また、国民性はヘルプフルで親切だと思います。
それから日本食はクオリティーが高くて、ヘルシーでありながら大胆でもあると思います。- 日本を3つの単語で表すとするなら
フレンドリー、クレイジー(これは良い意味で)、魅惑的ですね。
- 来日経験は?
2001年に北海道の帯広に、3日間だけですが来日したことがあります。
その時は冬で、-20℃まで下がりとても寒かったです。でも、やはり冬の北海道は美しかったですね。- 将来の夢や目標について
まず第一に、これからもザリガニの保全を行っていきたいです。また、最近は温暖化についても興味があるので、温暖化と湧水(ザリガニ)との関係などもリサーチしたいと思っています。
それから、最近サイエンスに苦手意識を持つ若者が多いと聞きますので、もっと若い世代に興味を持ってもらえる様、私も努めていきたいですね。
最後に、実は私は絵を描いているんですが、アートとサイエンスをもっと両立していけたらいいな、とも考えています。
- 日本のファンへのメッセージ