『マールボロ産のワインの素晴らしさを、是非味わって!!』
ジェーン・フォレスト
Jane Forrest-Waghorn
「アストロラーベ」オーナー 兼 経営責任者
マールボロが世界で最もワイン作りに適した土地と考え、1996年に夫サイモンと2人で、ワイナリーをスタートさせる。
スタートしてしばらくはラベル無しのワインを少量生産し国内のレストランに販売していたが、次第にそのワインの質の高さが口コミで広がり、2001年からは独立系の小売店で「アストロラーベ」のラベルを貼ったワインの販売が始まり、ワイン愛好家たちから熱狂的な人気を集めた。
現在では多くの海外への輸出も行われており、「ニュージーランド産ソーヴィニヨン・ブランの造り手の頂点に立つワイナリー」、「ニュージーランド産シャルドネの最高峰」となどと、評価されている。
- アストロラーベの名前の由来について
1827年にマールボロ海岸を探索したフランスの探検家デュモン・デュルヴィルが乗っていた船の名前L’Astrolabeから取りました。
アストロラーベは「天体観測儀」という意味を持ち、これには「良いワインを生み出すために常に冒険と新たな発見をし続けたい」というサイモンの思いが込められています。
ラベルのモチーフがAを丸で囲ったデザインなのも、この天体観測儀の円形から来ています。- スクリューキャップによるワイン作りについて
よく「スクリューキャップはどれくらいワインの品質を保てるか」と質問されますが、サイモンはいつも「永遠に」と答えます。実際に、マールボロのワインの特徴であるフレッシュなスタイルを保つためには、スクリューキャップの方が適していると私たちは感じています。
- デザートワインについて
ニュージーランドでは、ほとんどがリースリングかソーヴィニヨン・ブランで、デザートワインが作られています。しかし、私たちはシュナンブランで作っており、それはとても珍しいと思います。
知っている限り、私たちの他にはギズボーンにあるミルトンくらいです。それは、サイモンが若いワインメーカーだった頃、彼がシュナンブランのブドウを食べ、いつかシュナンブランでワインを作りたいと思うようになったことに由来します。
今では1.5ヘクタールの畑でシュナンブランを栽培しています。
シュナンブランはとてもデリケートなワインであり、エレガントです。なお、サイモンは今、ドライスタイルのシュナンブランを作ろうとしています。
- レストランに一番オススメしやすいワインは
ピノグリですね。
フルーティーな香りでまとまっていて、様々なフードに合わせやすい万能型だからです。
もちろんそれぞれのワインに合う料理は違いますが、より多くの味に合わせやすいのがピノグリだと思います。ちなみに魚料理ならドライリースリングですね。
- 自分たちのワインの中で、どれが一番好きですか
どれも特別で、自分たちにとっては娘みたいなものなので・・・
「姉妹のうちでどの子が一番可愛いですか?」と聞かれて答えられないのと同じです。ただ、妻という立場でサイモンを見ると、先ほどもお伝えしましたが、「美しいシュナンブランを作りたい」とずっと前から思っていたので、シュナンブランに特別な思いを持っているのではないかなと感じています。
しかし、すべてのワインがチャレンジであって、これまで30数年作り続けていますが、やはり一つに絞ることは難しいですね。
- 日本の方へのメッセージをお願いします
私たちは、心をこめてワインを作っています。そんな私たちのマールボロ産のワインを、皆さんの家族やお友達、大切な人たちと一緒に楽しんでもらえることが私たちにとって、何よりの喜びです。
マールボロ産のワインの素晴らしさを、是非味わっていただけたら嬉しいです。